月別アーカイブ: 2006年6月

その気にさせて、勉強量を確実に増やす

6年生のこの時期、成績が振るわない子どもには大きく分けて2つのパターンがあります。

(1)勉強はまじめにやっているが、宿題も終わらないし、成績があがらない。
(2)やる気がないから、勉強もあまりしていない。

(1)のパターンの子は、以前からお話していましたが、勉強のやり方を変えるのがいいでしょう。やれることを確実に実行すること、そのやれることを学校別の傾向にあわせること、科目の優先順位などぜひ考えてあげてください。塾の先生と相談することも大事です。

さて(2)の子どもたちには、どういう手を考えればいいでしょうか。

「勉強しなさい!」
とそれこそ毎日言っているし、
「もう受験やめれば」とか「塾、やめれば」とかいうと
「絶対にやめない」というし。
でも、言ったその日からもう勉強しないし。

なぜそういう態度になるのでしょうか。
ひとつにはまず自信がない。
成績が振るわないから「やっても無理かも」と思っているかもしれません。

もうひとつは、生活のリズムが狂っている。
疲れやすく、だらだらしやすいのです。夜型の生活リズムになっていませんか?
実は勉強が終わらなくて夜型になっている子ばかりでなく、ついだらだらテレビや
漫画、ゲームで夜型になっている子どもたちもいるのです。

で、方法は

(1)目標を明確にする。

その気にさせることが必要なのです。なんとしてでもその学校に入りたい、そういう気持ちをまずしっかりと持ってもらう必要があります。
勉強しない子たちは「自信がない」せいか、目標をはっきり言わない子どもたちが多いのです。
「まだ、決まってない」「え、知らない。」←君のことじゃないの?

学校別特訓をスタートするにあたり、あまりスタート時の成績を問題にしません。
ただ学校別特訓をやれば、必ず子どもたちはその気になります。成績が下の子でも大逆転をするのは、その気になった子どもたちが、それこそ一気に成績を上げていくからです。「やる気」は目標があるから、出てくるものなのです。

で、そのためには、まず自信をつけてあげること、親子でしっかり将来を考えることです。「勉強しなさい!」といっても解決しないのは、子どもたちにやる気や自信がないからです。ほめることも大事だし、第一志望を絞ることも重要なポイントでしょう。お子さんにはたくさん「良いところ」があるでしょう。それが今のお母さんには見えなくなっているかもしれません。もう一度、冷静に「うちの子のいいところ」を見つけてください。

(2)具体的な勉強方法や内容を決める。

「勉強しなさい!」といいつつ、子どもが具体的にどういう勉強をしているのか、知らないお母さんがいらっしゃいます。
精神年齢が幼くなった今の子どもたちに自分で計画を立て、弱点を知り、効率の良い勉強方法を考えるなどということはできません。塾も宿題を出したり個別の課題を出したりしますが、全員が違うということはあまりないので、よく塾の先生と相談する必要があります。

だから親がかかわってあげなければいけない。

勉強しなければ成績はあがらないのです。で、そのための動機ができたとして、具体的な勉強内容を考えていかなければならないのです。

これまではカリキュラムがあったから、毎週カリキュラムをやればよかったのです。これからも当然カリキュラムはあるでしょうが、「目標が違う」以上、「山の登り方」を考える必要はあるのです。

(3)生活のリズムを直す
「早寝、早起き、あさごはん」のリズムは子どもたちの健康をしっかり守る大切なキーワードです。夏休みはリズムを正すチャンスです。この時期、ぜひ朝型に切り替えていきましょう。

いままでそう簡単にやる気を出さなかった子どもたちです。すぐに変わることは少ないでしょう。でも、しっかりコミュニケーションをしていけば、「その気にさせる」ことはできます。この夏休みは流れを変えるチャンスです。しっかり子どもたちと話し合ってみてください。

6年生 夏休みの学習計画の立て方(3)

計画をたてるにあたって、重要なことはできれば問題レベルまでしっかり計画することです。

問題集のどのページを何問やるのか、ということまで決めていくことが大事なのです。というのも、復習と考えればテキストのこのページをやろうと決めがちですが、その中でもできる問題とそうでない問題があるので、上手に時間を使うことを考えれば、復習のためにできる問題をまたやるのはあまり意味がありません。

できない問題を、きちんと理解することが大事ですから、データを見てやる問題を決めていくことです。特に私は過去のテストの問題のやり直しは有効でしょう。できた問題とできなかった問題がはっきりしているわけですから、そのデータを利用すると便利でしょう。

なぜ問題レベルまで考えるかといえば、そこまで考えておかないと結局時間が足りなくなっていくからです。1問5分程度と考えて勉強時間を計画していくのと1ページ20分と考えて計画を作るのでは、当然ぶれは後者が大きいのです。

1時間のずれはやがて40日分では大きなずれになります。そうすると、「やりたいことが結局できなかった」ということになりかねません。

もうひとつ、大事なことは計画は何回も修正が必要だということです。例えばできないという問題が結構できるようになったら、もはや、そこに時間を割く必要はないでしょう。逆に講習で宿題が多かったために、予定していた勉強ができなくなる場合もあるかもしれません。

子どもたちが中学生や高校生ならば当然、そういうことを柔軟に対応できるでしょうが、小学生の場合個人で差があります。
「できない」「終わらない」といって計画を見直さない場合は多いのです。それで自信を失くしてしまっては元も子もないので、その辺のコーチングを保護者の方が担当してあげると良いでしょう。

第46回 場合の数に関する問題

■場合の数は子どもたちがあまり得意ではない分野です。実際に検算をしにくいし、イメージがわかない問題もあるでしょう。
しかし、じっくり考えていけばやり方をつかめていけるので、練習していってほしいと思います。

1から20までの整数があります。この中から3つの整数を選んで掛け合わせるとき、その積が2の倍数になる数の組み合わせは何通りですか?

■まず組み合わせといわれていますから、例えば2×3×4と3×2×4は同じということです。中学校になれば順列と組み合わせという習い方をしますが、要は順番を考えるのか、考えないのかということです。ABCとCBAが違うのか、同じなのか、その区別をしっかりつけることが大事でしょう。

■さてその上でこの問題は、積が偶数の場合を聞いているわけですから、1つでも偶数を選べば積は偶数になります。そこが逆に面倒なので、考え方を変えます。すなわち、全体から積が奇数になる場合を引けばよいと考えるわけです。積が奇数になるのはすべて奇数の組み合わせに限られますから、計算しやすくなるわけです。

■全体は20×19×18÷3÷2÷1ですから、1140通りあります。奇数は10個ありますから奇数3つの組み合わせは10×9×8÷3÷2÷1=120通り。したがって答えは1140-120=1020通りになります。

(平成18年6月28日)