日別アーカイブ: 2026年11月8日

わかるとやってみたくなる

子どものやる気を引き出したいなら、「わかった」「できた」という体験を先に作ることです。一つできれば、これもできるかもしれないと思う。そこから、もう少しやってみようという気持ちが出てきます。先へ進ませることばかり考えても、わからないままでは動けません。

あれもできない、これもわからないとなれば、子どもは八方ふさがりです。何から手をつければよいのかもわからなくなる。そこで、もっとがんばるように言っても、やる気は起きません。できないことが重なっているなら、励ますよりも、わかるところへ戻した方がよいのです。

保護者には、決められた進み方から遅れても大丈夫だろうか、という心配があります。もし予定どおりに進めていなければ、その分だけ後が苦しくなるように感じるでしょう。しかし、速さを守るために、わからない内容を重ねては、勉強そのものが進まなくなります。受験勉強は、カリキュラムに追いついているかだけで決まるものではありません。子どもがわかる速さを大事にする方が先です。

わからなくなったら、足を止めればいい。時間をかけて、今できていないところへ戻ってもかまいません。わからないところに新しい内容を加えれば、何がわからないのかさえ見失ってしまいます。反対に、わかるようになれば、その先は自然に速く進めるものです。急いでいるときほど、いったん戻るという判断が必要になります。

何がわかっていて、どこからわからないのか。そこを整理して、子どもがわかる速さで進めます。これならできると思えれば、次もやってみようという気持ちは自然に出てくる。やる気を先に求めるのではありません。わかることが先なのです。