この時期になると、今までできていたことができなかったり、成績が下
がってしまうことがあります。
いわゆるスランプ。
原因はいろいろですが、多くの場合は心理的原因。
その代表的なものはプレッシャー。ここまでのんびりしていた子供たちが
、いざ試験1ヶ月前になって、「落ちたらどうしよう」と思い始めるのです。
だから試験でついあわててしまったり、いままでちゃんとやっていた検算
をやらなかったり、つまらない読み間違いをしてしまうのです。
だから学力はどこかに消えたわけではなく、子供たちにはちゃんと備わっ
ています。
問題はその力を発揮させる方法。
まず心理的なプレッシャーを取り除くことが大事です。
子どもたちは落ちるのがこわいのです。最近は受験する子どもたちが増え
ました。友達が合格したのに、自分が落ちたら、そういうことを考えれば考
えるほど、焦りが生まれるのです。お兄ちゃんやお姉ちゃんが合格している
と、これもまたプレッシャーの原因になるでしょう。
ですから落ちることを心配させないようにするのです。つまり合格するこ
とだけを考えさせるのです。合格したらどんなクラブに入る、そういうプラ
スイメージをしっかり持たせる必要があります。
次にやるべきことはほめることです。私はこの時期になると、「でもでき
るようになったよねえ」と必ず言うようにしています。そんな一言が子ども
たちにとっては大きな力になることが多いのです。ここまできたら、本人の
力が思い切り出るように仕向けていかなければなりません。だからこそ、ほ
める、多少図に乗ってもいいからほめることです。
もしプレッシャーがかかって、ミスが増えたら?やさしい問題をゆっくり
やらせましょう。できるはずです。(繰り返しになりますが、力はどこにも
行かないのです。)そしてほめてください。「ほら、できるじゃない」この
ことばが子どもたちを救います。
お父さん、お母さんがあわててはいけません。