各校の入試問題から」カテゴリーアーカイブ

酸化に関する問題

2020年 早稲田高等学院の問題です。

スチールウールは鉄を繊維状に加工したものです。スチールウールを燃やしたり、塩酸に入れたりしました。
【実験1】スチールウールを少量取り、ろうそくの火で燃やしてみました。

問1 ろうそくの炎はA~Cの部分に分かれています。

(1)最も温度が高い部分を記号で答えなさい。
(2)最も明るい部分を記号で答えなさい。

問2 ろうそくの燃焼について間違っているものを次のア~オから2つ選び、記号で答えなさい。
ア ろうそくが燃えるのは、成分として炭素と水素が含まれるためである。
イ ろうそくが燃えるとき、ろうは気体になる。
ウ ろうそくの炎にガラス棒を入れると、Aの部分ですすが最も多くつく。
エ ろうそくが燃えると、水が発生する。
オ ろうそくは「しん」がなくても燃える。

問3 スチールウールは何の気体と反応しましたか。その気体の名前を答えなさい。また、燃やした後のスチールウールの色も答えなさい。

問4 燃やした後のスチールウールを使って、電流が流れやすいかどうか、磁石につくかどうか、かたさは燃やす前と比べてどのように変化したか、の3つについて調べてみました。適切な結果をどちらか1つ○で囲みなさい。

【実験2】燃やす前のスチールウールを、うすい塩酸20cm3に入れ、発生した気体の体積を測定しました。グラフはその結果です。

問5 このとき発生した気体のもつ性質として適切なものを次のア~オから2つ選び、記号で答えなさい。
ア ものを燃やす性質をもつ
イ 石灰水を白くにごらせる
ウ 水に溶けにくい
エ 空気より軽い
オ BTB溶液を青色にする

問6 この塩酸20cm3にスチ一ルウール0.6gを入れました。
(1)このときに発生する気体の体積は何cm3ですか。
(2)反応せずに残ったスチールウールを全部反応させるには、この塩酸をさらに何cm3加えたらよいですか。

問7 この塩酸40cm3に0.8gのスチールウールを入れたとき、発生する気体の体積は何cm3ですか。

問8 この塩酸の濃度を半分にしたとき、グラフはどのようになりますか。最も適切なグラフをア~エから1つ選び、記号で答えなさい.ただし、実験2のグラフは点線で示されています。

【解説と解答】
問1 
(1)最も温度が高いのは外炎ですからA 
(答え)A
(2)最も明るい部分は内炎ですからB
(答え)B
問2
Aの部分にはすすがつきません。またろうそくはしんがなければ燃えません。
(答え)ウオ
問3
スチールウールは酸化したので、酸素と結びつきました。色は黒くなります。
(答え)気体 酸素 色 黒
問4
酸化鉄は、電気は流れにくくなり、磁石はつきます。かたさはもろくなります。
(答え)流れにくい、つく、もろくなる

問5
鉄を塩酸に入れたので水素が出ます。水素の性質はウエ
(答え)ウエ

問6
この塩酸20cm3に溶けるスチールウールは0.5gで、発生する水素は200cm3です。
0.6gいれても、発生する水素は200cm3のままです。残り0.1g残りますから、20cm3の5分の1の4cm3が必要になります。
(答え)(1)200cm3 (2)4cm3

問7
40cm3 0.8gでは40cm3で1.0g溶けるので、0.8gの方が小さい値ですから発生する水素は200×1.6=320cm3になります。
(答え)320cm3

問8
濃度を半分にすると半分の量しかありませんから、0.25gしか反応せず、発生する水素は100cm3なので、イ
(答え)イ


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比重に関する問題

2020年暁星中学の問題です。

表に示す体積と重さの水・液体の抽・木片・アルミがあります。木片とアルミは一辺が5cmの立方体の形をしています。これらを一辺が10cmの立方体の容器Aに入れていくという実験を行いました。これについて、以下の各問いに答えなさい。ただし、容器Aの厚さは無視できるものとします。

[実験]
 a)容器Aに水と油を入れたところ、水と油は混じりあわず分離し、油が上になりました。
 b)上記aの分離した液体の中に、立方体のアルミを入れました。
 c)上記bの中に、さらに立方体の木片を入れました。このとき、アルミと木片は接触していませんでした。

(1)この実験で使用した木片とアルミの立方体の体積Ⅹ(cm3)を求めなさい。
(2)実験aについて、油が上になる理由を書きなさい。
(3)実験bについて、立方体のアルミはどうなっていると考えられますか。正しいものを、次のア~力から選び、記号で答えなさい。
 ア.容器Aの底にくっつく。
 イ.油の中には入らず、すべてが水の中にあり、容器Aの底にはつかない。
 ウ.一部が水の中、一部が油の中にあり、容器Aの底にはつかない。
 エ.水の中には入らず、すべてが油の中にあり、空気には出ていない。
 オ.油の中に一部が入り、空気に一部を出して浮いている。
 カ.全体が油面の上に浮き、空気に出ている。
(4)実験bについて、このとき、容器Aの底から水と油のさかいまでの高さを求めなさい。
(5)実験cについて、木片はどうなっていますか。正しいものを、(3)のア~カから選び、記号で答えなさい。
(6)実験cについて、容器Aの底から油面と空気のさかいまでの高さを求めなさい。

【解説と解答】
(1) 5×5×5=125
(答え)125cm3
(2)油の比重が水よりも軽いからです。
(答え)油の比重が水よりも軽いから。
(3)アルミニウムの比重は338÷125=2.704gです。水の比重よりも大きいので、底面につきます。
(答え)ア
(4)油は400cm3あって、容器Aの底面積は100cm2ですから、油の厚さは4cmになります。
(答え)4cm
(5)木片の体積も125cm3で、重さが40gですから、油の中に40÷0.8=50cm3沈みます。50÷125=0.4cmですから、油に浮いています。
(答え)オ
(6)水の体積は300cm3で、容器Aの底面積は100cm2ですから、水の高さは3cmですが、アルミ片が入っています。アルミ片の底面積は25cm2ですから、100-25=75cm2しか水が入れないので、300÷75=4cmになります。油の部分にアルミ片は高さ1cmまで入ることになるので、水と油の境界から75×1=75cm3の油があるので、残りの油は400-75=325cm3
さらに木片が50cm3沈むので、その体積が増えますから325+50=375cm3の油があることと同じになります。したがって油と空気の間の面は容器Aのそこから
5+375÷100=8.75cmのところにあります。
(答え)8.75cm


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地震に関する問題

2020年サレジオ学院の問題です。

次の文章を読み,あとの問いに答えなさい。

 地震が発生すると,そのゆれはP波,S波という2種類の波となって地中を伝わっていきます。P波の伝わる速さはS波よりも速いため,地震が発生した点(震源)から離れた点(観測点)でゆれを観測すると,はじめP波を観測し,そのあとS波を観測することになります。P波を観測し始めてからS波を観測し始めるまでの時間をP-S時間といいます。震源から観測点までの距離[km]とP-S時間[秒]との間には,次の関係が成り立っているものとします。

    (震源から観測点までの距離【km】)=8×(P-S時間【秒】)

 9時58分20秒に地表付近で地震が発生しました。次の表1は,震源からそれぞれ異なる距離だけ離れた観測点A,B,Cで,この地震によるP波,S波を観測し始めた時刻を表しています。ただし,各観測点で観測したP波,S波は,どちらも震源から直接伝わったものと考えます。

(1)観測点AにおけるP-S時間は何秒間ですか。

(2)震源から観測点Aまでの距離は何kmですか。

(3)P波は毎秒何kmの速さで伝わりますか。

(4)観測点BにおけるP-S時間は6秒間でした。観測点BでP波を観測し始めた時刻を求めなさい。

(5)図2のように,水平な地面の上に一辺が10kmの正方形のマス目を考えます。観測点A,B,Cは図2の位置にあるものとします。震源と考えられる位置は,図2の灰色で示したア~クのどの正方形内の地中にありますか。ア~クから一つ選び,記号で答えなさい。

【解説と解答】

(1)P-S時が3秒です。
(答え)3秒
(2)P-S時が3秒ですから、8×3=24km
(答え)24km
(3)震源から24km離れているところに4秒で到着していますから、秒速6km
(答え)6km
(4)P-S時が6秒ですから、震源までの距離が48km。P波は48÷6=8秒で到着していますから、9時58分28秒
(答え)9時58分28秒
(5)CではP波が6秒できていますから、震源までの距離は36km。
Aから24km、Bから48km、Cから36kmですから、3つの円がほぼ重なるのはカ。

(答え)カ


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