浮力の問題

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2005年洗足学園第2回の問題です。

同じ3つのコップを用意し、濃い塩水を入れたものをA、薄い塩水を入れたものをB、真水を入れたものをCとします。全体の重さは、どれも220gにそろえました。

 図1のように、それぞれのコップに30gの氷を入れたところ、氷はどれも浮きました。ただし、水1cm3の重さは1gとします。

(1)A~Cの中で、水面上に出ている氷の体積が一番大きいものを選び、記号で答えなさい。

(2)Cで水面上に出ている氷の体積をはかったら、氷全体の10%でした。この氷1cm3の重さは何gですか。小数第2位を四捨五入して、小数第1位まで答えなさい。

(3)①図2のように、Bをはかりにのせたまま氷を浮かべたとき、はかりは何gを示しますか。

 ②図3のように細い針金を使ってBに浮かべた氷全体を沈めました。はかりが示す目盛りはどうなりますか。下より1つ選び、記号で答えなさい。

    ア.大きくなる  イ.小さくなる   ウ.変わらない

③ ②と同様にして、Cに浮かべた氷全体を沈めました。はかりの目盛りは何gを示しますか。小数第2位を四捨五入して、小数第1位まで答えなさい。ただし、針金の重さと体積は考えないものとします。

(解説と解答)
(1)一番浮力を得るのは、水溶液の1cm3あたりの重さが一番重いものですから、濃い食塩水になります。
(答え)A

(2)氷全体の重さが氷の90%分の体積と同じです。この場合30gの重さですから、30㎝3の浮力で釣り合うので、30㎝3水の中にあります。それが全体の90%ですから、30÷0.9が氷の体積になるので、
30÷(30÷0.9)=0.9gになります。
(答え)0.9g

(3)
①はかりは増えた食塩水の重さだけ増えます。氷は浮いているので、氷の重さは浮力の重さと同じですから、台ばかりは30g増えることになります。
したがって台ばかりの値は220+30=250g
(答え)250g

②はりがねの力によって、氷の重さ以上の力がかかり、その分浮力も増えるから、台ばかりも増えます。
(答え)ア

③氷の体積は30÷0.9cm3ですから、これが全部入ればこの分の重さが増えます。
220+30÷0.9=220+100/3=253.33・・・≒253.3g
(答え)253.3g

「映像教材、これでわかる力のつりあい」(田中貴)

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