地図を読み取る

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今年の女子学院の社会の問題です。


問4 下線③に関して、次の地形図A~Cの地域では、気候風土から特徴的な住居が発達しました。次の問いに答えなさい。

(1)地形図Aから読み取れることとして、最もふさわしいものをア~エから1つ選び、記号で答えなさい。
 ア 600メートルより高いところに水田がある。
 イ この地域の農業は、野菜の生産が中心である。
 ウ この地域には、荒地や桑畑がある。
 エ 南西の斜面は、南東の斜面よりゆるやかである。

地図A

(2)地形図Bに見られる広葉樹林は、どのような目的で利用されていますか。地図をよく見て答えなさい。

地図B

(3)地形図Cのは何を表していますか。考えて答えなさい。

(4)地形図Cの で囲まれた部分を何と呼びますか。

地図C

(5)地形図A~Cの地域で発達した伝統的な住居を、下の写真ア~ウからそれぞれ1つずつ選び、記号で答えなさい。

(6)地形図A~Cの地域にあてはまる気温と降水量を表したグラフを、ア~エからそれぞれ1つずつ選び、記号で答えなさい。


地図がちょっと小さくて、わかりにくいだろうと思うので拡大してみました。

地図を読み取る問題はここのところよく出題されます。

知識として覚えていたことを、実際に地図から発見する。この練習はしっかりやっておかなければいけない練習です。

まず(1)です。
地図A

地図上の数字が標高ですから、600m以上には水田はありません。
畑記号がありませんから、イも違います。 
荒地や桑畑の記号はありますから、ウが正しい。
この地図は上が北ですから、右下が南東、左下が南西です。左下の等高線の方が間が詰まっているので、傾斜がきつい。だからエも違います。(答え)(1) ウ

(2)
地図B

は上の方に広葉樹林のマークがならんでいますが、その上に港の記号が見えます。したがって砂浜があるので、防砂林が答えになります。ちなみにここは沖縄県宮古郡多良間村塩川、で多良間島です。 (答え)防砂林

googleの衛星写真で見ると、

現在は、こんな感じですか。問題は昭和52年の地図を使っていますね。

(3)
地図C

(4)は川の流域で、2つの川に挟まれていますから、輪中です。

(答え)(3) 堤防(4) 輪中となるでしょう。

現在の様子はgoogleの衛星写真ではこうなります。

昭和39年の地図というところに、出題の工夫が見えます。

ということになると、家の方は(5) A ウ B ア C イ ということになるでしょう。Aは山間部で、合掌造り Bは南海のつくりですから、石垣に特徴があり、Cは輪中ですから、上の方に母屋が作られます。

雨温図はAは冬に降水量が多くなるのでウとなり、Bは高温多湿でエ、Cは名古屋ですから、太平洋地域なのでアとわかりますから(6) A ウ B エ C ア となるでしょう。

地図から場所がある程度特定されてくると、だんだんはっきりしてきて(5)(6)は解いていて確信に変わるところでしょうか。

いずれにしても、地図を見慣れる、地図を読み取るということが大事になるでしょう。

もしGWに旅行に出かけられるなら、ぜひお子さんに地図を持たせてみるのも、勉強になると思います。

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