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集合塾では時間を増やすしか手がない

通塾の低年齢化が始まって、もう久しいですが、これはある意味当然の帰結なのです。

中学受験は長年いろいろ積み重なってきて、塾が対策をしていない問題を出す学校と、その対策を繰り返す塾との間のイタチごっこで出題範囲がかなり広がったのです。

最早小学校で習うことだけで入試は合格しない。基準は「小学生でもできること」ですが、小学生にいろいろ教え込めばそれなりにできるようになるわけで、だから広範囲の勉強が徐々に必要になった。

今のお父さん、お母さんの世代が受けていた内容に比べればかなり難度も上がり、範囲も広がったはずです。

で、そうなると「全員に同じことをさせる」集合授業は時間を増やすしか手がなくなるのです。だから低学齢化は当然の帰結なのですが、しかし、それしか方法がないのかと言われればそうではない。

低学齢化は、まだ充分に育っていない子どもたちにいろいろなことをさせる分、本人にも家庭にもストレスがたまっていくので、本当は問題視されるべきことも多いのです。

本来は子どもたちががんばれる小学校5・6年のやり方を見直さないといけない。しかし、そのためにはもはや集合授業は時代遅れ、と言っても良いのです。子どもたちが受ける学校も違えば、課題も違うわけだから、個別に課題を克服していくのが一番効率が良い。

私が集合授業から個別指導に切り替えるべきだと考えたのは、ここに理由があります。

集合授業では個々に対応するのはやはり無理がある。だから、個々に対応することで効率を上げるべきなのです。個別は高い、というイメージもあるでしょうが、ここはそれこそ企業努力の部分でもあり、また仕組みの面で努力することもできる。そして、低学齢化で受験準備期間が長くなり、コストも増大するのだから、それよりはかなり経済的になっている部分もあるのです。

今までは集合授業が主流ですから、当然合格実績もそこが中心でしょう。ただ、その分子どもたちの負担が大きくなっていることを見逃さないでほしいと思います。



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第580回 何が出来れば合格するかを知らないでどうして準備ができるのか?

■ 学校別対策の基本は過去問です。しかし、過去問を勉強することは塾があまり薦めない。

■ 過去問は家庭でやってください、という流れがほとんどだが、じゃあ、早めに始めようかと思うと「まだやらなくていい」とか「自信をなくすから」とか、言われる。そのくせ秋になると「まだやっていないのか?」と言われたりして・・・。

■ しかし、何が出来れば合格するかを知らないで、準備ができるわけはありません。

■ こういう問題がこのくらいできるようになれば合格する、ということを過去問ははっきり教えてくれます。多くの学校の先生に「学校別の対策をするには?」と伺えば、ほぼ全員が「過去問をやってもらうとうちがどういう子を採りたいかわかります。」という話になるのは、まあそうでしょう。

■ 塾は、全員に同じことをさせるのが合理的なのですが、元々子どもたちの受ける学校は全部違うので、ここに目を向けてしまうと塾の運営が非効率化するのです。だからなるべく避ける。その分、子どもたちに負担が大きくなっていて、今はそれがさらに低学年にまで及び始めたから問題なのです。

■ 効率化するためには、志望校を早く決めるのが一番良いのです。その上で、その学校を研究していけば、自ずと何をすべきかわかってくる。だから家庭が中心になって受験準備を組み立てないとダメなのです。


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子どもたちの負担は軽減すべき


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この学校に絶対入りたい

女の子が多いとは思うのですが、「もう絶対にこの学校に入りたい」と思って頑張っている子がいます。

そういう子にはやはり、ストレートに学校別対策をしていく方が一番効果があります。本人はもうどういう学校で、どういう問題が出るのか、ちゃんと調べて知っている。

マニアとまではいかないでしょうが、この年はこんな問題が出た、とかわかっているのです。

だから塾であまり出そうにない問題があると、途端にやる気がなくなる。

逆に「これは出るよねえ」と言っていると、本当に熱心に取り組みます。

まあ、その気持ちをストレートに勉強にぶつけてもらうようにしていくのが、本人にとっても充実しているでしょう。



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合格可能性の信憑性


中学受験 算数オンライン塾
7月13日の問題


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