なおなおパパママ講座」カテゴリーアーカイブ

第57回 成績が上がらない?

■ 模擬試験も後半に入りました。これまでの成績を記録してみて、あまり成績が上がらない、あるいは下がっている、という場合があるかもしれません。

■ みんなもがんばっているので、成績が急に上がる、というのは勉強していなかった場合に限られる部分はあります。今まで覚えていないからできるようになった、とか、ようやく本気を出したからできるようになった。つまりはスタートが低いということはあるわけで、だから上がりやすいという面があるでしょうが、例えば4教科総合55以上の偏差値というのは、なかなか上がりにくいと思います。

■ 統計モデルで説明するとわかりやすいかもしれません。偏差値60以上というのは、全体の約15%しかいないのです。偏差値55以上で約31%。つまり偏差値55以上というのは全体の3分の1を切っているので、それなりにみんな勉強しているし、成績も出している。そこで上がるというのは、なかなか大変なわけです。

■ では、勉強しているのに成績があがっていかないのはやはり問題なのか、というと実はそうではないのです。一番簡単な話で言えば、実は入試が近づくにつれて分布は赤いグラフから黒いグラフに変化していきます

■ したがって僅差の勝負ということになってくるわけです。だからちょっとしたミスでも、合不合に響くようになるし、ある意味逆転が可能になる部分もでてくるわけです。

■ この分布は受験生全体をモデルかしたものですが、実際の入試はある偏差値に集約していきます。当たり前ですが、合格しそうだと思う子が受験するわけだから、より分布は黒いグラフに近くなります。

■ 全体の平均で見て成績が上がらないというデータであったとしても、勉強していれば確実に力は上がっていて、差は縮まっていきます。全体でモデル化する限り偏差値は変わらないが、分布構造は入試が近づくにつれ変わってきていて、実際の入試はさらに僅差の分布になるわけだから、まだまだこれからなのです。

■ そういう意味では結果がでるまではあきらめないという態度が大事です。データはあくまでデータ。データをひっくり返すことができるのも子どもの力、ということは厳然たる事実です。

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第56回 怒られて育つと

■ 怒られて育つ、というのはあまり気分の良いものではありません。何につけても何か言われる。気の強い子であれば、言い返すが、そうでなければびくびくしてしまう。積極性がなくなってしまったり、おどおどした態度になってしまう。

■ こんな気持ちに自分の子どもをさせてはならない、と思うから、そういう経験をした方はどちらかというと、子どもを怒るということをあまりしない。むしろ、ほめて育てる、ということを徹底するようになります。

■ 一方、ほめられて育つ方は、それが良いと感じられているなら、その通り続けるでしょう。しかし、一方で子どもが言うことを聞かないと、自分が怒られた経験がない分、思い切り怒ってしまうことが多々あるようです。

■ 怒る言葉というのは、自分の耳から入ってきてさらにエスカレートするので、それが口癖になりやすい。何かにつけてつい、声が大きくなってしまう。そういう環境で育った子どもは、自分を守ろうとするから耳をふさぎます。したがって注意は届かないことになる。それが、また怒る環境をエスカレートさせます。

■ 怒ると叱るは違います。注意することは当然あるわけですが、それが相手に届かなければ叱ったことにはならない。一方怒ると、子どもは怖いから小さくはなるが、怖いということが先に立つので言葉は届いていないのです。

■ これから受験まで子どもたちはいろいろなプレッシャーと闘います。ともすれば「うまくいかないかも」と不安になることが多い。その分、応援してあげるためにはむしろ「ほめていく」ことを大事にすることです。そのためにお父さん、お母さんが明るく前向きであることが必要です。

■ まずは入試で自分の力を出し切るために、お父さん、お母さん自身が明るく、元気で前向きな態度を子どもたちに見せてあげてください。子は親の鏡ですから。

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第55回 量を解いても、できるようにならない場合

■ 6年生はこの時期、ずいぶんたくさんの問題を解いているように思うのです。過去問もやるし、塾でも演習のプリントが渡されて、問題を解いている。以前のように新しい事項を勉強するのとは違います。演習形式だから解く問題数は明らかに増えているはずです。

■ でも成績が伸び悩む子がいます。やはり量が足りないのか? いいえ、むしろ質が足りないのでしょう。終わらなければいけない、ばっかりになっていると「本当にわかっているのか?」ということが軽視されてくる。だから言葉は悪いが「ざるで水をすくっている」状態になるのです。

■ 算数などは確かに問題を解くことによって、経験値が上がるでしょう。いろいろな問題に対応することができるようになる。ただ、すべてのパターンを網羅する、ということはできないのです。ある程度、経験値は増えていなければならないが、やはり、その場で問題文を読み取り、しっかり考えて、解法を探し、答えを書くという一連の作業ができないといけないわけです。そのための力を養うのであって、過去のデータベースから似たような問題を思い起こして、あれと同じパターンだといって解くはずはないのです。

■ だから持っているデータを増やすのではない。むしろ、その場の対応を練習しているわけだから、一問一問の解き方にポイントがあるのです。ところが問題の量を増やすと、その焦点がぼけてくるので、対応力がつかない。だから成績が伸びないのです。

■ たくさん勉強しているのに、成績が上がらないとしたら、それはひとつひとつの精度が上がっていないと見るべきでしょう。だから問題数は減らした方が良い。むしろ、本当にわかっているのかを確認することが大事です。3000問解いたところで、合格するとは限らない。逆に300問で充分に力がつくことはありえるのですから。

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