月別アーカイブ: 2013年12月

気象に関する問題

今年は関東で竜巻が起きたり、台風30号でフィリピンが高潮の被害にあったりと、大きな自然災害がありました。

2012年は気象の問題が多かった年なのですが、その中から1題取り上げておきましょう。

2012年海城中学の問題です。


次の文章を読んで、各問いに答えなさい。

 図1は、2011年のある日の日本列島周辺の天気図です。図の中の太い実線や細い実線は等圧線を表していて、これらの線のようすから①風の向きや強弱を読み取ることができます。
 図1からわかるように、太い実線は( 1 )hPaごとに、細い実線は( 2 )hPaごとに引かれています。日本列島の西側には高気圧(図中のH)が、東側には低気圧(図中のL)があり、西高東低の気圧配置と呼ばれます。これは( 3 )型の気圧配置とも呼ばれます。

 空気は、気圧の( 4 )いところから( 5 )いところへと流れていきます。そのため、空気は等圧線に対して垂直に流れることになります。図2のような西高東低の気圧配置のとき、間に挟まれた地域には等圧線が南北に伸びるので、( 6 )風が吹くはずですが、( 3 )の典型的な季節風は( 7 )の風です。

この風向きの違いは、北半球では②進行方向に対して( 8 )向きに曲がる効果が現れるために起こります。この効果は、台風の渦の向きや③貿易風の風向きなど大規模な風に現れます。北緯20°~30°付近には年間を通じて高気圧が存在し、赤道付近には年間を通じて低気圧が存在しています。貿易風はこれらの間の地域に一年を通して吹いています。

問1 文中の( 1 )、( 2 )に入る数値を整数で答えなさい。

問2 文中の( 3 )に入る季節を答えなさい。

問3 文中の( 4 )、( 5 )に入る語を答えなさい。

問4 文中の( 6 )、( 7 )に入る方角を8方位で答えをさい。

問5 文中の( 8 )に入る方向は左右どちらですか。

問6 図1のような気圧配置のときは、太平洋側は乾燥した晴れになることが多いです。そうなる理由を説明しなさい。

問7 下線部①について、風の強弱は等圧線のどのようなようすからわかるのでしょうか。説明しなさい。

問8 下線部②の効果は、例えば気象衛星のとらえた台風の画像で見ることができます。解答用紙の○は台風の中心を表し、点線は図を描くための補助線です。台風の渦のようすを描き入れなさい。

問9 下線部③について、そのような風向きになる理由を説明しなさい。


(解説と解答)
問1 等圧線は太線が20hPa、細線が4hPaずつ刻まれています。図の1052hPaと1056hPaは隣り合っているので、細線の間隔が4hPaであることがわかるでしょう。
(解答)1 20 2 4

問2 大陸側に高気圧、太平洋側に低気圧ですから、西高東低の気圧配置になるので冬です。
(解答) 冬

問3 空気は気圧の高いところから、低い所に流れます。気圧の高いところでは下降気流、気圧の低い所では上昇気流が起きています。
(解答)4 高 5 低

問4 等圧線が南北に走る時は西側に高気圧があるので、西から東に向けて風が吹きますから、4は西。ただ冬は北西の季節風ですから7は北西。
(解答)6 西 7 北西

問5 西風が北西の風になるので、右向きに曲がることになります。これは地球の自転の方向が影響しています。
(解答)右

問6 北西の季節風は日本海の湿った空気を運び、日本列島にぶつかります。そこで高度があがると雪を降らして空気の湿度が下がって乾燥します。それが山を越えて太平洋側に吹くので、太平洋側は乾燥した晴れの日になることが多くなります。

(答え)しめった北西の季節風が山脈を越えるときに日本海側に雨や雪を降らせ、太平洋側には乾燥した風が吹くから。

問7 等圧線の間隔が狭いほど、気圧差は大きくなるので風は強くなります。

(答え)等圧線の間隔が広いほど風は弱く、等圧線の幅が狭いほど風は強い。

問8 台風は低気圧ですから、まわりから中心に向かって風が吹き込みます。このとき、北半球では地球が西から東に自転していくので、反時計回りの渦になります。

問9 赤道付近には低気圧が、北緯20°~30°には高気圧ができやすく、風は北側から南に吹きます。これが貿易風です。このとき、北風は地球の自転の力によって右に曲がるので北東の風に変わります。中緯度の方が速く自転するので、風は右に曲がります。

(答え)気圧の高い北から気圧の低い南に風が吹くときに、自転方向に進行方向に対して右に曲がるため北東の風になる。

温暖化で、地球の気圧が目まぐるしく変わり、大きな自然災害が起きやすくなっています。これらのメカニズムをしっかり学習しておきましょう。
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今出した数字は何か?

プログラミングの世界で言うと、それぞれのプログラムの上にコメントをこまめに書くプログラマーと、何も書かずに黙々とプログラムを書くプログラマーがいます。

コメントを書いているプログラムの場合、後で他のプログラマーが読んで、何をしようとしているのかのヒントにはなる。

ヒントでしかない場合もありますが、それは自分のためでもあって、自分はいったい何をしようとしていたのかを確認するためにコメントは書いた方が良い、という指導をするケースが多い。

しかし、天才肌というか、もう頭が先に行ってしまうプログラマーは、コメントを書くのがうっとおしい。したがって、素晴らしいプログラムかもしれないが、あとで検証のしようがないというか、しばらく時間が経ったあと、「さて、自分は何をしようとしていたのか」がわからなくなる場合もあるものです。

で、算数の式も同じことが言えます。

ある式を書いた。答えが出る。で、この数字は一体何か? コメントを書いておけば、それなりに確認がしやすい。

例えば太郎君の分速、とか、ABの距離とか。まあ、本当にちょっとしたコメントでいいので、それを書いておけば、自分が何をしようとしているのかを確認することができる。

自分が確認できる、ということは採点する先生も確認できる、ということになります。

だから記述式の算数というのは、式とコメントだけで、ある程度答えになりうる。

数学のように「太郎君の分速をxとすると」などと書かずとも、480÷20=24・・・太郎君の分速、で充分なのです。

で、このような式は別に答えだけを書く入試形式でも当然、なかなか有効なのです。ミスを防ぐには。

後から、先に出した数字を使うことはある。例えばAB間の距離を出す問題で、ACの距離は先に出した。BCの距離が今、わかった。あとはABの距離を出すためにAC-BCをやるということになるわけですが、そのACは自分が書いた式の上の方にある。

でも、どれか? コメントが書いてあれば、すぐ見つけられるが、書いていないとすぐその下の数字だと間違えてしまう可能性があるわけです。

このくせは入試前というよりも、もっと前からつけておいた方が良いのです。

今、自分が出した数字は何か? これを書くくせをつけておけば、正確に解き上げる力はかなりついていくでしょう。

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定員と合格者数

学校はその敷地や設備などを勘案して、定員が決められています。

これを元に補助金とかも決まっているから、これは簡単に変えられません。ただ、何人合格させるかという問題は、これは学校の裁量にゆだねられています。

で、このさじ加減が大変難しい。

もちろん合格者数というのは、定員を上回ります。どんな学校もやはり、「入学辞退」という生徒はいるので、あらかじめ多めにとっておく。

が、取りすぎてしまうと学則定員を上回ってしまう。となると、どこかで調整しないといけないし、学校運営でも先生が足りなくなったりするから、やはりちょうど学則定員になるのが望ましい。

しかし、あまりかっちりやりすぎて、足りなくなるのはこれもまた困る。例えば、ある程度絞って、あとで補欠で繰り上げればいい、という考えはあまり学校はしません。

もちろん補欠の繰り上げはやるのだけれど、でも、一度補欠になってしまうと、他の学校に行く可能性が増える。

どうせ合格させるのなら、最初から正規合格の方が子どもたちの方も気分がいい。それに他の学校を受けることもなくなる。

ですから、今は多少なりとも正規合格を多めにし、補欠はたくさんは出さない、という傾向にあります。

それでも不足して、補欠を繰り上げ、さらに発表していない補欠まで繰り上げる、ということになるのは、これは学校としてはあまり歓迎されざる事態である。

というので、成績レベルを例年と比較したり、思わずアンケートで他校の受験状況を聞いたりしてしまうのです。

アンケートは評判が悪いので、もう実行されなくなってきましたが、もし、似たようなことがあったとしても合否には関係ありませんから、気にしないでください。

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