自分で変わろうと思わないと変わらない

試験が近づいてくると、子どもの欠点がいつも以上に目につきます。普段なら気にせずにいられることまで気になり、つい注意が増えてしまう。保護者からすれば、本番までに直せるものは直しておきたいと思うでしょう。受験が迫っているだけに、黙っているのも難しいところです。

しかし、気がついたのが親であっても、それを変えられるのは本人だけです。何度言われても、自分でその気にならなければ変わりません。反対に、本人が変わろうと思えば、直せることはいくらでもあります。親が直してやることはできないのです。

ですから、うるさく言ってはいけません。言葉を重ねるほど、子どもは何がよくなかったのかを自分で考えなくなります。考えるより先に、また言われたことへ感情的に反応して、それで終わってしまう。注意の回数を増やしても、本人が変わろうと思うことにはつながりません。

大事なのは、本人が「これは変えよう」と思うことです。言われたから直すのではなく、自分のこととして考える。そこまで来た子は、本当に数日のうちにいろいろなことを変えてしまいます。何度言っても直らなかったことが、本人の考えひとつで変わることもあるのです。

試験前は時間が気になり、保護者の言葉も多くなりがちです。しかし、欠点を次々に並べても、直すのは子ども自身です。本人が考え、自分から変えたいと思えるようにする。その力を引き出すことを、今は心がけてください。