第33回 本を読むのはすばらしいが・・・

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    今年の5年生は、本を読むのが好きな子が多いのです。
    塾に来ると、すぐ本を出して読んでいる。休み時間や、食事の時間も読んでいる子がいます。
    合間、合間に何を読んでいるかと見てみると、たいていは物語文が多い。
    本を読むことはすばらしい。まあ、国語とかに関係なく、好きなものを好きなだけ読んでもらいたいと思います。
    ただ、本が好きだから、国語ができるか?といえばそうはならない。これもまた真実です。
    なぜか?
    読むのはインプット。点数をとるのはアウトプット。したがってアウトプットの方法を知らなければ、インプットができても点数はあがらないのです。
    例えば記述の問題でいえば、文章を書くのが面倒だと思っている子はできないでしょう。
    何字以内で書き出しなさい。 これは見つける技術が必要になる。
    そして選択肢。これは文中にその根拠を見つけなければならない。
    アウトプットの技術はまた別にある。ただ、私はこれを読めない子にいくらやっても仕方がない、と思います。
    5年生までは、むしろ好きな本を好きなだけ読んでもらいたい。そして漢字はぜひ練習してもらいたい。
    あとは国語の点数は気にしない。読めるようになれば、アウトプットの技術は1年で身につきます。だから、あわてないで本を読んでほしい。
    本を読まないという子は、本を読む楽しさを知らないだけなのです。読めば、それなりに楽しい。その楽しさをどう感じてもらうか、むしろ3・4年生で楽しい経験をつませることが大事ですね。
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