第6回 本気で狙う

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■ 中学受験は、子どもが自分の実力を試す最初の受験です。だから受けたい学校だけ受けて、後は公立という選択肢もありますし、あるいは成績を見てから受験校を決める、という考え方もあるかもしれません。

■ ただ、私は本気で狙わないと、いずれにしてもうまくいかないだろうと思っています。受けたい学校を受ける、でも本気で狙う、でないといけない。なぜでしょうか?

■ 子どもが「どうせ、無理だし」とか「もっとほかのことをやりたいなあ」と思ってしまうようになると、むしろ勉強を嫌いになる。受験勉強ばかりでなく、勉強がおもしろくなくなる、というのが問題だからです。だから中学受験をする以上、本気で狙う。

■ 子どもをなぐさめるために、「ま、ちょっと無理だったし」なんてことを言わない。残念は残念で結構。自分の力が通じない相手がいる、ということを今のうちから知っておくこともまた、大切です。だから挑戦する。次をがんばる、ということでないといけないのではないでしょうか。

■ やる以上、本気で狙う。「絶対に入ろう」と思う。これは親も子もそれでいいのです。ただ、親は「子どもの受験だから、子どもを応援してあげよう。」で良いのであって、自分の受験にしてはいけません。そうなるとまた、いろいろ問題が出てくる。自分の受験であれば、自分で何とかできますが、子どもの受験ですから、親が必死になっても、すべてがうまくいくわけではない。その分は、良く考えておきましょう。

■ このバランスが難しい。だからといって本気で狙うということが、変わってはいけない。狙う以上、涙を流すくらい悔しくて当たり前です。そこを親はかわいそうだと思ってはいけません。むしろ良い経験をしているのですから。

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