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水溶液に関する問題

2016年市川学園の問題です。


市川君はお風呂に発砲入浴剤を入れたときに気体が発生することを不思議に思い、夏休みの自由研究として調べることにしました。
 その結果、入浴剤に含まれる薬品が水の中で混ざることで気体が発生すること、薬局で売っているクエン酸と重そうから発泡入浴剤を手作りできることがわかったので.実験してみることにしました。
 まず、100gの水に4.00gのクエン酸を溶かした水溶液をいくつか用意しました。そして、それぞれの水溶液に異なる重さの重そうを加え、気体が発生し終わってから十分に時間がたった後の水溶液の重さをはかりました。
その結果を表1にまとめました。
20170114t001
表1
(1)下線部の気体は何ですか。
(2)この実験で、重そうを2.75g加えると気体は何g発生しますか。
 次に、この実験の結果から考えて、最も多く気体が発生する割合でクエン酸と重そうを混ぜ合わせて発泡入浴剤を作りました。
(3)作った発泡入浴剤10gには重そうが何g含まれていますか。
(4)作った発泡入浴剤20gに十分な量の水を加えると気体は何g発生しま
 すか。


(1)重そうとクエン酸ですから、二酸化炭素です。
(答え)二酸化炭素
(2)重そう1.00gのとき、100gと4gと1gで合計105gですか、発生後は104.48gですから、0.52g二酸化炭素が発生します。
重そう2.75gの場合は0.52×2.75=1.43gです。
(答え)1.43
(3)表1からそれぞれ発生した気体の重さは、
(重そうの重さ、気体の重さ)=(1.00,0.52)(2.00,1.04)(3.00,1.56)(4.00,2.08)(5.00,2.6)(6.00,2.73)
となり、6.00g のとき、0.52g×6=3.12gまで出ていないことから、5gと6gの間で終わっていることが分かります。
2.73÷0.52=5.25gより、このクエン酸4.00gに対して重そう5.25gを加えると二酸化炭素が最大になることから、
4:5.25=16:21 したがって10÷37×21=5.675≒5.7g
(答え)5.75g
(4)クエン酸4.00gに対して重そう5.25gを加えると二酸化炭素は2.73g発生します。
20gに含まれるクエン酸の量は20÷37×16=8.64gなので、8.64÷4.00=2.16より2.73×2.16=5.90g
(答え)5.90g


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水溶液に関する問題

物質の名前が分からない白い粉末A~Dを区別するために、次の実験1~3を行いました。次の各問いに答えなさい。なお、A~Dは砂糖、塩化ナトリウム(食塩)、デンプン、水酸化カルシウム(消石灰)のいずれかです。
実験1:白い粉末A~Dをそれぞれステンレス皿に入れ、ガスバーナーで加熱すると、BとCは黒くなったが、AとDは白色のままであった。
実験2:白い粉末A~Dを20℃の水20gが入ったビーカーにそれぞれ2gずつ入れて混ぜたところ、AとCは溶けきれずに残り、BとDはすべて溶けた。
実験3:実験2のあと、フェノールフタレイン溶液をそれぞれ2~3滴入れると、Aの入ったビーカーは赤くなったが、残りはそのままであった。
(1)実験1で、ガスバーナーに火をつけるときの正しい手順はどうなりますか。次のア~オを正しい順番に並べかえなさい。
  ア 元せんを開く
  イ マッチに火をつけ、ガスバーナーに近づける
  ウ ガス調節ねじを開く
  エ 空気調節ねじを開く
  オ 空気調節ねじとガス調節ねじが回るかどうか確認し、軽く閉める
(2)実験1で、BとCは黒くなると同時に「ある気体」と水蒸気が発生します。「ある気体」の名前を答えなさい。
(3)A~Dの物質の名前をそれぞれ答えなさい。
(4)Bは水100gに対して、20℃では204g、80℃では362gまで溶かすことができます。①、②の各問いに答えなさい。
 1) 実験2でBを溶かした水溶液を80℃まで加熱し、さらにBを溶けるだけ溶かしました。あとから加えたBは何gですか。
 2) 1)の水溶液を20℃まで冷やしました。固体として出てくるBは何gですか。
(5)実験3のように、フェノールフタレイン溶液を入れて赤色になるものを、次のア~オの中からすべて選び、記号で答えなさい。
 ア 炭酸水   イ 水酸化ナトリウム水溶液
 ウ うすい塩酸 エ アルコール
 オ アンモニア水

【解説と解答】
(1)まずネジの状況を確認し、元栓を開きます。次にマッチに火をつけ、ガスバーナーのガス線を開き、火をつけた後、空気調節ねじを開いてほのおを調整します。
(答え)オ→ア→イ→ウ→エ
(2)黒くなったのは燃えたからで、したがって二酸化炭素ができています。
(答え)二酸化炭素
(3)
こげるのは砂糖とデンプン。水溶液がアルカリ性なのは水酸化カルシウムなのでA。砂糖は水に良くとけるのでB。Cがデンプン。Dが塩化ナトリウムと決まります。
(答え)
A 水酸化カルシウム
B 砂糖
C デンプン
D 塩化ナトリウム
(4)
1)Bは砂糖。20gの水に2g入れた後、80℃まで温度を上げると、100gについて362g溶けるので、20gについては362÷5=72.4g溶けますから72.4-2=70.4g
2)1)を20℃まで冷やしました。20℃では20gの水に204÷5=40.8gとけるので、
72.4-40.8=31.6g出てきます。
(答え)① 70.4 ② 31.6
(5)
アルカリ性の水溶液です。
(答え)イ,オ


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金属に関する問題

2016年本郷中学の問題です。


次の文を読んで以下の問いに答えなさい。
私たちの身の回りでは、さまざまな物質が利用されています。【 X 】を主な原料としてつくられるプラスチックや、アルミニウムや鉄といった金属もそのひとつです。アルミニウムは地殻中に最も多く存在する金属であり、飲料用の缶や一円玉などに使われています。また、鉄も地殻中に多く存在する金属であり、建築物の骨組みや、自動車の単体などに使われています。
(1)文中の【 X 】に当てはまる最も適当な語句を次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。
  ア.石炭     イ.石油     ウ.木材     エ.天然ガス
(2)金属の中には、室温で液体であるものがあります。その金属名を答えなさい。
(3)金属に共通した性質として正しいものを次のア~エからすべて選び、記号で答えなさい。
  ア.折り曲げたり、引き延ばしたりして変形しやすい。
  イ.水につけると、気体を発生しながら反応する。
  ウ.電気を流すと、電気をよく導く。
  エ.空気中で燃焼させると、二酸化炭素と水を生じる。

(4)次の1)~3)の各文に当てはまるものを下のア~エから1つずつ選び、それぞれ記号で答えなさい。

 1) 熱を伝えやすいのでフライパンなどの調理器具に使用される。
 2) 水酸化ナトリウム水溶液と反応して気体を発生する。
 3) 磁石を近づけると磁石に引き寄せられる。

  ア.アルミニウムのみに当てはまる
  イ.鉄のみに当てはまる
  ウ.アルミニウムと鉄のどちらにも当てはまる
  エ.アルミニウムと鉄のどちらにも当てはまらない

 (5)下のグラフはアルミニウムと鉄それぞれの金属に十分な量の塩酸を反応させたときに発生した気体の体積と、それぞれの金属の重さをグラフにしたものです。

20161224t001

1) このとき発生した気体の特徴として正しいものを次のア~エからすべて選び、記号で答えなさい。
  ア.あらゆる気体の中で最も軽い気体である。
  イ.黄緑色をした気体である。
  ウ.鼻を刺すような臭いのする気体である。
  エ.発生した気体を集めるときには水上置換法で集める。

2) それぞれの金属と塩酸を反応させるとき、板状の金属を使用するより粉末状の金属を使用するほうが反応がはやくすすみます。その理由を簡単に説明しなさい。
3) 同じ重さのアルミニウムと鉄を十分な量の塩酸と反応させたとき、発生した気体の体積を比べました。アルミニウムから発生した気体の体積と、鉄から発生した気体の体積の比を最も簡単な整数の比で答えなさい。
4) アルミニウムと鉄を混合した粉末があります。この粉末1gに十分な量の塩酸を反応させると気体が825mL発生しました。この粉末1gに含まれるアルミニウムは何gですか。

【解説と解答】
(1)プラスティックの原料は石油です。
(答え)イ
(2)金属で液体なのは水銀。
(答え)水銀
(3)延ばしやすい。電気を通しやすい。
(答え)ア,ウ
(4)
鍋は鉄もアルミも両方あります。水酸化ナトリウム水溶液に反応するのはアルミだけ。逆に磁石につくのは鉄だけ。
(答え)1) ウ 2) ア 3) イ
(5)
1)水素の性質です。
(答え) ア,エ
2) 表面積が大きくなるからです。
(答え)粉末状の金属のほうが,表面積が大きいため。
3) グラフから2:1
(答え)2:1
4)
アルミは1gで1000mL、鉄は1gで500mLです。
水素は825mL出たので、825-500=325 325÷(1000-500)=0.65gがアルミニウムです。
(答え) 0.65

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