2029年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

自由に進めるシステム

以前、フリーダムに参加した女の子が、こんなことを言っていました。

「自分で進めるからイイ。」

これは、なかなか大事な言葉だと思うのです。

勉強は、やはり自分でやるようにならなければ、なかなか力がつきません。言われたからやる、宿題だから仕方なくやる、という状態では、どうしても「早く終わらせたい」という気持ちが先に立ちます。

一方、自分で勉強するようになると、わかるまで考えたり、必要なところをやり直したりするようになります。自分で努力を積み重ねることができるようになれば、学力も少しずつ伸びていくでしょう。

また、勉強が進んでくると、子ども自身が「ここはわかった」「ここはまだわからない」と判断できるようになってきます。

もう十分に理解しているところを、同じペースで何度も繰り返さなければならないと、だんだんつまらなくなってしまいます。逆に、よくわからないまま先へ進めば、あとで困ることになる。

ですから、その子の理解に合わせて進められることは大切です。わかれば次へ進む。わからなければ、もう一度授業を見たり、問題を解き直したりする。そうやって、自分で進み方を決められるようになると、勉強に対する姿勢も変わってきます。

実際に子どもたちの様子を見ていると、こちらが教えている時間よりも、自分で問題を考えている時間の方が長いことがあります。

「ヒントを出そうか?」と声をかけても、

「もうちょっと待ってください。」

と断られることもあります。

しかし、この「もうちょっと」の時間が、とても大事なのです。

ああでもない、こうでもないと自分で試しているうちに、問題の条件が整理され、考え方が少しずつ見えてきます。たとえ最後まで自力で解けなかったとしても、その時間は決して無駄ではありません。

先に十分考えているからこそ、そのあとに解説を聞いたときも、「なるほど、そう考えるのか」と納得できます。そして、次に似た問題が出てきたときには、自分で考えるための手がかりが残っているのです。

勉強は、まず自分でやってみることから始まります。周囲がすぐに手を出すのではなく、子どもが自分で進もうとする力を、できるだけ引き出してあげてください。

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中学受験、する、しない?

中学受験は、した方がいいのか、しない方がいいのか。

これは本来、家庭ごとに答えが違ってよい問題です。ところが、周りが塾に行き始めると、「うちもそろそろ」となりやすい。説明会に行けば行くほど不安になり、テストを受ければ順位が気になり、気がつけば中学受験をする前提で話が進んでいる、ということがあります。

でも、中学受験は義務ではありません。

子どもに合う学校を早めに選ぶ、という意味では大きなメリットがあります。中高一貫校で6年間を落ち着いて過ごせることもあるでしょう。附属校に入れば、大学受験とは違う時間の使い方ができる場合もあります。

一方で、受験勉強によって家族が疲れ切ってしまうこともあります。毎週のテスト、クラス分け、宿題、講習。子どものために始めたはずなのに、いつの間にか親子で追い込まれている。そうなると、何のための受験なのかが見えにくくなります。

大事なのは、「みんながやるから」ではなく、「この子にとって今必要か」を考えることです。

中学受験をするなら、家庭のペースを失わないこと。しないなら、基礎学力と学ぶ習慣をきちんと育てること。どちらを選んでも、子どもの成長は続いていきます。

受験をするか、しないか。

その答えを急ぐ前に、まずは子どもが無理なく学べているか、家庭が必要以上に振り回されていないかを見てください。そこが崩れてしまうなら、いったん立ち止まってよいのです。

志望校が決まらない

進学先を定めることは、子どもの未来を思う親にとって大きな決断の一つです。しかし、情報を集めていてもなお、心から「ここだ」と思える学校を選びきれないという声は少なくありません。成績の伸びしろや子どもの個性、将来の可能性を見据えたときに、どの選択が最善か迷うのは自然なことです。

学力の面では、現状の成績と志望校のレベルとのギャップに悩むこともあるでしょう。偏差値に大きな差があると、挑戦が難しいように感じられますが、諦める前に考えたいのは、子ども自身の意欲と努力の変化です。目標を明確に持つことで学習の動機は大きく変わり、結果として想像以上の成長を遂げることも珍しくありません。むしろ、小さな挑戦の積み重ねが子どもの自信となり、将来の学習姿勢に良い影響を与えます。

また、学校の雰囲気や教育方針が子どもに合うかどうかも重要な視点です。親御さんが聞く情報は、どうしても間接的なものになりがちですが、完璧な学校を求めることは難しいものです。大切なのは、ある程度納得できる環境を選び、そこに向かって共に歩み始めることです。入学後に見えてくる課題は、そのときに柔軟に対応すれば良いのです。

さらに、学業以外の才能や興味を伸ばす道を模索することも忘れてはなりません。例えば芸術やスポーツなど、子どもが心から打ち込める分野があれば、その可能性を尊重し支援することは、子どもの自己実現につながります。教育の形は一つではなく、多様な道があることを念頭に置くことで、親子ともに焦らずに進路を考えられるでしょう。

志望校を決める際には、完璧な選択を求めすぎず、子どもの成長を信じてまずは一歩を踏み出すことが肝要です。その決意が子どもにとっても親にとってもエネルギーとなり、新たな学びの扉を開くきっかけになることでしょう。