月別アーカイブ: 2013年3月

物語文の題材

以前は、物語文の題材として戦時中の話が良く使われました。

疎開のときの子どもたちの様子や、空襲を受けた家族の話などが良く問題になったものですが、最近はほとんどみかけなくなりました。

状況をつかみにくくなっている、ということもあるのだろうと思いますが、逆に最近題材となる話は身近なものではあるが、心理のあやが結構複雑になってきているように感じるのです。

戦争のように悲惨な状況ではないが、事件が起きて、子どもたちの間でいさかいがおきたり、あるいは家族の気持ちが揺らいだり。

その気持ちをつかむ、ということが物語読解の中心になってきているので、精神年齢を問われる部分が大きくなっています。

一方で、今の子どもたちの精神年齢は幼くなってきているので、このギャップを埋めなければいけない。

したがって国語の先生は、文章の背景や登場人物の気持ちを詳しく語っていかなければならなくなりました。

しかし、横で見ていると、やはりピンときてないなあ、と思われる子どもたちは少なくありません。登場人物の立場に自分が置き換えられないのか、あるいはやはり設定がのみこめていないのか。

やはり、本を読んでいかないとそういう感受性はなかなか育ちにくくなっているのかもしれません。

入試問題は断片なので、やはり全体の読み込んでいろいろな経験を疑似的に積むことも必要なことではないか、と思うのです。

それ以外に感受性を育てる方法。映画や舞台、というのもひとつの方法かもしれませんが、やはり読書がシンプルで良いかな、と思います。

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第76回 大学進学率

■2009年の文部科学省学校基本調査で、初めて4年制大学の進学率が50%を超えました。1999年の進学率は38.2%でしたから、10年で12ポイントの上昇。2人に1人が4年制大学に進学しています。2012年の調査数字で見ると、50.8%。収容率は92.4%で、志願者が60万人程度ですから、浪人しているのは約5万人程度になります。

■6年前の中学受験率は首都圏で14%程度でしたから、全員が私立・国立中学に進学したとしても36%は高校受験から大学に進学したことになります。(全国平均で計算しているので、本当はもっと高い数字になるでしょう。)

■つまり20人いる高校3年生のうち、10人が4年制大学に進み、そのうち2人が中学受験をし、8人が高校受験をして大学に進んだ、ぐらいのイメージではないかなと思うのです。だから、中学受験でなければいけない、ということではない。

■中学受験のメリットは中高の6年一貫教育が受けられること、お父さん、お母さんが受験に関与して子どもたちの負担を軽減できること、などがありますが、一方で経済的負担も大きいし、また子どもが小さいので全員に向く受験というわけでもないのです。

■一度中学受験の準備を始めてしまうと、途中で止めることにはある種の恐怖感が出てくる場合がありますが、全体の数字で見てみれば決して大きな数字ではない。先先にまだまだチャンスは多いので、子どもたちの負担があまりに大きかったり、ペースがつかめないようであれば、無理をすることではありません。

■勉強を進めることは当然重要なことですが、子どもの成長にマイナスになりそうだ、と考えられるケースもありますから、無理はしないことだ、と思います。

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おおぎ形の問題

2013年 フェリス女学院中の問題です。


図のように、1辺の長さが3cmの正方形9個と、直径6cmの円があります。円の中心は1辺が9cmの正方形の対角線が交わっている点です。
図の太い赤線の長さと、斜線部分の面積を求めなさい。ただし円周率は3.14とします。


下図のように線を引くとき、Oは円の中心です。OBの長さは円の半径ですから3cm、OAの長さが正方形の半分になるので1.5cmですから三角形OABは正三角形の半分の直角三角形になるので、角AOB=60° 同様に角AOD=60°ですから、角BOCも60°になります。

図1

したがって赤線BCの長さは6×3.14÷6=3.14cmになります。

図2で三角形OABは正三角形ですから、三角形OGHも正三角形、三角形ODGと三角形OIAは共に合同な30°、60°、90°の直角三角形です。

また三角形ACGと三角形EFBも合同な30°、60°、90°の直角三角形です。

したがって斜線部の面積は図2のオレンジ部分の面積を移動すると4分の1円AODから四角形OEFGを引けば良いことになりますが、図から
四角形OEFGは1辺が3cmの正方形の4分の1の面積になるので、

3×3×3.14÷4-3×3÷4=3×3×2.14÷4=4.815cm2になります。

図2

(答え)赤線部分 3.14cm 斜線部分 4.815cm2

「映像教材、これでわかる比と図形」(田中貴)

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