2029年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

弟妹の受験をどう考えるか?

兄弟姉妹がいるご家庭では、上の子の受験経験がどうしても基準になります。

「上の子はこの塾でうまくいった」
「この時期から成績が伸びた」
「このやり方で合格できた」

そういう経験があると、下の子にも同じようにやらせたくなるのは当然です。親としては、一度通った道ですから、見通しも立ちやすい。塾の仕組みも分かっているし、教材の使い方も、模擬試験の位置づけも、ある程度わかっている。

しかし、ここで気をつけたいのは、上の子と下の子は別の子どもだ、ということです。

同じ家庭で育っていても、性格も違えば、得意不得意も違います。集中できる時間も違うし、競争で力を出す子もいれば、比較されると力が出なくなる子もいる。上の子には合っていた方法が、下の子にもそのまま合うとは限りません。

特に気をつけたいのは、知らず知らずのうちに比較が入ってしまうことです。

「お兄ちゃんはこの時期にはもう少しできていた」
「お姉ちゃんはこの宿題をちゃんとやっていた」

親に悪気はありません。むしろ、経験があるからこそ、早めに注意してあげたいと思っている。でも、子どもからすれば、それは自分を見てもらっているというより、上の子と比べられているように感じることがあります。

塾でも同じことが起こります。兄や姉が先に通っていた場合、先生の方にも記憶があります。「上のお子さんはこうでしたね」という話が出ることもあるでしょう。もちろん、それ自体が悪いわけではありませんが、下の子にとっては、自分の前にすでに物差しが置かれているように感じる場合があります。

だから、下の子の受験を考えるときは、まず一度、上の子の成功体験を横に置いてみることが大事です。

この子は、どのくらいのペースなら無理なく続けられるのか。どの教科でつまずきやすいのか。集団授業が合うのか、個別に見てもらう方が良いのか。家庭で管理した方が伸びるのか、少し本人に任せた方が動き出すのか。

そういうことを、改めて見ていく必要があります。

受験は、同じ学校を目指すとしても、そこに至る道筋は一つではありません。上の子は早い時期から塾のペースに乗れたかもしれない。けれど、下の子は少し時間をかけて基礎を固めた方が良いかもしれない。あるいは、上の子は最後まで親が細かく管理したけれど、下の子は自分で決めさせた方がうまくいくかもしれません。

公平というのは、同じことをさせることではありません。

その子に合った形を考えてあげることが、本当の意味での公平です。

もちろん、上の子の経験は無駄ではありません。むしろ大きな財産です。ただし、それは「同じことを繰り返すため」ではなく、「次はもっとその子に合った形を考えるため」に使うべきものです。

親も、二人目、三人目の受験で少しずつ見方が変わっていきます。最初の受験では見えなかったことが見えるようになる。塾の言うことをそのまま受け止めるのではなく、わが子に必要なものを選び取る力もついてくる。

だからこそ、下の子の受験では、上の子のときよりも、少し肩の力を抜いて、その子自身を見るようにしてほしいと思います。

兄弟姉妹であっても、受験はそれぞれ別の物語です。

上の子の道をなぞるのではなく、下の子に合った道を一緒に探していく。その姿勢が、結果的に子どもを一番伸ばしていくのではないかと思います。

悪循環から抜け出す:親子で築く前向きな学習環境

「勉強をしなさい」と注意したら、子どもが不機嫌になってやらなくなり、さらに叱る…という繰り返しに悩んでいるご家庭は多いのではないでしょうか。こうした負の連鎖は、子どもの反抗期の有無にかかわらず起こり得ます。特に小学生の段階では、まだ反抗期が本格的でなくても、勉強に対するモチベーションの低下は見られやすく、親御さんの苦労も少なくありません。

このような状態を放置すると、叱る→ふてくされる→勉強しない→また叱る…という悪循環が長引き、子どものやる気を削いでしまいます。では、どのようにすればこの連鎖を断ち切り、子どもが自発的に学習に取り組むようになるのでしょうか。

叱るだけでは解決しない理由

不十分な学習行動に対してただ叱っても、一時的に行動が変わっても長続きしません。子どもは叱られることで反発心を持ち、やる気を失いがちです。さらに、叱られたことで不機嫌になると、学習どころではなくなってしまいます。つまり、叱ることは問題の表面的な対処であり、根本的な解決には繋がらないのです。

新しいアプローチ:親子で共に学ぶ時間を作る

悪循環を断ち切るためには、親が子どもの学習に寄り添うことが効果的です。具体的には、一緒に問題を解いたり、勉強の時間を共有したりすることです。子どもにとっては面倒に感じるかもしれませんが、小学生のうちは親が側でサポートすることで、学習への抵抗感を和らげることができます。

この際、重要なのは叱るのではなく、子どもの良い点や努力を見つけて積極的に褒めることです。たとえ小さな進歩でも認めてあげることで、子どもは自分に自信を持ち、学習に対して前向きな気持ちを持ちやすくなります。

褒めることが生み出す好循環

親が子どもの頑張りを褒めると、子どもは次第に「もっと頑張りたい」と感じるようになります。すると学習の成果が少しずつ現れ、それがまた褒められる材料となり、さらなる努力へとつながります。こうして「褒める→努力する→成果が出る→褒められる」という良いサイクルが生まれるのです。

実践のポイント

  • 勉強の場を一緒に設けることで、子どもの取り組みを間近で見守る。
  • 間違いや遅れを責めるのではなく、挑戦しようとした姿勢を肯定する。
  • 成果だけでなく、努力や過程も積極的に言葉にして評価する。
  • 短時間でも集中できたことや、わからないことを質問したことを褒める。

こうした関わり方は、親子の信頼関係を深め、子どもの自己肯定感を高めることにもつながります。結果的に、勉強に対する苦手意識を減らし、自然と学習習慣が身につく環境を作り出すことができるでしょう。

まとめ

子どもが勉強を嫌がり、叱ることが増えてしまうと、親も疲れてしまいがちです。しかし、叱責だけに頼らず、一緒に学ぶ時間を設けて良いところを見つけて褒めることが、悪循環を断ち切る鍵となります。親が子どもの頑張りを認め、励ますことで、子どもは少しずつ前向きな気持ちを取り戻し、自発的な学習へと向かうことができるのです。

塾のペースから脱却して、まずは確実に自信を取り戻す、という方法もあります。こちらもあわせてご覧ください。

習い事やスポーツをあきらめない

冬期のオリンピックが行われていますが、いろいろな競技があるものです。

で、そういう競技をやっている子どもたちも少なくないでしょう。またスポーツばかりではなく、音楽や芸能などいろいろな習い事をやっている子どもたちもいます。

しかし、近年中学受験の塾が早く始まるので、スポーツや習い事を早くにやめてしまう子どもたちが増えています。

本当はもっとやりたいだろうし、実際にこういう習い事やスポーツは自分の力を本番で出し切るという点においては受験にもプラスになるのです。

が、やめてしまうとそういうメリットが得られなくなる。またやめてしまって子どもたちが受験勉強にまい進するかというと、そうではない。むしろそれがストレスになって家庭や学校で思わぬ行動を引き起こすこともあるのです。

だから、本来なるべく続けた方が良い。これにはやはり知恵が必要です。

実際に最後まで習い事をあきらめずに続けて、志望校に合格した子も少なくありません。ただ、やはりそれなりに工夫は必要でした。

後半模擬試験などでいろいろ時間がとられることも少なくないですが、それでもある程度までは続けられることが多く、子どもたちにもいろいろな力が身につく分、簡単にあきらめずに勉強法を工夫してみてください。