月別アーカイブ: 2013年12月

第112回 ベストな状態で試合に臨む

■ いよいよ入試が近づいてきました。すでに、今年の帰国子女の試験が始まってきており、年が明けると埼玉、千葉、関西と入試が始まっていきます。

■ ここまでくると、いろいろ気になることや心配することはあるものの、やはりベストな状態で入試に臨めるようにしていくことが大事です。精神的には「合格してやろう」という強い気持ちがあった方が良いが、それが実は「落ちるとみっともない」という気持ちの裏返しであるとすれば、子どもにはプレッシャーがかかり、当日、力を出し切れるかどうか、不安定な部分になってきます。

■ 入試というのは、もちろん合否が分かれるわけで、残念であれば悔しいことではあるが、それは決して恥ずかしいことではありません。ここはしっかり教えておかないと試験が怖くなります。あまり残念なときのことを口にしたくはないが、「結果は結果。とにかく自分の力を出し切ればいい」と親も子もしっかり覚悟を決めることが大事でしょう。

■ 残りの時間はそれほど多くはありませんから、あれもやってない、これもやってない、と考えてはいけません。むしろ、「これとこれをやって、準備完了!」という考え方にしていくのがいい。だから、机の上にもう使わないテキストや問題集はいりません。あとこれだけ覚えて、入試に臨もう。あとこの過去問だけをやって終わりにしよう。ということでいいでしょう。

■ そしてもうひとつ大事なことは健康状態。この時期一番怖いのは利き腕の骨折です。字がうまく書けないと、さすがに入試にはならない。したがって男の子は特に注意した方が良い。インフルエンザや風邪の予防は先日お話しましが、きちんと予防策を講じればいいのです。

マスク、消毒液、加湿、そして手洗いとうがい

■ これから先はお父さん、お母さんは子どもが「ベストな状態で試合に臨める」ように準備していきましょう。親ができるのは、試験会場に送り届けることまで。あとは子どもたちががんばるしかないので、いい顔をして試験会場に入って行けるように応援してあげてください。

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角の二等分線に関する問題

2013年 浅野中学の問題です。


図1のような三角形ABCがあります。辺BC上に点Dを角BADと角CADの大きさが等しくなるようにとります。また点Cを通りADに平行な直線を引き、この直線が辺BAの延長と交わる点をEとします。

AB=5cm、BC=7cm、CA=4cmとするとき、次の(1)から(3)の問いに答えなさい。ただし、それぞれの比は、すべてもっとも簡単な整数の比で答えなさい。

図1

(1)BDの長さ:DCの長さを求めなさい。

図2

(2)さらに図2のようにAD上に点Fを各ABFと角DBFの大きさが等しくなるようにとります。このとき、DFの長さ:FAの長さを求めなさい。

(3)三角形ABFの面積:三角形BCFの面積:三角形CAFの面積を求めなさい。


(1)この図を見た瞬間、「ああ、角の二等分線の定理ね。」といって5:4と出してしまう生徒がいる、というリスクをこの問題は抱えています。

図1のように角Aを二等分したとき、AB:AC=BD:DCになるというのが「角の二等分線の定理」です。ここまで教えてしまう先生は多分、いるだろうなと思います。

さて、この図1はその証明に使われる図でもあります。
ADとECが平行ですから、角DAC=角ACEとなります。また角BADと角AECも同じになります。(同位角)

したがって三角形ACEは底角が等しいので二等辺三角形となり、AC=AE=4cmとなります。

図3

このとき、三角形ABDと三角形EBCは相似ですから、BD:DC=BA:AE(=BA:AC)になるのです。

(答え)5:4

(2)すると図2においてもBD:BA=DF:FAということになるので、BDの長さは7÷(5+4)×5=$$\frac{35}{9}$$cmとなるので、DF:FA=BD:BA=$$\frac{35}{9}$$:5=7:9になります。

(答え)7:9

(3)三角形ABF=【9】とすれば、三角形BDF=【7】 BD:DC=5:4 より三角形BCF=【7】÷5×9=【12.6】、三角形CAFは【9】÷5×4=【7.2】

したがって三角形ABFの面積:三角形BCFの面積:三角形CAFの面積=9:12.6:7.2=45:63:36=5:7:4

(答え)5:7:4

こういう問題を練習すれば、間違いなく教える先生は増えるでしょう。きっと。

(もう、教えちゃってるし。)

「映像教材、これでわかる比と図形」(田中貴)

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ダブル出願を多用しない

受験スケジュールでダブル出願はひとつの方法ではあります。

当時の受験結果を受けて、残念な場合は翌日A校へ。合格すれば挑戦校のB校へ。というような流れは当然使って構わないのですが、あまりにたくさん使ってしまうのも当日迷いのもととなる。

「実はCにも出してあるけど、どっちにする?」
と本人に聞いたところで、なかなか「バシっ」と答えが出るものではありません。

親が決められないものは、本人も当然決められないもの。

つまりはあまり選択肢を増やしすぎてもいけないのです。

ダブル出願というのは、おさえをしっかりするために使うべきであって、例えばほぼ同じレベルのA校とB校をどっちにするか決められないから、えーい、両方出願しちゃえ、というのはダメです。

今、決めきれないものは、当日はもっと決められない。しかも、当然のことながら学校別対策は二重に大変になる。

ということで、なるべく出願は絞り込み、おさえのために、1回だけ使う、というようなバランスで考えてください。

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