2010年 海城中学の問題です。
図のように、底面の半径が6m、高さが8mの円すいの中に球S、Tがあります。
球Sは円すいに側面と底面で接しており、球Tは円すいの側面と球Sに接しています。
(1)円すいと球Sが接するところには円ができます。この円のまわりの長さは何mですか。
(2)球Tの半径は何mですか。
中学入試で球が出題されるのは、それほど多くはありませんが、しかし、出題の形式としてはこの問題はひとつの典型かもしれません。
断面図で考えます。
このとき球Sの中心をS、球Tの中心をTとすると三角形ABSと三角形ACTは相似の直角三角形で、辺の比は3:4:5になっています。
したがってBS=【3】とすればこれは球Sの半径も【3】となりAB=【4】、AS=【5】なので円すいの高さである8mは【3】+【5】=【8】になっていることになります。したがってBS=3m、AB=4m、AS=5mです。
まず(1)ですが、同様に三角形ABRも3:4:5の三角形になり、AB=4m AB:BR=5:3ですから
4×3/5=2.4m になります。
したがって周りの長さは2.4×2×3.14=15.072m になります。
(答え)15.072m
(2)同様に三角形ACTも3:4:5 球Sと球Tの接点をUとすると
TU=CT=球Tの半径=(3)とすればAT=(5)
AU=8m-3m×2=2mですから TU=2×3/8=0.75m
(答え)0.75m
小学生が使える直角三角形としては3:4:5がその典型ですが、この問題もそれを使って相似形を使ってとけばよいので、球というよりは平面図形の問題と考えた方が良いでしょう。
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