よく、ていねいに解くことが合格のポイントだとお話します。
しかし、ていねいに解く、とは具体的にどういうことだろうか?と思われるかもしれません。
その意味で大事なのは実は「確認」なのです。
例えば問題文を読む、問題の内容を把握する、考えて解き方を思いつく、解く、という過程があるとして、問題文を読んだときから解くまでの間に何回、問題文を確認するか?ということなのです。
例えば一回も確認することなく、答えを書きこんでしまう、ということは考えにくい。途中で数回、問題文を確認することがあるでしょう。そのときに、例えば12.6cmと書いているところが16.2cmに見えることがあるわけです。
どうも、変だ、と思わない。そのまま進んでしまうと時間もロスするし、間違えるわけです。だから、そのときに確実に12.6cmと読み取らなければいけないわけで、つまり確認が必要なのです。
この確認を頻繁にできれば、当然ミスは減ります。ただ、時間が多少かかるでしょう。子どもたちには急ぎの虫がいるので、この確認の過程をなるべくすっ飛ばしたい、と思うのですが、そこがミスの原因になることが圧倒的に多いのです。
解く過程でいかに確認のプロセスを入れられるか、がていねいに解くの要諦になります。
過去問の練習とは、入試傾向を知ることもさることながら、今の段階ではこの「ていねいに解く」の実践練習の場であるわけです。「正しいものを選ぶ」のか、「誤っているものを選ぶのか」も、良く間違えるミスのひとつ。「正しいものを選ぶ」と思って解いている。でも、ずいぶんあっているものが多いなと思う。そこでもう一度確認してみると、「正しいものを選ぶ」のではなく、「誤っているものを選ぶ」となって、「なんだ、じゃ、これだ」となることは多いのです。
面倒でも、その確認の過程を踏むこと、これを過去問を解く中でできていれば、たとえ終わらない過去問があったとしても、この時期は充分と言えるでしょう。
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