月別アーカイブ: 2013年5月

場合の数 順列

今週は場合の数の中から順列について考えます。

中学受験の場合の数は高度で、大学受験のような問題も散見されますが、まずは基本的なことを考えていきましょう。

順列と組み合わせ

場合の数には大きく2つの考え方があります。
ひとつは順列。そしてもう一つは組み合わせです。この区別をまずつけておかなければなりません。

例えばABCという3つの文字があります。

これは組み合わせとしては1通りになります。しかし、順番を考えると
ABC ACB BAC BCA CAB CBA
と6通りになります。

このように並べ方(順番)を考えるのが順列の考え方です。一方、順番を考えない場合の数が組み合わせです。ABCであろうとBACであろうと1通りである、と考えるのが組み合わせです。

例えばABCの3人の中から2人の日直を決めるのは、日直の間に区別がありません。したがってAB、AC、BCの3通りしかありません。これはだれを除くか、で考えてもよく、日直にならない人は3通りあるので、答えは3通りあります。

しかし、ABCの中から議長と副議長を決める場合の数は、これでは間違いになります。つまり議長と副議長では区別がついているのでAが議長でBが副議長の場合と、Bが議長でAが副議長の場合は違うのです。

したがって議長の決め方は3通り、議長が一人決まったところで、残り2人だから副議長の決め方は2通り。全体の決め方は3×2=6通りとなります。

場合の数については、順番があるか、ABCとBACは違うのか、同じものなのかをまず判断して、そこから次のステップに向かってください。

順列の考え方


1、2、3、4の4枚のカードがあります。これを使って3ケタの整数を作ると、作り方は何通りありますか。


最初のうちは樹形図を書くよう練習するでしょう。これはイメージを作るためには大事なことです。例えば百の位を1とすると、以下のような表をつくることができます。

 全部で6通りありますから、百の位が1から4まで4通りあるので、

6×4=24通りと考えることができるでしょう。

この問題は3つのマスを考えます。

この枠に1つずつ数を入れていくことを考えます。まずAに入る数の入れ方は4通りあります。ひとつ使ってBに入れる入れ方は3通り、Cに入れる入れ方もまた1つ減るので2通り。

したがって4×3×2=24通り と答えを出します。

これが積の考え方です。

場合の数にはもうひとつ和の考え方があります。次の問題を考えてみましょう。


図のようにAからまっすぐCまで行く道が1つ、AからBまでの道が2つ、BからCまでの道が2つあります。AからCまで、後戻りせず行く行き方は何通りありますか。


AからBまでは2通り、BからCまでは2通りですから、AからBを通ってCに行く方法は積の考え方で2×2=4通りです。

しかしAからCまでまっすぐ行く行き方はBとは関係ありません。したがってこれは先の4通りに加えなければならないので、4+1=5通りです。

これが和の考え方です。順列では、この積の考え方と和の考え方を使って問題を解いていきます。


ABCDEの5人を1列に並べます。次の問いに答えなさい。
(1)Aが先頭にくる並び方は何通りありますか。
(2)ABがとなりになる並び方は何通りありますか。


並ぶのですから、これは順番があります。したがって順列の考え方で問題を解いていきましょう。
まず(1)ですがAが先頭に来ると残りは4人です。2番目にくるのは4通り、3番目にくるのが3通り、4番目にくるのが2通り、5番目にくるのが1通りになるので、
4×3×2×1=24通り になります。
(答え)24通り

(2)ABが必ず並ぶために、まずABをセットにして1人にしてしまいます。そうすると5人は4人と同じですから、
4×3×2×1=24通りの並び方になります。ただ、ABと並ぶか、BAと並ぶかで2通りあるので
24×2=48通りが答えになります。
(答え)48通り

道の問題

和の考え方を使って、最短で行く道の問題を解くことができます。


AからBまで最短で行く方法は何通りありますか。


下図で、AからDへは1通り。AからCへも1通りです。したがってEに行く行き方は1+1=2通りになります。
AからFへは1通りですからGに行く行き方はFからとEからをたすので
1+2=3通りになります。
このようにして和を繰り返すと右図のようになり、AからBまでの行き方は6通りということになります。

(答え)6通り

旗のぬり分け

旗のぬり分けは、積の考え方で解いていきます。


図のような旗を赤、青、白、緑の4色でぬりわけます。これについて次の問いに答えなさい。

(1)4色すべて使って、となりが同じ色にならないようにぬり分ける方法は何通りありますか。
(2)使わない色があっても良いが、となりが同じ色にならないぬり分け方は何通りありますか。


(1)
すべての色を使うとAに4通り、Bに3通り、Cに2通り、Dに1通りですから、
4×3×2×1=24通りです。
(答え)24通り
(2)使わない色があっても良いとすると、最低何色でぬり分けられるでしょうか。
同じ色であっても構わないのはBとDだけです。したがって(1)以外に3色でぬりわける方法があります。
使わない色が4通り。3色を赤、青、白としましょう。そうすると、Aには3通り、BDには2通り、Cが1通りですから、ぬり方は4×3×2×1=24通り
したがって合計24×2=48通り
(答え)48通り

ということで、順列の基本の考え方について説明しました。順列の意味、和の考え方、積の考え方をまず理解した上で、やはり問題演習をしながら慣れていくことが必要です。

樹系図を書いて全部書き出す、という問題もたまに出題されますし、全部が全部計算で出るわけではありません。したがって柔軟に対応できるように、練習していきましょう。

以下のプリントもお役立ていただければと思います。


算数オンライン塾 場合の数 順列

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溶解度の問題

2011年頌栄女子学院の問題です。


物質には水に溶けるものとそうでないものとがあり、溶ける場合もその量は条件によって変わってきます。逆に、条件によっては、水に溶けていた物質が結晶となって出てくる場合もあります。これらの条件について、次の例を通して考えていきましょう。
ある固体を水に溶かす場合、「(1)水の量、(2)水の温度」の条件によって溶かすことのできる固体の量には限界があります。限界を超えた量を水に入れた場合、溶け残りができます。
また、(1)、(2)の条件しだいで、溶けていたものが出てくることもあります。

(1) 溶かすことのできる固体の量は、水の温度が同じならば、水の量に比例する。
(2) 溶かすことのできる固体の量は、水の量が同じならば、水の温度によって変わる。下の表には、2種類の白い固体A、Bについて、100gの水に溶ける最大量が水の温度によってどう変化するかを示した。

 これらの事実をもとに、以下の各問いに答えなさい。

問1 60℃の水100gに、固体Aを溶けるだけ溶かしました。潰度は何%ですか。結果は小数第1位を四捨五入して、整数で答えなさい。

問2 80℃の水50gに、固体Aを溶けるだけ溶かしました。
(1)固体Aは何g溶けましたか。

(2)この水溶液を20℃まで冷やしたとき、溶けきれなくなって出てくる結晶は何gですか。

問3 33gの固体Aを80℃の水150gに溶かした水溶液を冷やしていくと、溶けきれなくなった結晶が容器の底にできはじめました。このときの水の温度は何℃ですか。


問1
60°c100gの水にAは110gのAが溶けることは表からわかります。このとき、溶液の重さは100+110=210gですから、濃度は110÷210×100=52.38・・・≒52%になります。
(答え)52%

問2
(1)80℃の水に100gにAは170g溶けるので水が50gですからその半分の170÷2=85g溶けます。
(答え)85g
(2)20℃まで冷やすと、100gの水では32gですから、50gの水では32÷2=16g溶けます。
したがって85-15=69gのAが結晶として出てきます。
(答え)69g

問3
150gの水に33g溶けるということは100gの場合は33÷150×100=22g溶けることになります。表から22g溶けているのは10℃ですから、ここから結晶が出始めます。
(答え)10℃


「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

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広い学校の魅力

学校の施設、実験教室やコンピューター室、食堂などが充実している学校が増えてきました。しかし、一方で校地が狭くグラウンドがあまり確保されていない学校もたまに見かけます。

最初からこの地にあるので、校地の広さは致し方ない面があるのですが、やはり郊外に行って野球場もサッカーグラウンドも別にある、というような学校は「のびのびしてていいなあ」と感じます。

バブルの頃、都内の土地が高いのを逆手にとって郊外に広大な敷地を用意して移った学校もありましたが、やはり教育活動を展開する意味で校地が広々として、子どものいろいろな活動を応援できる体制がとれる学校は魅力があります。

校地が狭い学校は、その面ではハンデを背負っているので、その分をカバーするために例えば進学に力を入れるとか、施設を効率的に造るというような工夫がされているわけです。それはそれでその学校の持つ宿命みたいなところがあるので、あとはそれを親子がどう考えて進むべき学校として選ぶかどうか、にかかっているでしょう。

私は男の子に関して言えば、やはり校地の広い学校を良いと思っています。校地が広い、ということは子どもがいろいろな可能性を試せるのもあるが、その分「管理がしにくくなる」ので、結局管理型にはなりにくい面があるのです。

これは逆もまた真で、校地が狭ければ管理がしやすいから、より管理型の様相が強くなるという面があるでしょう。

最近、理科実験室やIT環境などが整備された学校が増えてきましたが、校地の広さも考えてみる大事なポイントだと思います。

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