第21回 インターネット発表と午後入試

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□この10年で中学入試が変わったところといえば、やはりインターネットによる合格発表と午後入試でしょう。

□今までは合格発表は学校まで行かなければいけなかった。したがって、当日発表はなかなか難しい。夜発表なんかできません。したがって翌日、翌々日に発表する学校がほとんどでした。しかし、最近は合格発表をインターネットでできるようになった。その結果として当日、結果がわかるから、次の日の受験校をその結果によって変えることができるようになりました。

□白百合も来年から当日午後8時に発表するそうで、今後もそういう学校は増加していくでしょう。

□そうなると、何が起こるかといえば、受験生が合格する学校を早めに確保する、ように動き始めます。だから東京、神奈川の入試でいえば、学校は2月5日、6日まで待っていられない。

□そこで登場したのが午後入試です。これはまだそれほど多くはないでしょうが、確実に増えていくだろうと思います。

□午前中入試、午後も入試。これはさすがにしんどい。しかも日程としては2月3日まで大方の受験生は受験が続くのでしょうから、中学受験も明らかに体力勝負、の面が出てきました。

□過ぎ去ってしまえば、あっという間とはいいますが、しかしながら、この短期決戦はどうにかならないのか、とも思います。

□というのは、短期決戦になれば、子どもが流れを変えることが難しくなる。失敗することもあるでしょうが、どこかで立て直したい。それには時間がほしい、というのは正直なところです。しかし、その余裕は今の日程にはありません。

□だから、より早く合格校を確保していくしかないのが現状でしょうか。比較的ゆったりしている、埼玉や千葉の入試も使いたいところですが、神奈川からは遠すぎるし。この点は明らかに高校受験の方がゆったりしていていいのですが。

□便利なのはいいが、こういう欠点も実はあるのです。

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