なおなおパパママ講座」カテゴリーアーカイブ

第42回 図形問題を得意にする

■ 中学受験の問題で、やはり難しさを感じるのは図形の問題でしょう。

■ 三平方の定理などは使えないが、3:4:5の直角三角形を利用したり、等積移動を考えたり、相似形を見つけたり、本当にいろいろな問題があるので、すべてのパターンを網羅するというような勉強の仕方では対応できません。

■ 逆にその問題自身にしっかり取り組んで、いろいろな試行錯誤の中からヒントをつかんでいかなければなりません。そのとき、私が一番大事だなと思うのは、自分で図を描くことです。

■ 問題にある図だけを考えていて、解ける問題ばかりではありません。補助線を引いてみたり、同じ面積の三角形を描いてみたり、方向を変えて見取り図を描いてみたり。そういう中で問題を解く感覚が研ぎ澄まされてくる。今の入試問題は、過去の入試問題を焼きなおす、というよりはいろいろと工夫を凝らしている分、それを見抜く力がないと解けない問題が多いのです。

■ そしてその試行錯誤の中で子どもの発想力が磨かれてくる。これは、たくさん問題をやる、というよりはどのくらい深く考えられていくか、にかかってきます。考え方を鍛えていかないといけないので、パターンで問題を解く、ような考え方をしていてはうまくいきません。

■ 一問にじっくり取り組む、図を描いていろいろ考えてみる。この過程を積み重ねていくと、問題に対する勘みたいなものができあがってきて、問題を解くこと自体も楽しくなってきます。量をこなすのではなく、深く考える、ということに力点を置いてください。

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第41回 相対的位置と絶対的位置

■ 四谷大塚が、入試結果グラフを発表しています。これは合不合の成績分布に対して、いったいどのくらいの割合で合格者が出たのかを学校別に統計処理したものです。たとえばA中学校で偏差値60の生徒が100人いたとして、50人が合格し、50人が不合格であれば、この偏差値が合格可能性50%の目安になります。(あくまで目安ですが。)

■ 中学入試はすべての学校が独自入試です。したがって問題の出題傾向は全部違うので、それを考慮にいれることは難しい。そこで全体を統計処理して相対的位置を偏差値でつけて、合格可能性をはかるわけですが、例えば合格可能性80%でも20%が残念な結果になり、合格可能性20%でも20%の子は合格しているのです。もちろん80%以上の合格可能性があった子も実際の入試で失敗すれば合格できないわけですが、しかし、ある意味これだけ差が出てきてしまう。

■ しかし、多くの皆さんはやはり偏差値で合格可能性をはかるでしょう。これが一理あることは事実ですが、しかし、絶対的なものではない。むしろ私が大事だと思うのは、志望校の入試問題に対して「合格点をとれる」か?ということです。

■ 例えば模擬試験の偏差値は悪いは、過去問は合格点が取れる、という子はいます。この子は偏差値としては合格率は高くないが、だいたいの場合は合格していく。つまり合格可能性20%で合格するタイプです。では、なぜ合格点をとれるのか?

■ 学校の入試問題に特化してできるようになっている、からでしょう。例えば国語の記述だけはできる、というようなことが確かに勉強していけばあり得ます。この子は、例えば文学史はちんぷんかんぷんかもしれない。でも、国語の記述は良く書ける。で、入試は文学史が出ないので、国語の記述が出来れば合格する、ということがあり得るわけです。

■ これは当然優先順位の問題なのです。中学受験の範囲は指導要領上で言えば中学2年程度まであります。それをすべて網羅するということは、やはり大変な労力がかかる。だとすれば、それに優先順位をつけて、まず出るものから勉強する、というのはある意味合理的な対策だと思います。

■ したがって志望校が決まったら、志望校の問題に対して「合格点がとれる」という絶対的位置をまず目指すべきです。偏差値がいくつであるか、ということよりも、まず志望校の問題ができないと意味がない。相対的位置にはもちろん理があるのですが、それ以上に学校別の対策には理があると思うのです。

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第40回 あわててはいけません。

■ 現在7月。東京、神奈川の入試までまだ半年あります。

■ 先日、模擬試験もあり、その成績が帰ってきたかもしれません。そこで、合格可能性や偏差値をご覧になって、ため息をつかれたお父さん、お母さんは決して少なくないとは思います。しかし・・・。

■ まだ半年以上あるのです。そして大事なことですが、ここからようやく受験準備が始まるといってよいでしょう。もちろん、塾通いはもっと前から始まっているし、いろいろな準備はこれまでもしていました。でも、本当に受験勉強が始まるのは、私は6年生の夏休みからだと思っているのです。

■ なぜか? 一通りの勉強が終わって、いよいよ志望校に向けての対策が始まるのは今からではありませんか?もちろん、これまでも小学校の勉強とはそれこそ異次元な内容を勉強していることは事実ですが、それは塾の指導のまま、あるいはテキストのまま、シラバスの通り進んできただけに過ぎません。これから、志望校に向けての勉強が始まるのだから、ある意味ようやくスタートラインに立ったともいえるのです。

■ これから、志望校合格に向かって、入試問題を研究し、その対策を立てるのです。もう1番から並ぶ順位にはそれほど意味はありません。むしろその志望校を受験する受験生の中での順位が問題になるのです。7月の模擬試験の偏差値は、単純にこの成績は全体の分布の中でこの位置にいますよ、と言っているだけであって、その試験は志望校の入試ではないことに注意してください。

■ 中学入試はすべて独自入試です。中学校がそれぞれ自分の学校の求める人材に合わせて入試問題を作るのです。これまでそれこそ「一通り」全部勉強してきたわけですが、これからはまさに志望校の入試に対する対策を考えていかなければなりません。

■ だから全体の偏差値や合格可能性はまずおいておきましょう。それよりも、何が出題されるのか。それはどのくらいできるのか、ということに注目してください。模擬試験の成績がいまひとつでも、志望校別対策をがんばって入試に合格していった子どもたちはたくさんいます。

■ では、何をすればいいのか、もう一度入試問題を見ながら、ぜひ考えてあげてほしいと思います。

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