月別アーカイブ: 2012年12月

十干十二支

暦の問題というのはたまに出題されるのですが、十二支の方は知っていても十干十二支の話は勉強する機会がないかもしれないので、今回勉強してみましょう。

中国で生まれた暦の考え方が日本にも入ってきて、いろいろなところに影響を与えています。例えば還暦というのもこの十干十二支から発しているわけですが。

昔、五行説というのがあり、世界のすべてのものは「木」「火」「土」「金」「水」の5つからできていると考えられました。

そして木は燃えて火を作り、火は灰から土を作り、土は金を作り、金から水が生まれ、水が木を育てる、という循環が唱えられました。

一方、モノにはすべて表と裏があるという陰陽道と言う考えがあり、それがそれぞれの五行に加えられ、表が兄、裏が弟と考えられました。兄が「え」で弟が「と」です。

木の兄→甲、木の弟→乙、火の兄→丙、火の弟→丁、土の兄→戊、土の弟→己 金の兄→庚、金の弟→辛、水の兄→壬、水の弟→癸

と並ぶことになります。

したがって読み方としては

甲→きのえ 乙→きのと 丙→ひのえ 丁→ひのと 戊→つちのえ 己→つちのと 庚→かのえ 辛→かのと 壬→みずのえ 癸→みずのと

となります。これが十干です。

十干は

甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸 と並びます。こう、おつ、へい、てい、というような読み方が日本では一般的でしょうが、これで順番を表したわけです。

一方、古代の中国の暦では毎年の木星の位置を知ることが必要でした。

木星は12年で太陽の周りを1周するので、木星のある方向を決めるために、方角を12等分してそれぞれの位置を決めました。つまり木星がある方向の年としたわけですが、その方角に動物の名前を付けたのです。

それが十二支。

子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)

です。子が北で、時計の12の位置と決まれば、あとは時計回りに1の位置が丑、2の位置が寅、ということになります。最後の亥が11です。

図1

十二という数字は、1日の時刻を表したり、月を表したりするのには便利なので、これがいろいろな形で使われるようになりました。

で、最初の十干も暦として使われ、それが組み合わさったのが六十干支になります。10と12の最小公倍数が60ですから60年で1周する暦になるわけです。

並びとしては
甲と子が合わさって1番。これが「きのえね」で甲子と書きます。もう「ピン」と来たかもしれませんが、高校野球で有名な甲子園球場はこの「きのえね」の年にできたのです。(甲子園が出来たのは1924年 大正13年です。)

一覧にするとこうなりますが、2012年は29番目の壬辰(みずのえたつ)です。だから来年2013年は30番目の癸巳(みずのとみ)になります。ちなみに同じ癸巳だったひとつ前は60年前になるので、1953年。

図2

60年でもとに戻るので、還暦と言います。還暦に赤いちゃんちゃんこを送る風習はもう一度、赤子に戻るという意味で長寿を祝う考え方から来ていると言われています。十干十二支からいろいろな風習やことば、風俗が生まれています。

十二支は言える人が多いと思いますが、十干は知らない人が多いでしょう。ちょっと覚えておくと、あとで思わず役に立つことがあるかもしれませんね。

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酸化銅の問題

2011年吉祥女子の問題です。


祥子さんは、酸化鉄から鉄をつくる方法があることを知り、調べました。
【調べたこと】
 日本には古来から、「たたら製鉄」という鉄の製法がある。これは、酸化鉄を多く含む砂鉄から純度の高い鉄をつくる方法である。その手順を1~4に示した。

1 図1のような炉の中に、木炭と砂鉄を積み重ね、送風口から空気を送りながら木炭を燃焼させる。
2 それでも炉の内部は空気が不足するため、木炭は不完全燃焼して気体Aが発生する。
3 砂鉄に多く含まれる酸化鉄に、気体Aが高温でふれると鉄ができる。このとき、二酸化炭素も発生する。
4 最後に、炉をこわして底にたまった鉄を取り出す。

図1

(1)気体Aの名前を漢字で答えなさい。

(2)気体Aについて説明した文として正しいものを次のア~エから一つ選び、記号で答えなさい。

 ア 空気より軽く、水によくとけてアルカリ性を示す。
 イ 無色でにおいはなく、有毒である。
 ウ チョークの粉に酢を加えると発生する。
 エ 可燃性なので家庭用燃料に用いられる。

(3)鉄と砂鉄に共通する性質としてもっとも適当なものを次のア~エから一つ選び、記号で答えなさい。

  ア 黒色や赤色のものがある。
  イ 電流をよく流す。
  ウ うすい塩酸を加えると酸素が発生する。
  エ 磁石につく。

次に、祥子さんは酸化銅から鋼をつくる実験をしました。
[実験]
(1) 黒色の酸化銅の粉末4.0g と乾燥した黒色の木炭の粉末0.1gをよく混ぜ、試験管に入れた。
(2) (1)の試験管をガスバーナーで十分に加熱した後、試験管が冷めてから試験管内に残った固体の様子を観察し、その重さを測定した。
(3) 酸化銅の重さは変えずに、木炭の重さを0.2g,0.3g,0.4g,0.5g と変えて、(1)、(2)の操作を行った。
[結果]
・試験管内を加熱したところ、二酸化炭素が発生した。
・加熱後に試験管内に残った固体の様子を、次の表にまとめた。

・木炭の重さと加熱後に試験管内に残った固体の重さの関係を次の図2に表した。
図2

(4) 加熱後に試験管内に残った黒色の固体について説明した文として適当なものを、次のア~カから二つ選び、記号で答えなさい。

ア 木炭の重さが0.2gのとき、酸化銅と木炭の両方が残っている。
イ 木炭の重さが0.2gのとき、酸化銅のみが残っている。
ウ 木炭の重さが0.2gのとき、木炭のみが残っている。
エ 木炭の重さが0.4gのとき、酸化銅と木炭の両方が残っている。
オ 木炭の重さが0.4gのとき、酸化銅のみが残っている。
カ 木炭の重さが0.4gのとき、木炭のみが残っている。

(5) 用いた木炭の重さが0.3gのとき、発生した二酸化炭素の重さは何gですか。
(6) 用いた木炭の重さが0.15gのとき、試験管内に残った赤色の銅の重さは何gですか。
(7) 用いた木炭の重さが0.45gのとき、試験管内に残った黒色の固体の重さは何gですか。
(8) 銅を12gつくるために必要な酸化銅の重さは、少なくとも何gですか。また、このとき必要な木炭の重さは、少なくとも何gですか。


まず「たたら鉄」ですが、不完全燃焼を起こすことで、一酸化炭素が発生します。この一酸化炭素は二酸化炭素になるために、酸素を吸収しようとする性質を持っているので、酸化鉄の酸素を奪います。
その結果として純度の高い鉄ができることになります。
したがって(1)は一酸化炭素。
(2)一酸化炭素は有毒な気体ですから、イ
(3)鉄と砂鉄の共通な性質は、磁石につくことですからエ

となります。次に今度は酸化銅から銅を取り出す実験ですが、これも原理は同じで、一酸化炭素を発生させて、酸化銅から酸素を奪います。

(4)木炭の重さが0.3gのとき、ちょうどすべての酸化銅が銅に変わります。ということは酸化銅はそれ以降は残っていないので、黒色の固体は木炭になります。
したがって0.2gのときは酸化銅だけが残っていることになり、0.4gのときは木炭しか残っていませんから、イとカが正しくなります。

(5)用意した酸化銅は4.0gで木炭が0.3g 残った酸化銅が3.2gですから、4.0+0.3-3.2=1.1gがなくなっています。これができた二酸化炭素の量であることがわかります。

(6)木炭の重さが0.3gの半分ですから、できあがった銅も半分になるので、3.2÷2=1.6gになります。

(7)図2のグラフから(3.4-3.2)÷4×3=0.15gが残った木炭の重さになります。

(8)酸化銅4.0g 木炭0.3g 銅3.2gの比例関係を使います。
12÷3.2=3.75倍ですから、
酸化銅は4.0×3.75=15g
木炭は0.3×3.75=1.125g
が必要になります。

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セットと単科

今の塾はセットが当たり前になってきました。
コースが決まっている、ということでどの子もだいたい同じコースをとるから、通う曜日も決まってくるので、それで習い事との両立がうまくいかないことがよくあります。

本来は必要なものだけとれる単科制がよいのだが、単科にすると、売り上げが減ります。売り上げをあげようとすると、何かをとってもらうから、営業がいる。
そのコストは、実はバカにならないので、最初からセットにしてしまう。

みんな同じものをとってもらって、それ以上はかかりません、という説明になります。
しかしながら、その内容が本当にその子にとって適切であるかどうかはわからない。むしろ塾にとって適切である、ということでしかない。

その結果として、この時期に、優先順位が狂う。過去問をやる時間がないという話になったりするのです。

だから、6年生になる前に、良く調べておきましょう。
6年になるとクラスが増え、さらに2学期になるとさらに増える。
本当はセットは最低限にして、一部をオブションにするといい。しっかり説明を聞いて必要なものだけに絞る方が経済だと思うのですが、そういう塾は少なくなりました。

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