月別アーカイブ: 2012年3月

塾任せではいけない?

先日、「塾にお任せじゃ、やはりいけないんですよね」とある、保護者の方に言われました。

最近の塾は通塾日数も多く、実際に子どもの勉強を家庭で見る時間もなく、「流れるままに」なってきて、しかし子どもの成績は上がらない。

「これではいけない」と思われている方も多いのではないかと思うのですが、私は今のお母さんにはなかなか難しいと思えるのです。

今のお母さんは忙しい。

いや、家事はだいぶ便利になったんだから、と言われるかもしれないが、とんでもない話。実は、いろいろ考えないければいけないこと、やらなければいけないことが多い。仕事のことはもちろん、家事、教育、家計、経済、美容、ファッション、料理。

しかも今は、インターネットもありテレビもあり本も雑誌もあって、発信される情報が多いんです。最近シンプルライフとか断捨離とかはやっていますが、これはあまりに多くなってきた情報やモノから一度、身を引きたいと思っている人が多くなってきたのではないか、と思えるのです。

昔のお母さんは、ここまで情報やモノに左右されることはなかった、と思います。だから逆に家庭で子どもの勉強を見る余裕はあった。しかし、今はそんな余裕がない。だから「塾に任せて」しまいやすいのだろうと思います。

それは決して悪いことではない。信頼できる塾に任せられるのなら、それはそれで結構なことだと思うのです。

ただ、結果が伴わないとすれば、やはり考えないといけない。ただ、お父さん、お母さんが教えればいい、というものでもない気がします。

塾の合格実績が良くても、自分の子には実は関係のない話。子どもを安心して通わせることができ、「成績が上がれ」ば、我が子にとって一番良い塾であることは間違いない。それは規模の大小、関係のないことです。

少なくとも親としては、そこまではしっかり見届けないといけない。

情報が過多になって、「何が良いのかわからない」のが今の風潮です。だから自分の目で確かめるしかない。

で、この先生に任せよう、は当然それで良いのではないでしょうか。あとはその先生や塾と相談しながら進め、任せられるところは任せればよいのです。

そのためのお月謝ではないでしょうか。

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中和の問題

2011年サレジオ中学の理科の問題です。 水溶液の計算問題としては、典型的な問題だと思います。
下の表は、60㎝3のうすい塩酸(A液とする)に、いろいろな体積のうすい水酸化ナトリウム水溶液(B液とする)を加え、それぞれの液を加熱した後に残った固体の重さをはかったものです。なお、オの液にBTB液を加えたところ、緑色になりました。下の(1)~(5)に答えなさい。 ただし、計算結果を答える際、割り算が必要な場合は、分数ではなく小数で答えなさい。また、割り切れない場合のみ、小数第2位を四捨五入して小数第1位まで答えなさい。 (1)表の①に適切な数値を入れなさい。 (2)(ア)~(カ)の中で、加熱して水を蒸発させたとき、ただ1種類の固体だけが残るものをすべて選び、(ア)~(カ)の記号で答えなさい。 (3)うすい塩酸(A液)60㎝3にうすい水酸化ナトリウム水溶液(B液)70㎝3を加えた液を、加熱した後に残った固体の重さは何gですか。 (4)うすい塩酸(A液)を、さらに水でうすめた塩酸(C液とする)を用意しました。うすい水酸化ナトリウム水溶液(B液)40㎝3を、水でうすめた塩酸(C液)で中和したところ120㎝3必要でした。水でうすめた塩酸(C液)はもとのうすい塩酸(A液)を水で何倍にうすめましたか。 (5)(ア)~(カ)と同じ液をもう一組用意して、それぞれの液にアルミニウムはくを入れたところ、1つだけ気体が発生しないものがありました。(ア)~(カ)の記号で答えなさい。また、発生した気体の性質として正しいものを、下の(い)~(と)からすべて選び、(い)~(と)の記号で答えなさい。 (い) 石灰水を白くにごらせる。 (ろ) 生物が呼吸によって吸収する。 (は) 空気より非常に軽い。 (に) 金属と結びついてさびをつくる。 (ほ) 水にとけて酸性を示す。 (へ) つんとするニオイがある。 (と) よく燃える。
この問題は塩酸を固定して、水酸化ナトリウム水溶液を増やしていきます。ということは、途中で塩酸がなくなると、食塩ができなくなり、あとは水酸化ナトリウムが固体で残ることになります。 (1)水酸化ナトリウム水溶液が入っていないので、塩酸だけですから固体は残らないので0が答えになります。 (2)表から食塩は10㎝3ごとに4.8g増えていきます。50㎝B液を入れたときは24gの固体ですので、ここまではずっと食塩です。問題文から(オ)で中和したので、この問題ではA:B=60:50が中和のポイントになります。 したがって1種類の固体が残るものは、(イ)(ウ)(エ)(オ)の4つになります。 (3)(オ)から(カ)は水酸化ナトリウム水溶液だけが増えているので、27.3-24=3.3gの増加がすべて水酸化ナトリウムになります。したがってA液60㎝3にB液70㎝3をまぜれば27.3+3.3=30.6gになります。 (4)A:B=6:5で中和しますので、B40㎝3に必要なA液は40×6/5=48㎝3です。これがC液120㎝3と同じですから、120÷48=2.5倍うすめたことになります。 (5)アルミ箔は塩酸でも水酸化ナトリウム水溶液でも水素を発生しますが、食塩水は発生しません。したがって中和の(オ)だけが水素が出なかったことになります。 水素の性質ですから、(は)と(と)になります。
中和の問題としては、問題文で(オ)で中和していることがわかっているので、やさしい問題ではなかったかと思います。中和の問題は塩酸を固定するか、水酸化ナトリウム水溶液を固定するか、どちらかのパターンですから、グラフの形をしっかり理解しておきましょう。 ============================================================== 田中貴.com通信を発刊しています。登録は以下のページからお願いします。 無料です。 田中貴.com通信ページ ============================================================== 中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は 自分の間違いには気づかない ============================================================== 「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴) にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
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反射の問題

2011年大阪星光の問題です。

図のように1辺の長さが10㎝の正方形ABCDの頂点Bから発射した玉が、正方形の辺上の点、P、Q、R、S、T、U、・・・・で反射して、正方形の4つの頂点のいずれかに当たった時に止まるものとします。AR=4㎝のとき

(1)BUの長さは(    )㎝です。

(2)斜線部の面積は(    )㎝2です。

(3)玉は頂点(    )で止まります。


ボールを打ち出して、反射させる。繰り返し反射して、頂点に来たらボールが止まる。

このような問題は最近増えてきました。

いくつか考え方があるのですが、斜めの動きをたてとよこの動きに分解してみましょう。

玉がBを出発してRまで動くとき、横だけで見るとB→Pで10㎝、P→Qで10㎝ Q→Rで4㎝ 合計24㎝動いています。

この間に縦だけでは10㎝動くことになりますから、この斜めの線は合計するとたてに10㎝、横に24㎝動いているので、QA:AR=10:24=5:12になります。

(1)Bから出発した玉はUにつくまでにたてに20㎝動いていますから 20×12/5=48㎝ 横に動きます。

48÷10=4・・・8㎝ですから横に2往復したあと8㎝動くので、BU=8㎝になります。

(2)

図のようにTSとQPの交点をVとします。TSとBPは平行ですからTB=SP=8×5/12=10/3

QBは横に20㎝動いたたての長さですから20×5/12=25/3  QT=25/3ー10/3=15/3よりTV:VS=3:2

なので、斜線部は平行四辺形TBPSの3/5になりますから

10/3×10×3/5=20㎝2になります。

(3)12と10の最小公倍数は60なので、横に60㎝動くと縦には25㎝ 横に120㎝動けば、縦は50㎝になります。

ともに10の倍数動けばよいので、横に120㎝、縦は50㎝で頂点に来ます。横は120÷10=12回動き、たては50÷10=5回動きます。

たては奇数回動くと、AかDにきて、横が偶数回動くとAかBに来るので、答えはAになります。

反射の問題は、相似の三角形がたくさんできていきますが、この斜辺の動きをたての動きとよこの動きに分解することによって、解法が見つかることが多いので、この着想は覚えておくと役に立つでしょう。

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