■ 例えば速さの問題が得意でない場合。「基本に戻るか」ということで、例えば通過算の基本をやらせてみると、できる。あるいは旅人算の簡単な問題はできる、ということがあるでしょう。
■ つまりある程度簡単な問題ならできる、という場合は、基本に戻ってはいけないのです。
■ しかし、「できないから基本に」という指導が目立つのですが、これをやるからかえって算数ができなくなるのです。
■ 最近の入試問題は、いくつかの要素を重ね合わせて作られています。基本問題はそのひとつの要素にすぎません。応用問題を解くためには、その要素を分解していかなければならないのですが、それは応用問題を考えてはじめてできるようになることなのです。
■ ところが、解こうと思っても、なかなかできない。時間がかかる。だから「やはりわかっていない」ではないのです。分解の仕方がわからない。だったら、まずは解答・解説をよく読むことです。そして、それを再現する。自分でやってみて、解いてみるのです。そうすると次第に、構造がわかってくる。さらには分解ができるようになります。
■ ただし、この勉強は時間がかかります。できなければ一問について30分程度は少なくともかかるでしょう。でも、こればかりは時間をかけない限り、突破できません。問題数をこなすというよりは、むしろ考える力を鍛錬するというイメージに近いでしょう。土台、すべてのパターンを網羅する、なんて勉強はできないので、本人に考える力をつけるのだ、という視点で勉強を組み立てていけば良いのです。
■ 過去問もその意味では大事な題材になります。あってる、あってない、よりは、「どうやって解くかをじっくり考える」ということにこだわってほしいと思います。
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