夏至ごろ、満月が南の空に来ても、冬の満月のようには高く上がりません。これは日本を含む北半球での話です。
まず、夏至ごろの地球では、地軸の北極側が太陽の方へ傾いています。そのため北半球では太陽が一年のうちで最も北寄りを通り、南中高度が高くなります。

満月のとき、太陽と月は地球をはさんでほぼ反対の方向にあります。夏至の太陽は南中高度が高くなりますが、その反対側にある満月の南中高度は、模式的には冬至ごろの太陽と同じになります。
冬至ごろの太陽は、南寄りの低い道を通ります。夏至ごろの満月もそれに近い道を通るので、真夜中ごろに南中しても高くならないのです。
ただ、月の通り道は太陽の見かけの通り道に対して少し傾いています。そのため、夏至に近い満月でも、南中高度は毎年まったく同じにはなりません。
夏だから月が低いのではありません。太陽が高い季節の満月は、その反対側にあるため低くなる、ということです。
中学受験辞典:理科
