ここのところ、何人かの私立中学の先生から、
「ここ数年、入学する生徒のレベルが下がってきた。」
という話を聞きました。
で、今年の入試になってからは
「歩留まりが悪いんだよね。」
という話も聞かされました。
歩留まりというのは合格した生徒に対して入学する生徒の割合を言います。つまり、合格したけれど入学しなかった数が増えている、ということになるのです。
これが一つの学校だけならば、まあ、その学校の問題だ、ということになるのですが、何人かから聞くようになった、というのはやはり何か変だ。
実はこの2つは同じ原因だと思うのです。
それは受験率の低下。
で、学校の先生はここ数年、非常に高いレベルの競争を経験してきています。先の森上先生の資料で見れば、一番難しかったのが、平成20年の14.8%。いまからもう6年も前の話なのです。そこからずっと下がっている。下がっているということは受験生が減少している。減少しているから、競争が厳しくなくなった。だから、入学する生徒のレベルがそのときに比べれば下がったと、感じられることになる。
歩留まりが悪いということは、複数の合格を持つ生徒が増えたということです。だから、繰り上がる。繰り上がるけれど、他からもまた繰上りが来るから、また繰り上がる、みたいな話になっている学校がある。(すべてがそうではないでしょう。)
これも学校関係者はここ6年間減少を経験しているから、だんだん明確に違いが意識されるようになってきた、ということだと思うのです。
子どもたちはカリキュラムを前倒しされ、さらに通塾回数も増やされているが、本当にそんなことをしなければいけないほど、なのだろうか?
確かに厳しい学校もあるかもしれませんが、マクロで見るとそうではないのは間違いない。だから塾が創り出している「厳しい競争」というのはやや違うのではないかと思います。
一度塾の合格実績をぜーんぶ足してみて、経年変化をみるとその事実が明確になるかもしれません。各塾が増加、躍進、といっているのは、実は繰上りが増えて、元が増えているからではないか?とも思えるのですが。
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