月別アーカイブ: 2012年2月

理科の計算分野はなぜ続くのか?

中学受験塾のカリキュラムで見ると、5年生の後半から6年生の前半にかけて理科の計算分野の学習が続くでしょう。
水溶液、電気、力学。毎週、毎週難しいな、と思える範囲が続くのは、すべて算数との兼ね合いによるものです。

濃度計算も算数の割合がわかっていないといけない。力や電気は比を使いたい。

ところが算数でまだ十分に習っていない、ということになると当然、理科では扱えない。したがって受験カリキュラムはどうしても5年生前半は知識になることが多く、逆に後半は計算が多くなるという構造になるのです。

しかし、知識は覚えても、しばらく間が空いていると忘れてしまう。

結局覚えなおさなければなりません。だから5年生の前半の知識部分については、ある程度目をつぶってもかまわない。

もちろん覚えておかないと組分けテストなどには対応できないでしょうが、だからといって余り時間をかけすぎてもいけない。むしろ理科は計算分野の勉強が終わってからが、本番です。

5年生の前半はゆったり構えて、算数や国語の方に時間を割くと良いでしょう。逆に理科計算が始まったら、これでようやく受験本番。

しっかり力を入れていきましょう。


「映像教材、これでわかる電気」(田中貴)

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第16回 本を読む習慣をつけるには

□塾に来るかばんの中に本が入っている子がいます。

□ちょっとした合間に、その本を取り出して読んでいる子は、やはり読書が好きな子で、これまた女の子が多い。男の子はどちらかといえばゲームギアだったり、漫画が入っていることが多いが、女の子は本がやはり多いでしょうか。

□本を沢山読めば、国語ができるようになるかというと、それはそうではありません。本を読む子でも、国語の成績が伸びないという子はいます。ただ、この子たちはそれなりの訓練を積めば、すぐできるようになる。要は解答を自分の感性だけで考えるきらいがあるので、間違えるだけ。本来文章にどう書いてあるか、を根拠に考える習慣をつければ成績は伸びます。

□したがって読書をすること自体はやはり大事な習慣だと言えるでしょう。問題はそれをどうつけるかです。

□私は自分の子どもたちに関していえば、よく図書館に連れて行っていました。たまたま住んでいた地域に図書館が多く、自転車でいける図書館が3つもあったのが大きかったと思います。そこで好きなだけ本を借りてきて、好きなように読ませました。その結果として、本を読む事自体は苦しくはなくなったようです。

□本を読むというのは、「それが当たり前の日常」であることを早くから習慣づけることです。ただ、親が読まないと子どもは読書をはじめるきっかけを失います。一度好きになってくれれば、親が読まなくても勝手に読み始めるからかまいませんが、最初のうちはやはり読書を習慣にする工夫は必要でしょう。だからお父さん、お母さんもいっしょに本を読んでいれば、自然子どもたちも本に興味が出てくるでしょう。

□まずは近くの図書館へ一緒に出かけてみてはどうでしょうか?ただし、子どもの読む本に注文をつけてはいけません。まず最初は、「読みたい本を読む」が原則です。

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なぜ女の子の方が国語はできるのか?

国語の入試問題の出来は、長文の読解にかかっています。

で、読解とは何か、ということについていえば、文章に書かれていることが理解できているか?ということに尽きます。物語文についていえば、登場人物の人間関係やその人が置かれている状況、環境、時代背景が理解でき、かつ、物語の進行に合わせて登場人物の気持ちが理解できるか、ということになるでしょう。

といいながら、これがやはり難しい。

現在入試に出題されている文章は多くが、子どもたちのために書かれたものではありません。むしろ大人向けに書かれているものが多い。だから出題される文章を見ると、高校入試とあまり変わらない。

なので小学生が一番最初にぶつかる問題は具体的なイメージがわかない、ということではないかと思うのです。その文章に書かれている世界が、自分にとってなじみのあるものではない、ということが良くあるでしょう。

だからこそ、読解の中で文章を読みながら、その光景がイメージできるのかどうか、ということが理解のポイントになります。このとき、文章を読みながら頭のかたすみに映像が浮かび上がっていると、その文章の世界に入り込めているということになるかもしれません。

ただ、その想像力というものが、やはり子どもたちには乏しい面があります。ではそれをどう補っていけばいいのでしょうか。

私は、子どもたちといっしょに文章を読みながら、いろいろなことを問いかけることをお勧めします。

特に4・5年生のときは国語の授業でそれをやります。一通り音読を終えた後、私は子どもたちにいろいろなことを聞きます。

「お父さんはどうして扇子を折ったのかな。」
「どうして空が大きく見えたのかな。」

活気のあるクラスであれば、子どもたちのいろいろな想像がかえってきます。それを聞いている子どもたちには、だんだんイメージがふくらんでくるでしょう。映像がうかびあがっているかもしれない。

そのイメージが浮かび上がってくれば、文章の世界に入り込めたということになるのです。

ですから、問題を解く前に、そのイメージをしっかり膨らませていく必要があります。これは家庭ではなかなかやりにくいかもしれませんが、それでもいろいろな想像が出てくると文章を読む力というのはついてくるのです。

速く読むとか、選択肢の答え方とか、技術的な話よりもむしろ、そういうイメージを膨らませることを大切にしてください。

女子が男子よりも国語ができる、というのはこの想像力のたまものだと私は思います。

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