各校の入試問題から」カテゴリーアーカイブ

地震に関する問題

2017年サレジオ中学の問題です。


地震のゆれは地震計と呼ばれる測定器で記録されます。図1は1995年1月17日兵庫県南部を中心に発生した阪神淡路大震災のときに神戸海洋気象台で観測された地震計の記録です。グラフの横軸はゆれをとらえた時刻をあらわしており,太い線がゆれの様子をあらわします。この線が上下に大きく振れるほどそのときのゆれが大きいことをあらわしています。

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地震が発生すると,多くの場合,最初はかたかたと小さなゆれを感じ,続いてぐらぐらと大きなゆれを感じます。図1においてもAで示された時刻に小さなゆれが,▲で示された時刻から大きなゆれが記録されていることが見て取れます。
 地震は地下で岩ばんがずれることによって発生します。この岩ばんのずれによる破壊が始まったところを,震動の源という意味で震源といいます。

  図2はある場所で起こった地震のゆれを震源からはなれたいくつかの場所で観測したときの地震計の記録の様子です。横じくがゆれをとらえた実際の時刻を表しています。
 また,それぞれのグラフの縦方向の長さは図1と同じくそれぞれの観測点でのゆれの大きさをあらわし,また,それぞれのグラフの位置は震源からの軸を表しています。
  ▲は小さなゆれの始まった時刻を,△は大きなゆれの始まった時刻を表します。

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(1)図2のグラフからわかることについて正しく述べているものを以下の(ア)~(オ)からひとつ選び,記号で答えなさい。

 ア 震源からの距離が大きいほど,小さなゆれが始まってから大きなゆれが始まるまでの時間は長くなる。
 イ 震源からの距離と大きなゆれの大きさは反比例する。
 ウ 小さなゆれの大きさは,震源からの距離に比例する。
 エ 地震の規模が大きいsほど.規模を表すマグニチュードの数字は大きくなる。
 オ 震源からの距離が大きいほど,大きなゆれの続く時間が長くなる。

  震源で発生したゆれは波となって次々と地表に伝わっていきますが,このゆれを伝える波には2種類あり,小さなゆれを伝える波(P波と呼ぶ)は遠く伝わり,大きなゆれを伝える波(S波と呼ぶ)は,P波より遅く伝わるため,先ほど述べたようなゆれ方をします。

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(2)図2の地震ではP波,S波が地中を伝わる速さは1秒あたり何kmになりますか。それぞれ整数で答えなさい。

(3)この地震の発生時刻は何時何分何秒ですか。数字で答えなさい。ただし,秒については10秒,20秒,30秒.40秒,50秒,0秒のいずれかで答えなさい。

(4)次の文章はある場所で図2の地震を感じたときのようすを述べたものです。

 「最初、かたかたと小さいゆれを感じ,それが25秒続いてから大きなゆれがやってきました。大きなゆれは15秒続きました。」

  この場所の,震源までの距離はおおよそ何kmですか。整数で答えなさい。

  発生した地震の規模の大きさをマグニチュードといいます。マグニチュードが0.2大きくなると地質の規模は約2倍に,1大きくなると約32倍になります。

(5)次の(a),(b)について,それぞれもっとも近い数字を次のア~コから選び,記号で答えなさい。

 (a)マグニチュード8の地震の規模はマグニチュード6の何倍ですか。
 (b)マグニチュード8.2の地震の規模はマグニチュード6の何倍ですか。
ア0.3   イ0,8    ウ1    エ2    オ2.2
カ600   キ1000   ク2000   ケ2400   コ3000

【解説と解答】
(1)
震源からの距離が大きいほど,小さなゆれが始まってから大きなゆれが始まるまでの時間は長くなります。
(答え)ア
(2)
P波→40秒で320km S波→30秒で120km
(答え)P波 秒速8km S波 4km
(3)
11時15分50秒-80÷8=11時15分40秒
(答え) 11時15分40秒
(4)
速さの比が2:1だからかかる時間の比は1:2 差の1が25秒
8×25=200km
(答え)200km
(5)
マグニチュードが2つ違うと32×32=1024倍ですから、キ。
2.2違うと、1000×2=2000だからク
(答え)(a)キ(b)ク


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溶解度に関する問題

2017年東洋英和の問題です。


各温度の水100gの入ったビーカーを3つずつ用意し、それぞれにミョウバン、食塩、ホウ酸を50g溶かして水溶液をつくりました。次の表はそのときの溶け残りの重さです。
 各問いに答えなさい。ただし、温度が変化しても水の体積は変わらないものとします。
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(1)
それぞれ40℃の水溶液の上澄みを10mL取り出し、重さをはかりました。重さの関係として正しいものはどれですか。次から選び、番号で答えなさい。
1 ホウ酸水溶液、ミョウバン水溶液、食塩水の順に重い。
2 食塩水、ミョウパン水溶液、ホウ酸水溶液の順に重い。
3 ミョウパン水溶液、食塩水、ホウ酸水溶液の順に重い。
4 3つの水溶液の重さは等しい。
(2)
 60℃と80℃のミョウバン水溶液を10mL取り出し、重さをはかりました。重さの関係として正しいものはどれですか。次から選び、番号で答えなさい。
1 60℃のミョウバン水溶液のほうが重い。
2 80℃のミョウパン水溶液のほうが重い。
3 2つの水溶液の重さは等しい。
(3)20℃の食塩水に同じ温度の水を加えて食塩をすべて溶かしたいと思います。少なくとも、あと何gの水を加えればよいですか。小数第2位を四捨五入して答えなさい。
(4)ミョウバン30gと食塩30gの混合物があります。これを60℃の水100gが入ったビーカーに加えてかき混ぜました。その後、この水溶液をゆっくりと20℃まで冷やしていきました。ただし、ミョウバンと食塩をいっしょに溶かしても、それぞれが溶ける量は変わらないものとします。
① この水溶液のようすとして正しいものを次から選び、番号で答えなさい。
 1 60℃の時点で溶け残りがあった。
 2 60℃から40℃の間で結晶が出始めた。
 3 40℃から20℃の間で結晶が出始めた。
 4 結晶は出なかった。
② 20℃に冷やしたとき、ビーカーの中には何gの結晶がありますか。どちらの結晶もない場合は0gと答えなさい。

【解説と解答】
(1)
表は溶け残りなので、すべて上澄み液は飽和水溶液→50gと溶け残りの差が溶けています。
溶け残りの小さい順に飽和水溶液は重い→食塩→ミョウバン→ホウ酸の順
(答え)2
(2)
60℃も80℃も50gが溶けているので、重さは同じ
(答え)3
(3)
20℃だと食塩は35.8g溶けるので、50g溶かすためには100×$$\frac{50}{35.8}$$=139.66gの水が必要。
(答え)39.7g
(4)
ミョウバンは60℃で50g、40℃で23.8g 20℃で11.4g溶けるので、60℃から40℃で結晶。
食塩は60℃で37.1g、40℃で36.3g 20℃で35.8g溶けるので、結晶は出てきません。
(答え)①2 
20℃で11.4g 30-11.4=18.6
(答え)②18.6g


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気温に関する問題

良く晴れた初夏の日に、日なたと日かげで、地上から1.5mの気温・地面付近の気温、地面の温度を測定しました。測定の結果は図1と図2に、●・■・▲のいずれかで表されています。図2の■と▲の測定の結果は、ほぼ同じ値だったので、■と▲が重なって見えています。日なたの地面は乾いていましたが、日かげの地面は少し湿っていました。

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問1 日なたで温度を測るとき、温度計には太陽の光が直接当たらないようにします。このように測定する理由を答えなさい。

問2 日なたの温度の変化の様子を表しているものは図1と図2のどちらですか。

問3 地上から1,5mの気温・地面付近の気温・地面の温度は、の●・■・▲のうち、どの記号で表されていますか。図1を見て答えなさい。

問4 日なたの地面が朝から10時頃まで湿っていた場合、10時頃までの地面の温度変化の様子は、乾いていたときと比べてどのようになりますか。最もふさわしいものを、次のア~エから選び、記号で答えなさい。

  ア.乾いた日なたの地面の温度変化と同じ結果になる。
  イ.温度は早く上昇する。
  ウ.温度はゆっくりと上昇する。
  エ.温度はゆっくりと低下する。

問5 北国では雪を早くとかすために、雪でおおわれたゴルフ場や畑に黒い土をまきます。次の文章はその理由を説明したものです。[ ]に当てはまる言葉をそれぞれ2文字で答えなさい。

   黒い土が、太陽の光をよく[1]して、温度が[2]するため。

(解説と解答)

問l百葉箱で直射日光を避ける理由と同じです。
(答え)直射日光によって温度計があたたまり,温度が上がるのを防ぐため。
問2 寒暖の差が大きくなります。
(答え)図1 

問3
気温は地表面の熱が伝わって上がるので、最初に地温、次にしたから上がっていきます。
(答え) (1.5mの気温)▲(地面付近の温度)■(地面の温度) ● 

問4
水分が蒸発して温度があがります。
(答え)ウ 
問5
黒い色は熱を吸収しやすい性質を持っています。
[1]吸収・[2]上昇


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