月別アーカイブ: 2012年2月

第17回 春期講習を考える

□ 塾では季節講習があります。

□ 春休み、夏休み、冬休み。それぞれ朝から授業が行われているでしょう。普通の日は学年で曜日を分けますが、季節講習は全員が同時期に集まるので時間帯を分ける塾がほとんどでしょう。

□ 午前中は4年生と5年生、午後は3年生と6年生というようなバランスで、クラスを組み込んでいきます。したがって塾の先生は朝から夕方までずっと授業になるケースが多いと思います。

□ まもなく春休みですが、この春期講習のカリキュラムは大きく分けて3つの考え方があります。

□ ひとつは復習。3学期の復習をするというケース。

もうひとつは通常カリキュラム。つまり春休みもすでにカリキュラムに組み込まれている。オプションではない。これを受けないと習わないことが出てくる、というケース。

最後が予習。1学期の予習ですね。

□ で、今一番多いのが2番目の通常カリキュラム。以前に比べてカリキュラムの進行が早いので、普通の授業だけでは間に合わない。したがって春休みは通常カリキュラムと同じにする。

□ 営業面で言えば、春休みは生徒が一番休みやすいので、カリキュラムにしてしまわないと受講率が下がるということもあるかもしれません。

□ ただ、この結果として、春休みはほとんどなくなってしまいます。私はこれがあまりよいとは思っていません。特に塾が始まって2ヶ月目。ちょっと一段落したいところです。

□ まだ十分わかっていないところもあるし、これで毎日塾に通うと、もっとわからなくなる、ということもあるかもしれない。もう少し余裕を持って考えたい、また旅行も行きたい、ということもあるでしょう。

□ ここで塾のペースではなく、もう一度、学習のペースを考えてみてください。塾の先生は「休むなんてありえない」というと思いますが、ゴールデンウィークはしっかり休みになる塾が多いのです。ゴールデンウィークでバランスをとるというのもありでしょう。

□ 大事なのは子どもの勉強のペースです。わからないことが積み重なっていくと、成績はあがらないし、モチベーションは下がります。勉強したくない、塾に行きたくない、とマイナスなことがいっぱい出てくる。だから、なるべく積み残しをしないために、一度復習をしておく必要があるでしょう。春休みの分はまたゴールデンウィークで取り返してもいいのです。春休みに2ヶ月塾に行った整理をしましょう。

□ 今、通っている塾を続けるか、ここでもう一度考えるタイミングだと思います

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図形を組み合わせる問題

今年の筑駒の4番です。このように図形を組み合わせる問題は、近年増えています。


大きな長方形を、二辺の長さが2cm、3cmの長方形に余すことなく切り分ける方法について考えます。ただし、まわしたり裏返したりして重なるような方法は、同じものと考えます。

次の問いに答えなさい。

(1)大きな長方形が縦6cm、横7cmのとき、切り分ける方法は2通りあります。切り分ける線を解答用紙の図にかきなきい。

(2)大きな長方形が次の場合、切り分ける方法はそれぞれ何通りありますか。

(1) 縦6cm、横9cm

(2) 縦6cm、横12cm


(解説と解答)

ただ、闇雲にあわせていっても仕方がないし、当然出題者はある論理を持っているはずなので、これを考えていきましょう。

問題を通して縦は6cmになっています。切り分ける小さな長方形は2cm、3cmですから

2cm×3

もしくは

3cm×2

ということになります。

つまり3cmをはめると、もうたてにつなぐのは3cmしかなくなる。
2cmをはめると、残り4cmですからたてにつなぐのは2cmをのこり2本つなぐしかないのです。

そうすると横の考え方だけになります。

(1)の7cmは2×2+3しかありません。
つまり2-2-3か2-3-2と並べるしかないので、以下の2通りになるわけです。

(2)

(1)9cmはどうかというと

(あ)2×0+3×3 と (い)2×3+3×1
(あ)は1通りしかありません。
(い)は2-2-2-3と2-2-3-2の2通りになります。

したがって合計は1+2=3通りになります。

(2)12cmは

(あ)2×6+3×0 (い)2×3+3×2 (う)2×0+3×4

ということになります。
(あ)は1通り

(い)は
2-2-2-3-
2-2-3-2-
2-3-2-2-
3-2-2-2-
2-2-3-3-2
2-3-2-3-2

の6通りになります。

考え方としてはまず3の1つを一番右はしに固定します。そしてもうひとつの3を順に動かしていきます。

次に最初の3を右から二番目に固定し、一番右はしに2をおき、3をまた順に動かしていきます。

このように、ある論理をもって並べていくことで、重複を排除していきます。

(う)は1通り

したがって1+6+1=8通りになります。

縦の分を考えないだけ、楽だったとは思います。まあ、このくらいにしておいてくれると、解く気にはなるのですが。

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精神年齢の低い男の子は中学受験には向かない?

先日、ある本を読んでいたら
「精神年齢の低い男の子は中学受験には向かない」
と書かれていました。

確かに中学受験というのは、子どもが最初に自分で努力を重ねていかなければいけない受験です。努力を重ねるというのは、当然がまんが必要な部分があって、自分でやりたいことはがまんして、勉強を続ける必要があります。セルフコントロールができないと、なかなかむずかしい、ということでこの話はある意味理解できる部分はあるのです。

ただ、子どもは同じところにはいない、ということを考えると、精神年齢が低い子に中学受験を始めさせてはいけない、ということではないと思います。

いわゆる幼い、という典型は「頭でわかっていることが行動できない」ということだと思うのです。

勉強しなければいけない、ということはわかっていても、実際にできない。あるいはやらない。

算数の問題集があるのに、横にマンガがあるとそっちをやってしまう。なぜ? そっちの方が楽しいから。

その通りでしょう。

解決するために、何度と子どもたちと話し合い、叱り、という過程が必要です。これが大変だから、大きくなるまで受験を先延ばしする、というのはもちろんひどい子には必要かもしれません。しかし、多くの子どもたちはその過程で成長していくわけで、その結果として今年も受験できたわけです。

精神年齢はいろいろなことを自分ですることで成長します。自分でできそうなことをやってもらっている限り、なかなか精神年齢は成長しません。ただ自分で勉強することは、その中でもなかなか大変なことです。

まずはできることを「どんどん」やってもらいましょう。その上で、自分で勉強できるようにしていく、というステップが大事だと思います。

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