月別アーカイブ: 2013年6月

第87回 手厚い塾

■ある大手塾の教室長と話をしたときのこと。

■「最近は、会員が減少してきて、6年生のクラス数が減ったので、充分に専任だけで回るようになりました。ただ、上位の子も減ったのでこのままだと合格実績が減ってしまう、という危機感が強く、まあ補習したり、過去問の添削をしたり、おおわらわ。何とかそこそこ数字が出せたので今年は良かったと思いましたが、しかし、募集は案の定ぱっとしません。かつてはここまで手をかけることがなかったが、生徒同士が競い合っていたので、そこそこ実績も良かったのです。やはり先生が伸ばすだけではなく、生徒同士でも伸ばすものなんです。」

■これは説得力のある話だと思いました。確かにこの教室は以前に比べてはるかに手厚くなったのかもしれないが、子どもたちは逆にのんびりしてしまっている。競い合いが少ないから、上位にいれば安心してしまう。しかし、本当は安心できる話ではない。上には上がいるわけですが、しかし目の前にいないから、「これでいいんだろう」と思ってしまう。

■塾に何を求めるか、という点ではいろいろあると思うのですが、最近良く思うのは実は生徒同士の競争力が大事だという点です。もちろん、子どもの状況によって違うのですが、これまでの塾の変遷を考えてみると、がちゃがちゃしている塾の実績が良い。ところが、少子化が進んで、塾が子どもを迎えに行くようになると、ひとつひとつの教室の規模は小さくなり、手厚くはなるが子どもたちの競争は低下する。当たり前ですが、入試は競争ですから、競争力がつかなければ合格しない。その意味では手厚い塾がいいわけではない、という面があるのです。

■中学受験の塾は20年前に比べると圧倒的に多くなった。昔は1時間かけて塾に通った、なんてこともありましたが、今は考えられないでしょう。その分、便利になり、手厚くもなったが実はそこに落とし穴がある。もちろん手厚く見てもらった方が良い場合もあるでしょうが、競争も必要なんだということは考えておいた方が良い点だと思います。だから教室の数があまり増えないのも良い塾の条件かもしれません。

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図形を組み合わせる問題

2009年晃華学園の問題です。


下の図1のように、辺ABと辺ACの長さが等しい直角二等辺三角形ABCと直角三角形BCDを合わせて、四角形ABDCを作りました。さらに、この四角形を下の図2のように2つの図形、台形ABDEと直角三角形ACEに分けたとき、次の問いに答えなさい。

(1)台形ABDEの面積を求めなさい。
(2)直角二等辺三角形ABCの面積を求めなさい。


(1)図のように、三角形AECを三角形ABFに移します。

角BAC=90°ですから、角EAFも90°になり、三角形AFBと三角形AECは合同な三角形ですから、角AFBも90°で四角形AFDEは1辺が7cmの正方形です。
したがって台形ABDEの面積は7×7-3×7÷2=49-10.5=38.5cm2
(答え)38.5cm2

(2)BD=4cmですから。三角形BDCの面積は4×10÷2=20㎝2
したがって直角三角形ABCの面積は49-20=29
(答え)29cm2


「映像教材、これでわかる比と図形」(田中貴)

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募集要項が決定する時期

この時期、私立中学の学費は、来年度についてはまだ決まっていません、という説明が多いかと思います。したがって資料には今年4月に入学する学費が入っているわけですが、これはまた変更される可能性があります。

なぜ決まらないのか、と言えば実は私立中高には経常費補助という制度があるのです。

私立学校は学校創設にあたり、寄付行為があって学校法人が設立され運営されますが、その運営費は家庭が支払う学費以外には大きな収入源がありません。したがって生徒数が減少したりすると、学校が運営できなくなる可能性があるわけです。そうなるとどんどん保護者の負担が大きくなる。というので、地方自治体が各校の運営費に対してある割合で補助金を出しているのです。

また帰国子女を受け入れたり、外国人の教員を受け入れたりした場合もさらに補助金を出すことになります。その金額についての決定がなされないと、次年度の学費は決まりません。したがって、入試日程は前倒しで決まりますが、学費等を含んだ募集要項は願書と共に夏以降に発表されるのです。

そろそろ来年度の受験案内が出版される時期になりましたが、この資料はこの発表には間に合わないので、昨年度の日程が掲載されています。したがって、新たにホームページなどで2014年度のものは確認しなければなりません。ただ、早めに学校の情報を得たいと思われるご家庭は多いので、この時期には各社から出版されています。

学費や入試日程は変わりますが、入試傾向や学校の施設、教育内容などは同じことが多いので、志望校を考えていくのにはやはり良い資料になるでしょう。

中学受験ガイド〈2014年度入試用〉

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