記述の問題はぬかさない

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この時期、国語の過去問を解いていて、相変わらず、記述を抜かしてしまう男の子が多い。(いや、女の子にもいるかもしれないが、割合としては男子の方が多いでしょう。)

なぜ書かないか、聞いてみると、「わからない」と言っている子が多いが、これはウソです。ではなぜか? 面倒だから。

この期に及んでまだそんなことを言っているのか! と血圧が上がってしまいそうですが、実際そうだから仕方がない。これが、すべて記述の問題しか出ない学校であるならば、さすがに観念してちゃんと書く。そして書こうと思えば、それなりに書けることが多いのです。

しかし、選択式の問題が多く、記述が1問か、2問ということになると、本人は「これができなくても大きな問題はない」と勝手に判断してしまう。いえいえ、しっかり差が付きます。

記述というのは、以前お話した通り、いくつかの採点基準を持っています。だから、書けば全部があたっていなくとも、2つのうち1つは合っている、という場合も多いのです。

これを抜かして白紙にしてしまうと、0点と決まっているから、大いにもったいない。

確かに子どもたちの言う通り、記述は精神的にプレッシャーをかけます。選択肢の問題であれば、アとか3とか答えればいいわけだから、造作もないことだが、記述は文章を考えないといけない。その分配点も当然高くなるから、これを抜かしてはいけないのです。

国語のテストのセオリーとして、「できるものから手を付ける」というのがあり、漢字をやり、選択肢の問題を先にやる。それで時間が一杯一杯になってしまう場合もあるかもしれませんが、国語に白紙の答案はあり得ない。(まあ、知らない漢字とかある場合は仕方がないにせよ。)

とにかく書けば、何点かもらえる可能性はあるのですから、国語はとにかく答えを埋める、ということを絶対条件にして過去問の練習は進めてください。

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