月別アーカイブ: 2012年12月

熱量の計算

2010年聖光学院の問題です。


温度の変化を調べる[実験1]~[実験5]をおこないました。これらの実験について、あとの(1)~(6)の問いに答えなさい。ただし、水1リットルの重さは、水温に関係なく1kgとします。また、空気や容器への熱の移動はないものとします。

[実験1] 容器に20℃の水1リットルが入っています。この容器に80℃のお湯0.5リットルを加え、よくかき混ぜました。

(1) かき混ぜた後の水温は何℃になりますか。次の(ア)~(ク)の中から1つ選び、記号で答えなさい。

(ア) 30℃  (イ) 33℃   (ウ) 37℃   (エ) 40℃
(オ) 45℃   (カ) 50℃   (キ) 60℃   (ク) 67℃

[実験2] 容器に20℃の水1リットルが入っています。この容器に80℃の重さ0.5kgの銅でできた球を入れて、よくかき混ぜました。

(2) かき混ぜた後の[実験 2]の水温は、.[l実験1]の水温と比べてどうなりますか。次の(ア)~(カ)の中から1つ選び、記号で答えなさい。

(ア) お湯も銅も、温度と重さが等しいので、水温は変わらない。
(イ) 銅のもっている熱が水を温めるのに使われるので、水温は高くなる。
(ウ) 銅はお湯より体積が小さいので、全体の体積が小さくなり、水温は高くなる。
(エ) 銅を水に入れると浮力が発生し、全体の重さが軽くなるので、水温は高くなる。
(オ) 銅は固体で、水の方に熱が移動しにくいので、水温は低くなる。
(カ) 銅はお湯より冷めやすく、水の方に移動した熱が少ないので、水温は低くなる。

[実験3] 容器に20℃の水2リットルが入っています。水にヒーター(電熱線)を入れてよくかき混ぜながら加熱し、40℃のお湯を作りました。ただし、このヒーターで1リットルの水を1℃上げるには、20秒かかります。

(3) 40℃のお湯を作るのに、何秒かかりましたか。

[実験4] 容器に20℃の水1リットルが入っています。水に実験3で使ったヒーターを入れて、よくかき混ぜながら加熱し、ある温度(Ⅹ℃)のお湯を作りました。これに20℃の水1リットルを加え、よくかき混ぜたところ、全体が40 ℃になりました。

(4) ある温度(Ⅹ℃)のお湯を作るのに、何秒かかりましたか。

(5) [実験1] ~ [実験 4]では、水をよくかき混ぜて温度を測定しなければいけません。よくかき混ぜるのはなぜですか。その理由を簡単に答えなさい。

[実験5] 大型のヒーターを使って、風呂の浴槽に40℃のお湯300リットルを、次の2つの方法で作ります。ただし、この大型のヒーターで、1リットルの水を1℃上げるには、1秒かかります。

方法1: 風呂の浴槽に最初から20℃の水300リットルを入れて、よくかき混ぜながら加熱し、40℃のお湯300リットルを作る。
方法2: 風呂の浴槽に最初は20℃の水240リットルを入れて、よくかき混ぜながら加熱し、ある温度(Y℃)のお湯を作る。これに、10℃の水60リットルを加え、よくかき混ぜて、40℃のお湯300リットルを作る。

(6) 方法2で加熱する時間は、方法1で加熱する時間の何倍ですか。


(1)
1gの水を1℃上げるのに必要な熱量は1calです。
20℃で1リットルの水は20×1000=20000calの熱量を持っており、80℃で0.5リットルの水は80×500=40000calの熱量を持っているので、合計すると20000+40000=60000
水の合計は1.5リットルですから、60000÷1500=40℃になります。
(答え)エ
(2)
銅は水に比べると冷めやすいので、水の方に熱が移動しにくいので、温度は水に比べて上がりません。したがってカ

(3)1リットルの水を1℃上げるのには1000calが必要なので、20秒で1000calをヒーターが出します。
2リットルの水が20℃温度を上げるには20×2000=40000calが必要なので
40000÷1000×20=800秒
(答え)800秒

(4)全体の量は2リットルですから40℃になったということは
40×2000=80000cal
最初に20×1000=20000calがあり、いれたお湯にも20000calあるので、残りは80000-20000×2=40000calになります。
ヒーターは20秒で1000calですから
40000÷1000×20=800秒かかります。
(答え)800秒

(5)水は温度が高くなると膨張して、上にあがり、上にあった冷たい水が下に降りるので部分部分で温度にムラができます。したがってよくかき混ぜなければ全体の温度が同じにならないからです。

(答え)温度が上がると対流が起きて、むらができるから。

(6)必要な熱量は40×300000=12000Kcalです。

方法1の場合20×300000=6000kcalの熱量はあるので、残り6000kcalをヒーターで温めます。

方法2の場合は20×240000=4800kcalがあって、さらに10×60000=600kcalの熱が加わるので合計4800+600=5400kcal
したがってヒーターで温めるのは12000-5400=6600kcal

6600÷6000=1.1倍の時間がかかることになります。

(答え)1.1倍

「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)
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入試帰り

最近、電車の中で、「中学受験生」とおぼしき親子連れを見かけるようになりました。

すでに帰国子女の入試は始まっているので数は多くはありませんが、それでもお母さんと子どもがちょっと疲れた感じで電車に揺られている姿を見かけることが多くなる時期です。

入試帰り、やはり親としては「できた?」とか「どんな問題が出た?」とかまあ、聞きたいところはヤマヤマでしょうが、本人はそれ相応に疲れてしまっている。結構、手ごたえがあったとしても、それを細かく話をする元気がもう、あまりないかもしれない。

それでもよくしゃべる子は話してくれますが、本人があまり話したがらないようであれば、まあ、結果を待っていましょう。

明日もまた試験がある、という場合もあるかもしれません。

まずはおなかを満たして、元気を出して、少し勉強して、ぐっすり寝て疲れをとるのが大事です。

1月、2月と入試は連続して受ける日が何日か続きます。しかも朝早くから家を出るので、子どもたちは夕方になれば、相当くたびれてしまっている。それでも塾に出かけて行ったりするのですが、そうなると本当に疲れ切ってしまうことがあります。

これから一番大事なのは、体調管理です。

入試直前に熱を出されたのでは、入試にならなくなってしまう。だから用心するに越したことはないのです。

これからは「疲れ切らない」ように注意してあげてください。1日や2日、塾を休んでもかまいません。特に体力のない子は注意してください。

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オーストラリアから月を見ると

月の満ち欠けは良く出題されていますが、だんだん問題がパターン化されてきたので、いろいろと工夫をしようと考えます。

例えば、月から地球を見たら、どう見えるか、というのもそのひとつですし、オーストラリアから月を見るとどうなるか?という問題もたまに出されています。

まず、日本から考えてみると、月を見るとき、背中は北を向いています。したがって月の方向は南になる。だから一番高度があがるのが南中になるのです。

しかしオーストラリアの場合は、月を見るとき、背中は南極を向いています。したがって月の方向は北になるから、北中するのです。

したがって同じ月を見ているので、例えば日本で見たときに満月であれば、オーストラリアも満月になります。ところが、欠けてくると見え方が違ってきます。

図は北半球で上弦の月が出ているところですが、日本にいるA君にどちら側が明るいか?と聞けば右手になるでしょう。

ところが今度はオーストラリアにいるB君にどちら側が明るいか?と聞けば左手になるのです。

つまり満月と新月は同じだから、満ち欠けは右左が逆になります。

したがってオーストラリアの場合は

新月→二十七日月→下弦→満月→上弦→三日月→新月

の順番になるのです。(名称はあくまで、月の形を表しています。)

太陽もオーストラリアでは東から出て北中し、西に沈みます。地球の自転方向は西から東ですから、太陽が東から西に動くのは北半球と同じ。ただし、背中が南極を向いているので、北中するのです。

北半球で上弦の月は、西側が明るい。これは絶対的に同じです。南半球でも西が明るい。ただし、その西は北を向いてだから左側になる。ところが北半球では南を向いての西ですから、右側になる。左右反対になると感じるのは、背中が向いている方向が違うからです。

左右が反対になる、ということがイメージ的にわかれば、満ち欠けの図も描けるでしょう。

図は南半球の満ち欠けの図です。地球の中心は南から見るので南極になり、地球の自転方向は西から東ですから図のように時計回りになります。この方向が北半球とは逆ですね。したがって新月の次はアの月になり、これが二十七日月と同じになるわけです。

北半球では18時に南中するのが上弦の月ですが、この上弦の月が南半球では下弦の月と同じになっているわけです。

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