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力のつりあいの問題

2011年早稲田中学の問題です。


長さ100cmで太さが一様でない棒AB、重さ100gの輪じく(じくの半径が5cm、輪の半径が20cm)、重さがそれぞれ20g、40g、60g、80g、100gのおもり1個ずつを用意し、いろいろなことを調べた。以下の問いに答えよ。

この棒ABを水平なゆかの上に置き、図1のように棒のはしAにばねはかりをつけて、Aをわずかに持ち上げて重さをはかったら30gであった。また、もう一方のはしBについて同じようにはかると、70gであった。

問1 棒ABの重さは何gか。

問2 図2のように、棒ABをP点でつるしたら棒は水平になった。P点は棒ABのはしAから何cmのところか。

問3 図3のように、棒ABのはしAにおもりをつるし、棒ABを真ん中のO点でつるしたら棒は水平になった。Aにつるしたおもりの重さは何gか。

問4 図4のように、輪じくを棒ABのA点でつるした。じくにおもりをつるし、輪に巻いた糸を地面に固定したかっ車に通して手でばねはかりを支えたところ、ばねはかりは5gを示した。また、棒ABをO点でつるし、棒ABのQ点におもりをつるしたところ棒は水平になった。
(1)じくにつるしたおもりの重さは何gか。
(2)Q点につるしたおもりの重さは何gか。
(3)Q点は棒ABのはしBから何cmのところか。


問1 Aをつるしたとき30g Bをつるしたとき70gですからこの棒の重さはその和になります。
30+70=100g
(答え)100g

問2
A:B=3:7ですからPはAから全体の(3+7)分の7のところに重心がきます。
ABの長さは100cmですから
100×7/10=70㎝
(答え)70㎝

問3
Oから右に20㎝のところに重心100gがかかります。それをOから左に50㎝のところでつりあわせるので、
100×20÷50=40gがおもりの重さになります。
(答え)40g

問4 
(1)輪の半径が20㎝ じくの半径が5㎝ですからじくにつるしたおもりは
5g×20÷5=20gになります。

(答え)20g

(2)したがってAには輪じくの重さ100gとおもり20gと5gの合計125gがかかっています。
Oを支点にしたとき、反時計周りの回転力は
125×50=6250

ぼうの重さの回転力は時計回りに20×100=2000なので

6250ー2000=4250 不足します。

おもりは20g、40g、60g、80g、100gですがOからBまで50㎝しかないので、100gしかこの不足する回転力を補えるおもりはありません。

4250÷100=42.5cm がQのOからの距離になるので、50-42.5=7.5

(2)(答え)100g
(3)(答え)7.5cm

になります。おもりの重さと距離がともにわかりませんが、おもりの重さが限られているので、解ける、という問題です。

問題を良く読んで条件を見落とさないようにしてください。

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次号は8月12日正午ごろ配信の予定です。

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力のつりあいの問題

2011年巣鴨中学の問題


同じ材質でできた長さ60cmの棒A、Bと10gの動滑車C、および30gのおもりDを用意しました。
棒A、Bは次のようなものです。
  棒A:重さが120gで、太さがどこも同じです。
  棒B:重さは分かりませんが、太さがどこも同じです。
 棒のつり合いについて、下の問いに答えなさい。答えは、すべて小数点以下第1位を四捨五入して整数で書きなさい。ただし、図中の棒に記入されている縦線は長さ6等分のしるしです。

問1 図1のように、棒Aの中央0におもりDをつるし、棒が水平になるように両端を糸P、Qで支えました。糸Qにかかる力は何gですか。

問2 図2のように、おもりDを棒Aの中央0から10cm右へずらし、棒が水平になるように糸Qを支えました。糸Qにかかる力は何gですか。また、糸Pにかかる力は何gですか。

問3 図3のように糸Pを動滑車Cを用いてふたたび水平に支えました。糸Sにかかる力は何gですか。

問4 図4のように、定滑車を用いて、棒A、Bが水平になるようにしました。糸Rは棒Aの左端から10cmのところにあります。おもりDは棒Aの中央0から右へ10cmのところにあります。

(1)棒Aの右端Xを引く糸Qにかかる力と同じ大きさの力が、図の棒の①~⑤の部分を引く糸にかかる力の中に3カ所あります。それはどの部分を引く糸ですか。(①~⑤の番号ですべて答えなさい。
(2)棒Bの重さは棒Aの右端の糸Qにかかる力の何倍ですか。
(3)このとき、棒Aの左端の糸Pにかかる力は何gですか。
(4)棒Bの重さは何gですか。


(解説と解答)

棒A、棒Bとも太さがどこも同じですから、棒の重さは中心にかかります。

問1 Aの重さが120g Dのおもりが30g ですから、合計150gが中心にかかっているので、それが2等分されます。
150÷2=75g
(答え)75g

問2 おもりDはPから40㎝ 棒の重さはPから30㎝です。計算を簡単にするために、それぞれ4,3と考えます。Pを支点として、Pに対して時計周りの回転力は

120×3+30×4=360+120=480

これを反時計回りの6×Qが支えてつりあうので、

480÷6=80g がQ。 120+30-80=70g がPにかかる重さになります。

(答え)P 70g Q 80g

問3 動滑車の重さを忘れないようにしましょう。
Pにかかる重さは70g 動滑車は10gですから合計80g
それが2等分されますから、80÷2=40g

(答え)40g

問4
(1)Xと同じなのはまず定滑車で、反対側にある⑤。棒Bは太さが同じですから④は⑤と同じになります。さらに④と②は同じなので、②、④、⑤がXと同じです。

(答え)②、④、⑤

(2)棒Bは④と⑤で支えられているので、2倍になります。

(答え)2倍

(3)Pを支点にしてXにかかる重さを【1】とします。
時計周りの回転力は
【1】×1+120×3+30×4=【1】+480g

反時計周りの回転力は
6×【1】=【6】

これが同じですから【6】=【1】+480 【5】=480 から【1】=96

下向きは96+120+30=246g 上向きはP+96g ですからP+96=246 からP=150g

(答え)150g

(4)(3)より
96×2=192g

(答え)192g

ていねいに解いていけば、それほど難しい問題ではないでしょう。回転力のつりあい、上下のつりあいをしっかり確認しながら、解き進めてください。

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力のつりあいの問題

2010年東邦大東邦の問題。


回転する円盤にひもがかかっており、力の向きを変えたり、小さな力で重いものを移動させたりできる装置を「滑車」と言います。もとの長さが30cmのばねアとばねイ、もとの長さが16cmのばねウがあります。ばねアとばねイは100gのおもりをつりさげると4cmのび、ばねウは100gのおもりをつりさげると5cmのびる性質を持ちます。これらについて、次の(1)~(5)の問いに答えなさい。ただし、ばねや滑車やひもの重さは考えないものとします。また、答えが小数の場合は、小数第2位を四捨五入して答えなさ
 い。
(1)図1は、おもりA、ばねア、滑車を組み合わせた装置において、つり合いがとれておもりAが静止した状態を示したものです。このとき、ばねアの長さは50cmでした。
おもりAの重さは何gですか。

(2)図2は、おもりA、ばねア、ばねイ、2個の滑車を組み合わせた装置において、つり合いがとれておもりAが静止した状態を示したものです。このとき、ばねアとばねイの長さはともに等しく40cmでした。次に、おもりAを200gの別のおもりにかえたところ、あらたなつり合いがとれて静止しました。このとき、ばねアの長さは何cmになりますか。

(3)大きい滑車と小さい滑車を一体にした装置を「輪軸」と言います。これを利用することで、おもりやばねに加わる力を大きく、または小さくすることができます。
いま、小さい滑車の半径が6cmの輪軸を用意し、その輪軸の大小それぞれの滑車上にひもを固定し、数回まきつけました。
図3は、ひもの一方におもりA、もう一方にばねアをとりつけた装置において、つり合いがとれておもりAが静止した状態を示したものです。このとき、ばねアの長さは60cmでした。大きい滑車の半径は何cmですか。

(4)図4は、ばねア、ばねウ、おもりB、滑車、(3)で用いた輪軸を組み合わせた装置において、つり合いがとれておもりβが静止した状態を示したものです。このとき、ばねウの長さは61cmでした。ばねアの長さは何cmになりますか。

(5)図4の装置で、おもりBを別のおもりCにかえたところ、あらたなつり合いがとれて静止しました。このとき、ばねアとばねウの長さが等しくなりました。おもりCの重さは何gですか。