第16回 本を読む習慣をつけるには

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□塾に来るかばんの中に本が入っている子がいます。

□ちょっとした合間に、その本を取り出して読んでいる子は、やはり読書が好きな子で、これまた女の子が多い。男の子はどちらかといえばゲームギアだったり、漫画が入っていることが多いが、女の子は本がやはり多いでしょうか。

□本を沢山読めば、国語ができるようになるかというと、それはそうではありません。本を読む子でも、国語の成績が伸びないという子はいます。ただ、この子たちはそれなりの訓練を積めば、すぐできるようになる。要は解答を自分の感性だけで考えるきらいがあるので、間違えるだけ。本来文章にどう書いてあるか、を根拠に考える習慣をつければ成績は伸びます。

□したがって読書をすること自体はやはり大事な習慣だと言えるでしょう。問題はそれをどうつけるかです。

□私は自分の子どもたちに関していえば、よく図書館に連れて行っていました。たまたま住んでいた地域に図書館が多く、自転車でいける図書館が3つもあったのが大きかったと思います。そこで好きなだけ本を借りてきて、好きなように読ませました。その結果として、本を読む事自体は苦しくはなくなったようです。

□本を読むというのは、「それが当たり前の日常」であることを早くから習慣づけることです。ただ、親が読まないと子どもは読書をはじめるきっかけを失います。一度好きになってくれれば、親が読まなくても勝手に読み始めるからかまいませんが、最初のうちはやはり読書を習慣にする工夫は必要でしょう。だからお父さん、お母さんもいっしょに本を読んでいれば、自然子どもたちも本に興味が出てくるでしょう。

□まずは近くの図書館へ一緒に出かけてみてはどうでしょうか?ただし、子どもの読む本に注文をつけてはいけません。まず最初は、「読みたい本を読む」が原則です。

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