投稿者「tanaka-admin」のアーカイブ

学校別対策の要諦(1)

塾では毎月組み分け試験が行われ、だいたい子どもたちの偏差値というのが決まってきます。その偏差値にしたがって、志望校を決める、というのが一般的な志望校の絞り方になってきているように思いますが、私はこれがあまり好きではない。

長い時間をかけて勉強していくデータはある意味、その子どもたちの力を正確に把握しています。ただ、それはすべてのことをやっての話になるわけで、小学生にとっては相当範囲が広くなる。中学受験の出題範囲というのはだいたい中学2年生ぐらいまで広がっているところがあるので、そこまですべてのことをやって、その上でデータをはじき出せば、ひとつの数値にたどり着くことは当然のことなのですが、それで子どもの可能性を引き出した、といえるのだろうか、と思うのです。

中学入試は独自入試ですから、それぞれの学校が思いを込めて問題を作る。その問題は「うちの学校に入ってきてほしいのはこういう人材」という定見があって創られています。だから、いろいろなことができる、という風には実はなっていない。多少荒削りであってもおもしろい着想を持っている、とか、入学後に学校で鍛えるから、とにかく基礎だけしっかりしてほしいとか、まあ、そういう視点を持っているので、それに応えればいいと思うのです。

したがって、成績はちょっと置いておいてどこに行きたいかをまず決める。

決めたあとに、入試問題を研究する。合格するためには「どんなことができなければいけないのか」と絞り込む。そして、その力を身に付けるために具体的に何を勉強するかを決めて実行していく。こういう流れの方が「あまりに多くのことをやらなくて済む」と思うのですが、実は、この方法はいろいろ手間がかかる。

実際に6年生の学校別対策は夏休み以降多くの塾で行われてはいるものの、やはりトップ校が多く、それ以外のところは何となくまとめられてしまう。確かにたくさんの学校があるから、それを全部細かくはできない、というのはもちろんその通りなのですが、受験する側から言うと、やはりウチの子が受ける学校の対策というのをしてほしい、と思うのが道理でしょう。

だから、それを家庭が中心になって組み立てるべきだと思うのですが、これが手間であることは間違いない。手間だから子どもの負担が減る、というところはあるわけですが、その負担は今度は保護者に行くわけだから、なかなかやりにくいという面があるでしょう。

結果として、組み分けで収束したデータで志望校を考える方が無難、ということになるわけです。

でも、やはりそういう中、保護者の方がいろいろ研究した上で、塾の教材をうまく利用し、学校からの情報もまとめた上で、効率良く合格していかれているのも事実です。

そこで、学校別対策をこれからどうやっていけばいいかを少しまとめてみようと思います。「学校別対策の要諦」というタグを付けますので、参考にしていただければと思います。

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図形は、まず図を写してみる。

図形の問題は、問題図があるから、これにいろいろ書きこんで問題を解く子どもが多いでしょう。

問題によってはその方が速い場合もありますが、実際に別の図を描かないと解けないという場合もあるでしょう。

今のうちは、すこし余裕があるのだから、急ぐよりもじっくり問題に向き合った方が良いと思うのです。

だから、ノートに問題の図を写してから考えてみるのもひとつの方法でしょう。

写しているうちに、気が付くことがある。この辺はこの辺と平行かな?とか。この角度は直角かな?

図を描いていると、この図形を描くための条件みたいなものを考えるようになって、これが結構ヒントになるものです。

あまり図を描かない子が多いのだけれど、やはりそういう作業を通じて発見したり、理解したりすることが多い。

で、図を描くのに結構便利なのが方眼のノートです。

例えば、立方体も方眼をうまく使うときれいに書ける。

マスを使えば辺の比も問題の通りに反映させることができます。

うまくなったら白紙のノートがいいのですが、それまでの間は方眼ノートを使って図を描く技術を身に付けてください。

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中和の問題

2014年ラ・サール中学の問題です。


塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混ぜ合わせて、下の4つの水溶液A~Dを作り、実験1、2を行いました。
 A 塩酸100mLと水酸化ナトリウム水溶液100mLを混ぜた水溶液
 B 塩酸100mLと水酸化ナトリウム水溶液150mLを混ぜた水溶液
 C 塩酸100mLと水酸化ナトリウム水溶液200mLを混ぜた水溶液
 D 塩酸100mLと水酸化ナトリウム水溶液400mLを混ぜた水溶液

〔実験1〕水溶液A~Dに、ある1 金属を加えたところA、C、Dからは2 気体が発生したが、Bだけは気体が発生しなかった。

〔実験2〕新たに用意した水溶液A~Dを加熱して蒸発させたところ、Aでは6g、Bでは9g、Cでは( 3 )g、Dでは19gの固体が出てきた。

(1)下線部1の金属と2の気体の名前を書きなさい。

(2)水溶液A~Dにフェノールフタレイン液を加えたとき赤色に変化するものをA~Dよりすべて選びなさい。

(3)水酸化ナトリウム水溶液100mLに溶けている水酸化ナトリウムは何gですか。

(4)3に当てはまる数値を書きなさい。

(5)水溶液A200mLを中性にするためには、水溶液Dを何mL混ぜればよいですか。


【解説と解答】
(1)A、C、Dは気体が発生して、Bは発生しなかったということはBが中和をしていて、それ以外は塩酸、水酸化ナトリウム水溶液、どちらかが残ったということです。どちらも反応する金属は亜鉛、アルミニウムがあります。発生する気体はいずれも水素です。

【答え】 1 アルミニウム(亜鉛) 2 水素

(2)フェノールフタレインはアルカリ性に反応します。中和させた段階で、Aは水酸化ナトリウムが足りず、固体はすべて食塩。Bは過不足なく中和してすべてが食塩。CとDは水酸化ナトリウムが多く、食塩と水酸化ナトリウムがまざっています。ですからCとD。

【答え】CとD

(3)BとDの差からDの19gのうち9gが食塩、10gが水酸化ナトリウムとわかります。DはBに比べて250mL多いので、
10÷(250÷100)=4gになります。

【答え】 4g

(4)CはBに比べて50mL多いので、Cに含まれる水酸化ナトリウムはDの50÷250=$$\frac{1}{5}$$になるので、10×$$\frac{1}{5}$$=2g したがってCの重さは9+2=11gです。

【答え】 11g

(5)塩酸:水酸化ナトリウム水溶液=100:150=2:3ですから塩酸200mLには水酸化ナトリウム水溶液が200÷2×3=300mLが必要です。しかし、100mLしか入っていないので300-100=200mL加える必要があります。

【答え】200mL

「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

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