月別アーカイブ: 2005年5月

第21回 字をていねいに書くくせをつけよう

■字はていねいに書きましょう。「試験の受け方」でもお話しましたが、自分の書いた字を見間違えるミスが多いのです。これを防ぐには字をていねいに書くしかありません。しかも字をていねいに書けば、ミスが減るばかりでなくもっといろいろな効用があります。

■入学試験は採点してもらうものです。採点の先生ももちろんていねいに読もうとはしてくれるでしょうが、しかし皆さんの書いた字を見間違えてしまったらどうします?この場合、まぎらわしい字を書いた子が悪いということになって、点数はもらえません。だから採点の先生がみなさんの書いた字を読み違えることなく、そのまま伝えられるようにしなければなりません。みなさんが書いた字はだれもがわかる字になっているでしょうか?誰が見ても、この字だと理解してもらえるのはひとつの大事な効用です。

■さらに字をていねいに書くと、自分の考えが整理されていきます。「あ、そうだ」と何かをヒントに問題を解き進んだときに、字をていねいに書くくせがついていないと、つい書き急いでしまい、自分の書いた字がよくわからなくなって、自分が今気がついたことがわからなくなってしまうことがあるものです。

■字をていねいに書きながら解き進むと、書いている段階で自分が考えていることが整理されていきます。そして、また自分が書いた解法を見ることで、何を考えていたかが確認できて、そこからさらにヒントを得ることができるものです。

■字をていねいに書きなさいと子どもたちに言うと、「ていねいに書こうとすると遅くなってしまって、時間内に解き終わりません。」という子がいます。しかし、ていねいに書く=書くのが遅いではありません。字はていねいに早く書くことができるものなのです。成績の良い子どもたちは99%字がていねいです。しかもなかなかのスピードできれいに書いていきます。その練習をするためには、日ごろからていねいに書く練習をしなければなりません。

■試験のときだけていねいに書こうと宣言する子もいます。でも日ごろ、ていねいに書いていない子は、かえってていねいに書こうとすることで、あがったりするものです。だから、日ごろからとにかく字をていねいに書きましょう。別にうまい字を書く必要はありません。誰もがわかる字をていねいに書けばいいのです。毎日ていねいに書いていけば、次第に早くていねいに書くことができるようになり、考える筋道もわかりやすくなって、しかも先生にもよくわかってもらえ、かつミスも少なくなるのです。

■それでも、ていねいに書かない君は、いったい何!

(平成17年5月30日)

第40回 スクールカラー

■先日、鴎友学園に行ってきました。e-duce.netの学校説明会ビデオの撮影のために行ったのですが、(現在編集作業が進んでいます。)校地の横に園芸場があって、中学1年生と高校1年生が植物を育てています。日に焼けたり、虫が出てきたり、子どもたちは結構いやがるのかと思いきや、楽しんでいるのだそうです。

■植物だけでなく、動物を育てることもやっていて、名前は忘れてしまいましたが、小さなねずみが何匹か飼われていました。ちゃんと名前もついていましたから、みんなでかわいがっているのでしょう。「女の子は生命を育む性を持っているので、命を育てるということの大切さをしっかり身につけてほしい」という願いがあるからだそうです。

■最近の学力低下論議の中で、私立の中高が黙々と受験勉強をさせているイメージが広がっているのかもしれませんが、学校によっては子どもの可能性を伸ばすためにさまざまな試みをしています。それが特別な授業の場合もあれば、留学やクラブ活動でもあるだろうし、そこが私立の創立の指針や指導方針によって決まってくるわけです。

■こういう小さなことから、スクールカラーは生まれてきます。東大に何人合格しても、スクールカラーは生まれません。学校で指導する先生がいて、生徒たちがいて、学校を作ってきた人たちの想いがあって、それでスクールカラーは少しずつ熟成してくるのです。

■そういうスクールカラーはなかなか学校案内からは感じられません。やはり説明会で校長先生からお話を聞いたり、運動会や文化祭を見たり、あるいはオープンキャンパスに出かけてみたりという中から実感できるものではないでしょうか。

■説明会ビデオはなるべく学校のことばを直接お伝えできるように作っていこうと思っています。今年何校の取材ができるかわかりませんが、ひとつひとつ大事に撮っていきたいと思っています。

(平成17年5月28日)

戦争の体験記が少なくなったのは

最近の入試問題や、問題集では太平洋戦争当時の子どもたちの様子を描いた
物語文が大変少なくなりました。

私が塾で教え始めたころは、まだたくさんの戦争関連の物語があって、読み
進むなかで、戦争の痛ましさが子どもたちに自然に伝わっていったように
思います。しかしここ10年、一気に出題される作品が少なくなりました。

今の子どもたちにはわかりにくいというのがその理由のようです。

しかし、それではやはり先の大戦の姿がだんだん見えなくなってしまう可能性が
あります。今年は戦後60周年。こういう分野の問題が出てもいいのでは、と
密かに思っているのですが。