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第40回 スクールカラー

■先日、鴎友学園に行ってきました。e-duce.netの学校説明会ビデオの撮影のために行ったのですが、(現在編集作業が進んでいます。)校地の横に園芸場があって、中学1年生と高校1年生が植物を育てています。日に焼けたり、虫が出てきたり、子どもたちは結構いやがるのかと思いきや、楽しんでいるのだそうです。

■植物だけでなく、動物を育てることもやっていて、名前は忘れてしまいましたが、小さなねずみが何匹か飼われていました。ちゃんと名前もついていましたから、みんなでかわいがっているのでしょう。「女の子は生命を育む性を持っているので、命を育てるということの大切さをしっかり身につけてほしい」という願いがあるからだそうです。

■最近の学力低下論議の中で、私立の中高が黙々と受験勉強をさせているイメージが広がっているのかもしれませんが、学校によっては子どもの可能性を伸ばすためにさまざまな試みをしています。それが特別な授業の場合もあれば、留学やクラブ活動でもあるだろうし、そこが私立の創立の指針や指導方針によって決まってくるわけです。

■こういう小さなことから、スクールカラーは生まれてきます。東大に何人合格しても、スクールカラーは生まれません。学校で指導する先生がいて、生徒たちがいて、学校を作ってきた人たちの想いがあって、それでスクールカラーは少しずつ熟成してくるのです。

■そういうスクールカラーはなかなか学校案内からは感じられません。やはり説明会で校長先生からお話を聞いたり、運動会や文化祭を見たり、あるいはオープンキャンパスに出かけてみたりという中から実感できるものではないでしょうか。

■説明会ビデオはなるべく学校のことばを直接お伝えできるように作っていこうと思っています。今年何校の取材ができるかわかりませんが、ひとつひとつ大事に撮っていきたいと思っています。

(平成17年5月28日)

第39回 画像

■ビデオの編集に参画してみると、いろいろとアイデアが浮かんできます。「ここで発芽の画像がはいるといいよねえ。」「ここで星の写真が出てくるとよくわかるんじゃない?」しかし、なかなか著作権フリーの素材にはあたりません。ただ、お父さん、お母さんが子どもたちに見せる分には十分な素材がいっぱいあります。

■例えばエンドウマメの発芽の画像。これは動画でありました。こちらから
著作権の説明を読むと、家庭教育での使用は問題ありませんから、ぜひ子どもたちに見せてあげてほしいと思います。

■授業をやっていて、一番感じるのは、やはり「百聞は一見にしかず」です。有はいにゅう種子は発芽に必要な栄養分をはいにゅうに蓄積しています。しかし、ダイズやエンドウマメは発芽の栄養分を子葉にためます。つまり栄養分をためている部分が最初のふたばになって、光合成を始めるのです。これも動画をみれば一発でわかります。前述のページの3番目の動画をごらんください。豆の部分がいっしょに発芽しているのがわかります。これを子どもたちに説明するのは大変でした。でもこの動画を見れば、あっという間にわかってしまうでしょう。

■ただ、これらの素材が親切にホームページに出てきている一方で著作権は厳密に管理されています。最近困るのが国語の教材だというお話をしたと思いますが、なかなか著作権フリー素材を見つけるのは大変です。ただご両親がお子さんに教えるにあたってはなかなか魅力的な素材をインターネット上で見つけることができます。

■先日、私も試しに作ってみましたが、図形の移動など動画であらわすと大変よくわかります。月の満ち欠けも、実際にアニメーションにしてみるとよくわかるのではないかと思いますし、立方体や直方体の切断も3-Dで見れば、きっとよくわかるでしょう。これからtanakatakashi.netではこのリンク集を充実させてみようかと思っています。

■でも最後はやはり、お父さん、お母さんが子どもたちに見せてあげて、ちょっと説明もしてあげてください。そういうお父さん、お母さんの「理解してもらいたい」という想いが私は教育の原点だと思います。

(平成17年5月21日)

第38回 バンコク講演会

■バンコクにNOAH(http://www.noah-bkk.com)という日本人向けの塾があります。そこの原多先生、安藤先生のご招待を受けて、バンコクのお母様方にお話してきました。

■バンコクには約4万人の日本人が在住されており、日本人学校は2000人強。日本の近郊の駅の小学校が3つか、4つ集まった感じで、みなさんは日本人学校の周辺に住まわれているので、あまり海外という感じはしないそうです。

■帰国されると日本の方と同じように中学受験、高校受験をされるということなので、今年の中学受験の状況や、中学入試の学習のポイントなど1時間半にわたってお話させていただきましたが、みなさんに熱心に聴いていただけたと思います。


■その後、塾を訪問させていただきました。日本の塾とまったく変わらない環境、過去問も豊富に準備されています。日本人スタッフのみなさんと食事をごいっしょしましたが、みなさん、バンコクで本当にがんばっているのがよくわかりました。この後すぐに空港へ。子どもたちの顔が見れなかったのが残念でした。

(平成17年4月25日)