「2012年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

試験度胸って必要？

子どもの様子を見ていると、
「この子、入試大丈夫かしら？」
と心配されているお母さんがいらっしゃるかもしれません。試験会場に行って、あがったりしないかしらという心配。

最近の子どもたちはやはり幼さが目立つので、実際に入試になったときに、力を発揮できるか？ということなのでしょうが、大丈夫。

そんなやわではない。

試験前日、寝れなかった？なんて話はここのところ聞いたことがありません。試験度胸というのは、そんなに必要だとは思わないし、みんなそれなりに頑張っています。

つまり問題は心配する親にあります。

うちの子、度胸ないから、みたいな心配をしても仕方がないのです。ここまでそう育てたわけだから。今更慌てたって仕方がない。

だからむしろ親はどーんとしているのがいい、と思います。

実際に子どもたちにお母さんが一番近いので、お母さんが心配すると、子どもは余分な心配をします。

「え、僕、あぶないの？」

その方が問題でしょう。だからここまで来たら、「うちの子だから、大丈夫」とそう思ってください。

それが試験度胸につながると思います。

========
お知らせ
========

邦学館出版でiPhone,iPadのユニバーサルアプリ「HougakkanBooks」がリリースされ、「中学受験、合格して失敗する子、不合格でも成功する子」が買い求めいただけるようになっています。

iPhone、iPadをお持ちの方はAPP Storeにて「HougakkanBooks」で検索してください。

アンドロイド版もリリースされました。

amazonでの本書のお買い求めはこちらから

田中貴.com通信

昨日、田中貴.com通信の12月号を配信しました。もし登録をされた方でお手元に届いてない場合はお問い合わせページからご連絡ください。
すぐにお届けします。

通信を始めたきっかけは、もう少し閉じたみなさんの中でお話をしたいということに尽きます。

昨日の記事の中でいえば、たとえば1月の学校を休むかどうか、というお話。

いくつかの塾に聞いてみると、まあ、建前なのかわかりませんが、
「特に奨励しているわけではない」
とか
「別に何もコメントしていない」
という話になります。

私は少なくとも2月1日１週間前は休んだ方がいいだろうと思っています。これはやはり勉強するというよりは、風邪の予防です。
12才ですから、一度インフルエンザにかかったり、風邪をひいたりすると、熱が急激に上がり、すぐに治らないことも多い。実際に2月1日にインフルエンザだと本来入試会場に行くのはまずいでしょう。

だから、なるべく風邪をひかないように、する。子どもが集まるところは、やはり風邪をもらいやすい。だから塾も同じなのです。学校も休んで、塾も休む、が本当は正しいと私は思っています。

ただ12才ですから、そういうことを話した上で、最後は本人に決めさせるといいでしょう。学校の友達との関係で、本人が困ってもいけないですから。

田中貴.com通信の登録ページはこちらから
http://tanakatakashi.com/magazine

学校すべてに対応するといいながら

学校別の対応をする、と言いながらも、すべての学校の傾向に対応することは集合塾では考えられません。

中学入試は、すべての学校が自分で問題を作る独自入試。

したがって、それぞれの学校で入試傾向が違います。違うのだから、それに対応してほしいと保護者は思うのですが、しかし塾側からすると、そんなに作れるはずがない。

教材だって種類がある。だから実は学校別特訓とは言いながら、有名校のものしかないんです。中堅校の学校別特訓をやっているところは、私が知っている限り１つだけ。それでも限界があるでしょう。

なので、学校すべてに対応するなら、学校別特訓をまとめてしまうしかないわけです。大学付属特訓とか、名門特訓とか。

で、それなら行く必要はないのか？

時間のかけ方だと思うのです。例えば過去問が全然できていないのに、その特訓に行くのはおかしいでしょう。優先順位が違う。しかし、過去問が順調にこなせていて、成績もいいなら、その授業の成果と言えるでしょう。

成果も出ていなくて、過去問も十分でないのに、塾で決められた授業に出ているのは、ちょっと考え直した方が良いかもしれませんね。

ここのところ、冬期講習を出た方がいいのか、というご相談が多くなりました。

基本的には出た方が良いと思うのですが、うちの娘のように、過去問が十分でなかったり、暗記がまだできていない、とか言う場合は考え直してもいいかと思います。

要は成績と優先順位。

成績が出ていなければ、何が不足しているのか吟味して、最後の冬休みにかけるというのは当然の選択だと思います。