月別アーカイブ: 2012年6月

材質を調べる

2010年開成の問題


次の文章を読んで、以下の問いに答えなさい。
  
 ここに、お菓子の袋があります。プラスチックのようですけれど、あちこち銀色に光って見えますね。この銀色の正体が何であるか、観察や実験を通して調べてみましょう。                                     
 光っているということは( A )の一種かも知れないね。袋の光っている部分を切り取って、これを試料とします。この試料を乾電池と豆電球を使って調べてみましょう。試料の表(袋の外側)で試してみても裏(袋の内側)で試してみても、①結果は予想通りにはなりませんでした。

 今度は試料を一辺1cm大に切ったものを、3枚用意します。その1枚を試験管に入れ、うすい塩酸を加えて温めてみましょう。何も起こらないなあ。しばらく待ちましょうか。あれあれ、よく見ると試料の周辺から銀色の部分が少しずつ消えてきたよ。ゆっくりととけているんだ。もうしばらく置いて、後でもう一度観察することにしましょう。試料はもしかしたら( A )の一種である( B )かもしれないね。別の1枚を乾電池と電磁石を使って調べてみよう。うーん、しかし、②また予想は外れたなあ。

 さらに別の1枚を試験管に入れ、うすい水酸化ナトリウム水溶液を加えて温めてみよう。少し時間はかかったけど、やはり周辺から銀色の部分が消えてきたよ。どうやら試料は( A )の一種である( C )らしいね。これもしばらく置いておこう。
 それでは、試料の銀色の部分と同じ材質であると思われる、台所のクッキングホイルを一辺1cm大に切って、先ほどと同じ、うすい塩酸とうすい水酸化ナトリウム水溶液の両方に入れて温めてみようか。おお、どちらもはげしく泡を出してとけるよ。見る見るうちに消えてしまった。予想通りならば、この泡はきっと( D )だね。
 さて、先ほど、置いておいた試験管の中の試料はどうなったかな。あれあれ、銀色の部分が全部消えたよ。よく見ると、中に透明なフイルム状のものが残っている。

 さてみなさん、このお菓子の袋は、いったいどんな物質からできていて、どんな構造をしているのでしょうか?ちなみに、お菓子の袋をこのような構造にしているのは、プラスチックのフイルムで湿気や空気の侵入を防ぎ、( A )の部分で、主として( E )の侵入を防いで、お菓子の品質を保つためです。

問1 文章中の(A)~(E)に適切な語句を入れなさい。
問2 下線部①、②では、どのような結果になると予想したのですか。それぞれ10字以内で答えなさい。
問3 以上の実験から、試料(お菓子の袋)の構造はどのようになっていたと思いますか。下の断面図から1つ選び、記号で答えなさい。ただし、図の上部は袋の外側を、下部は内側を表します。また、口はプラスチックのフイルム部分を、■は(A)の部分を表します。

問4 塩酸を加えたとき、クッキングホイルと試料とでは泡の出方に差が見られました。このことから、この泡の出方についてわかることは何ですか。もっとも適切なものを1つ選び、記号で答えなさい。
  ア 加える塩酸の体積が多いほど、はげしく泡を発生する
  イ 塩酸が、変化を起こす相手とふれあう部分が多いほど、はげしく泡を発生する
  ウ 塩酸が濃いほど、はげしく泡を発生する
  エ 周囲の温度が高いほど、はげしく泡を発生する
  オ 水酸化ナトリウム水溶液の方が、はげしく泡を発生する


お菓子の袋の材料を調べる、というテーマ。銀色に光る、というところがまず最初のヒントでAには金属が入るでしょう。

金属だったら、電気を通す、という予想を立てる。だから①では通電するだろうという予想を立てているわけです。

しかし、通電しなかった。

そこでうすい塩酸に加えてあたためてみた。時間はかかったものの、溶けたので、これは鉄ではないか?ということになり、電磁石でくっつくか?と考えたわけです。電磁石と、塩酸で溶ける、ということから(B)は鉄でないといけないでしょう。

しかし、鉄ではなかった。

そこで、今度は水酸化ナトリウム水溶液です。これも時間はかかったが溶けたので、今度はアルミニウムではないか、という仮説になりました。これは亜鉛とも考えられるわけでしょうが、クッキングホイルが出てくるので、アルミニウムになるでしょう。

アルミニウムだとすれば、溶けて出るのは水素です。

さて、最後に銀色の部分は消えたものの、フィルムが残っているのです。

で銀色のアルミの膜をフォルムがどう覆うか、ということですが、やはりアルミは両方からフィルムに覆われていないといけないということで、問3はアということになるでしょう。

アルミニウムが溶けにくかったのはフィルムのせいだとすれば、これは塩酸や水酸化ナトリウム水溶液と触れる面が小さかったということになるので、問4はイが答えになります。

と、まあ、こういう流れになるのではないか。

ではこのフィルムとアルミニウムは何の侵入を防ぐのでしょうか。

アルミニウムである以上、光を反射するんだ、ということがわかればまあ、Eは光となるでしょう。フィルムで湿気や空気の侵入を防ぎ、と書いてくれているので、光以外の答えがなくなるようにできていると思います。

(解答)
問1 A 金属 B 鉄 C アルミニウム D 水素 E 光
問2 ① 豆電球は光る ② 電磁石につく
問3 ア
問4 イ

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大学付属に行くと勉強しない?

ここで言う大学付属というのは、基本的に全員がその大学に進学する学校をさします。

最近では、大学受験と付属を兼ね備える、という学校も出てきていて、希望者は全員が大学受験をする。その結果を見てから係属の大学に進学を決める、というのもあるそうですが、ここではそれは除外して考えます。

で、大学付属に行ってしまうと、勉強しない、という話は良く聞くし、ある意味それは正しいと思うのです。

というのは、大学受験をするか、係属の大学に進むか、という勉強の違いははっきりしている。後者は、すでにいったん中学で選抜が終わった段階で、学力の確認をする。つまり、大学に推薦して良いか判断するわけですが、大学受験の場合は、一発勝負で決めるところがあるわけだから、その勉強量は前者が勝る、というのは明確です。

しかし、じゃあ、大学付属は勉強しないか、という話になるとそうではない。こういう学校はまず進級がうるさい。落第させるのではいえば慶應が有名ですが中1から落とす。しかも、同じ学年は2回しかやれない。2回目の進級で進めなければそこで自主退学ということになります。

これは他の学校でも多かれ少なかれ、そういうシステムをとっているので、「進級する程度」には全員勉強する。それでも通らない子はいるわけですが、2年目はさすがに必死にやるので、なんとかする。だから「まったく勉強しない」で大学に進める、ということにはなりません。

実際に大学に進めば、当然、大学から入ってきた学生と机を並べるわけだから、少なくも大学の授業が分かり、単位がとれる、という学力は必要なわけで、それを付属校が達成しなければ、学内で当然、問題になります。受験校の場合は、大学受験の実績が生徒募集にも影響を与えるでしょうが、付属校の場合は、学内での批判にさらされる。したがって、それなりにしっかり勉強させる、というのは付属校にとっても重要なことなのです。

大学受験校に比べて勉強量は少ない、というのは当然と思いますが、その時間をクラブ活動やその他の活動に使える、というのが付属校のメリットです。そのメリットを生かしながら、しかし、大学で勉強できる学力はつける、というのが付属校のスタイルだと思います。




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自由な学校

自由な学校、の特徴をあげてみましょう。

1 制服がない
2 校則がない、もしくは少ない
3 シラバスを教員が決める
4 レポートが多いが、課題は少ない
5 文化祭がおもしろい(生徒主体で運営)
6 部活が多彩(いろいろな選択肢がある)
7 学校のイベントが多い 学年旅行、音楽祭(合唱祭)、運動会(体育祭)など。

自由な学校というのは、それだけ、子どもを大人扱いする、校風であるといえるだろうと思います。中学1年生とはいえ、もうひとりの人格として認める。だから、自分で考え、判断し、決断することを求めるわけです。

部活で選択肢が多いのは、結局、子どものやりたい部活がどんどん増えている、ということです。学校が予算をつけるためには、当然、それなりの部員がいたり、活動が必要であるから時代によって変遷はあるが、それでも生き残ってきたわけですから、それなりに実績があります。特に文化系では、全国的な力をつけている部活がありますね。

自分で考え、判断しなければいけないのは、大学進学に対する勉強についても同じです。自分の志望だから、自分で考える。さらに対策も自分でする。どういう勉強をしなければいけないか。求められれば、当然、教員はアドバイスをします。しかし、「求められれば」ということであって、「求めなければ」何も言わない。
これが保護者にとっては不安の材料になるのでしょうが、結局、言っても本人がやらないと仕方がない、というところはあるのです。

その結果として、本人が自由と奔放をはき違えると、とんでもないことになる。「何をやってもいいんだ」ということにはならないので、当然、成績が上がらなければ『自主退学』を求めらるし、退学処置も当然あるから、途中で学校をやめれなければいけない子どもはいるわけです。

最近の子どもたちは幼い。だから、自分で判断できないんだから、指導してほしい、という考えがあるご家庭はやはり、「自由な学校」を選ばないことでしょう。そういう期待をしても、まず学校は応えてくれません。元の考え方が違うから。逆に自由な学校を選ぶ以上、本人が「自由と奔放をはき違えない」ように良く教育してから学校に出さないと、こういう学校のメリットを享受できないだろうと思います。



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