月別アーカイブ: 2005年5月

第9回 夏休みの勉強の仕方(1)

■夏休みまであと2ヶ月弱。塾でも夏期講習のことが話題になってくるころです。夏休みはやはりまとまって時間がとれる機会ですから、ぜひ上手に時間を使いながら力を伸ばしていかなければなりません。ですから、どんな勉強をすればいいか、しっかり計画を立てておく必要があります。

■最近の夏期講習は、だんだん長くなってきました。20日間、1日8時間などという講習をやる塾もあるようですが、ただ長く勉強すればいいというものではありません。特に6年生はそれぞれに目標があり、さらに得意な分野、不得意な分野があるはずです。ですからまず個人の課題があって、次に学校別対策を考えていかなければなりません。

■まず子どもの現状を考えていきましょう。もちろん、本人と話をしながら、具体的な課題を絞り込んでいきます。例えばあまり得意でない分野がないかどうか、各教科について考えていきます。もちろん志望校の入試傾向も前提に考えておかなければなりません。例えば記述が良く出るのなら、その対策もやっておきたいでしょうし、細かい知識がたくさん出るのであれば、知識を覚えることにも力をいれていかなければなりません。

■この不得手の分野を克服するにはやはり自分で学習するというのが一番です。もちろん塾に行って教えてもらってもいいし、個別指導を受けてもいいでしょう。しかし、ずーっと塾や個別指導にいるわけではありませんから、やはり自分で課題を克服していく必要があります。そのために、塾の先生と相談して自宅で何をやればいいのか、相談してください。

■そして、この夏休みの間にやりあげる学習内容を絞り込みます。40日間といっても講習や合宿もあるかもしれませんし、数えてみると意外に自宅で学習できる時間は少なくなっているものです。ですから、あれもこれもと欲張らず、弱点補強と学校別対策という観点にしぼって学習していきましょう。来週は夏休みの計画の立て方についてご説明します。
(田中 貴)

(2005年5月28日)

第20回 ニュースを見よう

■みなさんはニュースを見ていますか?朝、夕方、夜とニュース番組はいろいろありますが、どれか見る番組を決めて、毎日見る習慣をつけてください。そしてできたら新聞も読むようにすると良いでしょう。もちろん新聞は難しいことばがたくさんでてきて、わからないことも多いと思います。しかし、ニュースを見ていると同じことが載っている記事がみつかるでしょう。それをもう一度読むようにしてください。

■同じことをもう一度、文章で読む、これはあまり意味がないことのように思えます。しかし、ニュースは映像と音声で説明してくれますが、その場を聞き逃してしまうとよくわからない場合もあるかもしれません。しかし、多少映像のヒントがあると、新聞記事で細かく解説されていることがよくわかるようになります。

■別にこれは中学入試に必要だというだけではありません。みなさんがこれから大きくなるにつれて、社会の動き、世界の動きを知っておくことはとても大切なのです。小学生が小学生なりに社会の動きや世界の動きを知って自分の考えを持つことはすばらしいことです。勉強が進めばいろいろな考えが出てくるし、また他の人の意見も知るようになるでしょう。

■人の意見を読んで、ここは賛成だけど、ここは反対だなあと思うことも大切です。誰もがすべて同じ意見を持つわけではありません。世界にはいろいろな人がいて、いろいろな文化、いろいろな国の歴史、あるいは宗教がありますから、それらの違いもあって、いろいろな考え方があります。

■その中で、「そういう考え方もあるんだ」ということを知るのも大事ですし、「どうしてそういう考え方になるのだろうか?」を考えることも大事です。自分の意見と違うものを簡単に否定してしまってはいけません。もしかすると、自分が間違った考え方をしている場合もあるわけですから、他の人がどんな意見を持っているのか、知りまた考えることが大事なのです。

■ニュースを見て新聞を読むというだけで、かなりの情報を得ることができますから、いろいろな考え方も知ることができるし、考える機会を増やすこともできるでしょう。あるいはインターネットで新聞社のホームページを読んでみてもいいかもしれません。プロ野球やJリーグの結果ばかり見るのではなく、社会の動きや世界の動きをしっかり読むようにしてください。もし、難しいことばが出てきたら、お父さんやお母さんに教えてもらってください。自分で調べるのも良いですが、調べていくうちにわからなくなることも少なくありませんから、遠慮せずに教えてもらいましょう。

■中学入試で時事問題が出題されることが多くなりました。もちろん時事問題に関する問題集もありますが、毎日ニュースを見ていると簡単に理解できるでしょう。ただニュースを見るということは、中学入試のためだけにやることではなく、これからみなさんが力をつけていくのにとても役立つでしょうから、ぜひ習慣にしてほしいと思います。

(平成17年5月23日)

第39回 画像

■ビデオの編集に参画してみると、いろいろとアイデアが浮かんできます。「ここで発芽の画像がはいるといいよねえ。」「ここで星の写真が出てくるとよくわかるんじゃない?」しかし、なかなか著作権フリーの素材にはあたりません。ただ、お父さん、お母さんが子どもたちに見せる分には十分な素材がいっぱいあります。

■例えばエンドウマメの発芽の画像。これは動画でありました。こちらから
著作権の説明を読むと、家庭教育での使用は問題ありませんから、ぜひ子どもたちに見せてあげてほしいと思います。

■授業をやっていて、一番感じるのは、やはり「百聞は一見にしかず」です。有はいにゅう種子は発芽に必要な栄養分をはいにゅうに蓄積しています。しかし、ダイズやエンドウマメは発芽の栄養分を子葉にためます。つまり栄養分をためている部分が最初のふたばになって、光合成を始めるのです。これも動画をみれば一発でわかります。前述のページの3番目の動画をごらんください。豆の部分がいっしょに発芽しているのがわかります。これを子どもたちに説明するのは大変でした。でもこの動画を見れば、あっという間にわかってしまうでしょう。

■ただ、これらの素材が親切にホームページに出てきている一方で著作権は厳密に管理されています。最近困るのが国語の教材だというお話をしたと思いますが、なかなか著作権フリー素材を見つけるのは大変です。ただご両親がお子さんに教えるにあたってはなかなか魅力的な素材をインターネット上で見つけることができます。

■先日、私も試しに作ってみましたが、図形の移動など動画であらわすと大変よくわかります。月の満ち欠けも、実際にアニメーションにしてみるとよくわかるのではないかと思いますし、立方体や直方体の切断も3-Dで見れば、きっとよくわかるでしょう。これからtanakatakashi.netではこのリンク集を充実させてみようかと思っています。

■でも最後はやはり、お父さん、お母さんが子どもたちに見せてあげて、ちょっと説明もしてあげてください。そういうお父さん、お母さんの「理解してもらいたい」という想いが私は教育の原点だと思います。

(平成17年5月21日)