失敗に学ぶ中学受験」カテゴリーアーカイブ

開花に関する問題

2019年 東邦大東邦の問題です。

植物の花が咲いて種子ができるまでの過程について,次の(1)~(3)の問いに答えなさい。
(1)次の表は気象庁が発表した,2018年のさくらの開花データの一部です。観測日はそれぞれの地点における2018年の開花観測日を,また平年差は,平年よりも何日開花が早いかおそいかを表しています。例えば那覇においては,2018年は1月10日に開花が観測されており,それは平年よりも8日早く開花したことを意味しています。

(注)那覇においてはヒカンザクラを,他の地点においてはソメイヨシノを観測しています。
 また,平年とは平均的な気候状態を表すときの用語で,気象庁では30年間の平均値を用い,西暦年の1位の数字が1になる10年ごとに更新しています。
 表の地点名ア~エは熊本,水戸,盛岡,札幌のいずれかです。表の一地点名ア~エの組み合わせとしてもっとも適切なものを,次の1~6から一つ選び,番号で答えなさい。

(2)植物の花粉は,植物の種類ごとに異なる方法で違ばれます。その例として適切でないものを,次の1~5から一つ選び,番号で答えなさい。
1.スギでは,風によって運ばれる
2.サザンカでは,主に蜜を吸いにくるメジロなどの鳥によって運ばれる
3.ヒマワリでは,主に蜜を吸いにくるアゲハなどの昆虫によって運ばれる
4.ホウセンカでは,実がはじけて飛ばされることによって運ばれる
5.オオカナダモでは,水にまかれることによって運ばれる

(3)種子には発芽のための養分が様々なかたちで貯えられています。私たちはそれを様々 な方法で利用しています。その種子の説明と,埴物名の組み合わせとしてもっとも適切なものを,次の1~6から一つ選び,番号で答えなさい。
ア.主にデンプンとして貯えられており,食用として利用できる
イ.油が多くふくまれており,しぼった油は食用油として利用できる
ウ.タンパク質が多くふくまれており,味噌や豆腐の原材料となる

【解説と解答】
(1)北海道の開花はゴールデンウィーク前後になります。盛岡も4月中旬から後半。
(答え)4
(2)ホウセンカは種子がはじけます。
(答え)4
(3)イネがデンプン、ゴマが油、大豆がタンパク質。
(答え)2

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井の中の蛙にならず

進学すると、他校の生徒と自分の力を比べる機会は一気に減ります。

自分の学校での成績が自分の力のバロメーターになる。これはある意味危険かなと思えるところがあるのです。

特に私立はカリキュラムが独自だから、数学に関して例えば微積だけどんどん進んだり、逆に平面ばっかりすることがある。で、当然、それが当たり前ではないのですが、そこに関心がいかない生徒は多いのです。

しかし、大学受験になると、これは全体の競争に戻るわけで、突然高校2年になって全体の偏差値に入れなおしてみると愕然としたりするわけです。

だから、一貫校進学後も折を見て、模擬試験や実力テストというものに参加してみると良いと思います。

そこで、成績データをよく見る。

「これは習っていない」ということもあるかもしれない。もし、そうであればどこかで勉強しなければいけない、という事実は記憶しておく必要があります。

(今すぐ勉強しなければいけないとは限りません。あとで学校でやることだってあるのだから。ただ、やっていないという事実は認識しておかないといけない。)

その意味では英語の力はすぐわかる。これは帰国のクラスでもない限り、初学者から始めるわけだから、自分がどのくらいの力があるのか、どのくらい勉強が進んでいるのかがわかります。

しかし、試験を受けるのは面倒だ。

なので、ついつい井の中の蛙になりがちです。

1年に2回か3回ぐらいは、こういう試験を受けにいってください。そして、冷静に自分を分析する。どういう勉強の指針を持つか考えることは大事です。

せっかく中高6年あるのだから、最初から勉強、勉強という必要はないが、しかし、自分を知らないと、あとであわてることになる。

知っておいて、どこからがんばるか考えるのは必要なことです。

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「絶対に受かる」といいつづけた子

 学力をつけるとか、ていねいにじっくり考えられるようにするとか、そういう過程の最後として、入学試験はやはり「勝負ごと」だと私は思います。
 ただし、他人と勝負をするのではなく、「合格点をとる」という戦いなのです。

 いまはそんな塾はないと思いますが、昔は「いいか、試験が終わったら『できた、簡単だった』と騒げ。そうすれば周りの子どもは動揺する」みたいな指示を出した塾がありましたっけ。そんな器の小さな勝負ではなくて、自分のもっているありったけの力を出し切る、という勝負ごとだと思うのです。
 その結果は必ず○か×です。模擬試験は50%の合格可能性とかいっていますが、本番はどちらかしかない。がんばった以上は何とか○にしたい。だからありったけの力を出し切ってもらいたいと思うのです。
 そのためには強いプラスイメージが必要になります。
 どんなに成績が悪くても、「絶対に受かる」といいつづけていた子がいます。ただこういうタイプには二つあって、一生懸命勉強していた子とそうでない子。そうでない子は合格しません。いわゆる、口ばっかり。しかし我々から見ても確かにしっかり勉強するようになってきた子はその通り、合格していきました。
 強いプラスイメージがあるからこそ、自分のしたいことのために、真一文字に進めることができるのでしょう。
 受験勉強のスタートはやらされる勉強ですが、ここでは自分のしたいことのために勉強していますから、気合は入りやすいのです。
 お母さんは不足していることを数えるのではなく、できるようになったことを数えてみてください。1年前、2年前にくらべてどうですか? 見ていてください。

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