月別アーカイブ: 2012年7月

ソフトな管理型

いくつかの塾の模擬試験資料を最近見せていただきました。20年前ぐらいと比較してみると、学校もだいぶ変わってきて、偏差値表なんかは「あらら」と思うことがありますね。

最近のトレンドでいうと、「安心」ということばがキーワードのようです。

もちろん震災のことがあるので、家から近い、あるいは施設が頑丈である、というのもしっかり見られているところだと思いますが、昨今のいじめ報道の問題もあり、しっかり生徒を管理してくれる。ただ、それが今度はハードにならないように、あくまでソフトに。という嗜好ではないでしょうか。大学受験についても安定して実績がでているところが好まれているようです。

だから15年前ぐらいのデータと比較してみると、偏差値が上がった学校はこういう「ソフトな管理型」が多いようです。ソフトな、というところが大事で、ハードなところはやはり修正を迫られている印象がありますね。

最近は学校にもいろいろな特徴があるようで、ある学校は明らかに「これは塾だ」と思えるシステムが加わっています。良く調べてみると、どうも学校法人の中に塾が入ってきているようで、なるほどなあ、と感じます。全国には塾が経営している学校があるので、このくらいはむしろ当たり前なのかもしれませんね。

学校には創立の精神があるし、やはりその学校らしさは大事にしてほしいが、しかし一方で私学も競争です。生徒募集に関して言えばやはり特徴的な指導やシステムが必要になってきているのは間違いありません。

ここ5年から6年ぐらいは首都圏については各学年30万人前後が在学し、その16%~17%が中学受験をするという傾向は変わりませんが、子どもが一人当たり受験する学校は減少しており、各家庭がしっかり学校を選んでいます。

その意味で「伝統」や「学風」ばかりにあぐらをかいていてもいけないところがある。別に塾のようにやってほしいとは思わないが、それぞれの学校が「子どもの成長」にプラスになるシステムは編み出してもらいたいと思います。教育はなかなかイノベーションが起こりにくい分野ではありますが、それでも「何か」を求めていかないと、どんどん埋没してしまう可能性があるのですから。

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夏期講習を休む

夏期講習のカリキュラムを見てみると、だいたいどこも似たような感じがします。

つまり前半は全体のカリキュラムを復習する。

比と割合、平面図形、立体図形、数の性質、場合の数、規則性、グラフなどというようにテーマを決めて復習する。

しかし、すべての範囲を勉強するわけではない。

だから、問題を解いて、それについて解説するのだろうが、それも、全部の問題を解説できるわけではない。

はい、できた人?

と全体を見回して進むことになる。となると、自分ができなかった問題を解説してもらえない。結局は、自分で復習しないといけない。

当たり前ですが、こうしないと進まないでしょう。私がやっても同じことです。

結果として明白なことは、結局のところ、わからないところは自分で勉強しないとだめだ、ということなのです。もしくは個別指導を受けるか?ということになるでしょうが、中学受験の個別指導は高校受験に比べたらお高いです。これは教えられる人が少ないこともあるからでしょうが、それをいいことに値を釣り上げている業者もいますね。

したがって夏休みに本当は自分で勉強する期間を確保したいのです。

だからテーマを見て、これはいいな、と思ったらスルーしても良い、と私は思います。

別に塾の授業にすべて参加することはない。これはできている、と思ったら、できない勉強に充てた方が時間の使い方としては良いのです。

お金を払っているからもったいない、と考えてはいけません。むしろ貴重な勉強時間を失うことの方がもったいない。セットになっている授業だから、全部買わないといけないのですが、しかし、全部出る必要はないのです。

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中和の問題

2010 フェリス中学の問題です。


6個のビーカー(①~⑥)を用意し、それぞれにA液(うすい塩酸またはうすい水酸化ナトリウム水よう液。すべて同じ種類の液体。)を100cm3ずつ入れました。
そこへB液(これもうすい塩酸またはうすい水酸化ナトリウム水よう液。ただしA液とは別の種類の液体。)を、表のように、①には加えず、②~⑥には20cm3~100cm3加えました。
各ビーカーの水よう液を温めて水を蒸発させ、残った固体の重さを測りました。その結果を表とグラフに示しました。

1 A液は、うすい塩酸ですか、それともうすい水酸化ナトリウム水よう液ですか。あてはまるものに○印をつけ、そう考えた理由を答えなさい。

2 残った固体が食塩だけであるビーカーの番号をすべて書きなさい。

3 B液を何cm3混ぜれば、A液とB液を混ぜたものがちょうど中性になると考えられますか。
4 B液を10cm3混ぜたとき、残った固体に含まれる食塩の重さは何gと考えられますか。


中和の問題です。

水酸化ナトリウム水溶液を固定して、塩酸を入れていけば、できる食塩はある一定量まで増えて、それ以上はできなくなります。水酸化ナトリウムがなくなった時点で塩酸だけになるので、塩酸は蒸発してしまいます。
この問題の場合、食塩が15gでこれ以上増えていきませんから、水酸化ナトリウムを固定して、塩酸を入れていったということになります。

または①の段階ですでに固体が残っているので、A液が水酸化ナトリウム水溶液と言っても良いでしょう。

(1)うすい水酸化ナトリウム水溶液 ○
 理由 Bを60㎝3以上いれても固体が増えないから、Bの溶質は固体ではないので、Bは塩酸と決まるから。

(2)グラフから食塩が15gできた段階で、水酸化ナトリウムがなくなります。したがって全部が食塩なので、④、⑤、⑥が該当します。

(答え)④、⑤、⑥

(3)グラフの増え方からすると、④では本来16gになっていないといけないのですが、それが15gで止まったので、中和は50㎝3でおこったと考えられます。

(答え)50㎝3

(4)水酸化ナトリウムの減り方をグラフにすると、以下の青い線になります。

このとき、塩酸を10㎝3入れたときは8gが水酸化ナトリウムの量。固体の量は11gですから、その差が食塩の重さです。

11-8=3

(答え)3g


「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

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