月別アーカイブ: 2006年6月

第44回 ことばに関する問題

■1~8の( )にひらがなを1文字ずつ入れて、それぞれの文を完成させなさい。
(1)最後の力をふり( )( )( )。
(2)秋晴れの空をふり( )( )( )。
(3)あきらめてすごすごとひき( )( )( )。
(4)表情がぴりっとひき( )( )( )。
(5)一面の白の中で赤い花がひき( )( )。
(6)悪いうわさをうち( )( )。
(7)新しいクラスの友人とうち( )( )( )。
(8)Yシャツのそれをたくし( )( )( )。

■結構偏差値の高い女子校の入試問題だったので、取り上げてみました。「なーんだ、簡単じゃない」と大人は思いますが、子どもたちにとってはどうでしょうか。

■実際このような出題をする裏には実は、入ってきた生徒たちの観察があるのです。例えば最近の子どもたちの特徴でいえば、「例題」を解くのは上手だが、ちょっとひねられると弱いとか、意外に頭の良い子たちでも「言葉を知らない」などです。そういう観察から危機感を感じて、こういう問題を出題するのかもしれませんね。

■答えは(1)しぼる (2)あおぐ (3)さがる (4)しまる (5)たつ (6)けす (7)とける (8)あげる となります。お子さんはどのくらいできましたか?

(平成18年6月24日)

サービスの悪い授業?

中1が期末の対策のために塾にやってきました。
彼は中高一貫校に通っています。今年の1月までは私が教えていた子ですが、
わからないことができたので質問に来たのです。

ところが彼が持ってきたのは、その学校が作った教科書。
説明や問題は書いてあるのですが、その問題の答えも書いてなければ解説
も書いていません。

「この問題は先生が解説してくれたでしょ?」
「はい、そうです。」
「そのノートは?」
「ここにあります。」
彼は自信をもってノートを差し出しました。

しかし…
彼のノートは先生が書いたであろう幾何の図を写しているだけで、肝心の
答えは何もかいていない。

「この図を書いてくれたときに、どういう説明だった?」
「え、あ、その・・・」
つまり彼はそのときは理解したつもりでノートには書かなかった。
で、こうなると始末が悪いのです。なぜか、この幾何の問題は、いろいろな
説明があり得るのです。問題は先生がどう教えたか、ということですが
ノートもなく、解説・解答もなければどうしようもありません。

結局、複数の説明をし、かつ多分クラスで1人や2人はいるであろう、ノートを
きれいにとっている子から情報を取ってくるように指令を出しました。

ノートのとり方がまだ、十分でない。これはサービスが良い塾から出た生徒なのです。(ええ、もちろん私の塾の話です。)
なぜならテキストに答えも解説も載っている。

しかし、この学校の授業はそういうサービスのよさは一切ありません。
なぜか?
授業を真剣に聞かせるためです。

「やはり与えてしまうと、自分でできるようにはならない」

サービスの悪い授業は、ある意味子どもたちをタフに育てるものなのです。

第43回 数の性質に関する問題

■37人に962個のビー玉全部を次のように配ります。くじであたった7人にはA個ずつ、残りの30人にはB個ずつとします。ただし、Aの方がBよりも大きいものとします。このときAとBにあてはまる数の組をすべて答えなさい。

■要は7×A+30×B=962 A>Bにあてはまる整数の組を見つければいいことになります。数学で言えば未知数が2つ、方程式は1つですから不定方程式と呼ばれるものですが、子どもたちの場合は片っ端からあてはめていくというやり方をとる子が多いでしょう。まず1つみつけることが大事です。

■30の倍数を962に近い順に書いていきましょう。 960+12 930+32 900+62 870+92 840+122 810+152 780+182でやっと見つかりました。7×26+30×26ですね。しかしこれはA>Bの条件にはあてはまりません。ただ一つ見つかりました。そして30と7が互いに素(お互いに公約数を1以外に持たない。)関係ですから210ずつ入れ替えればいいことになります。

■7×56+30×19 7×86+30×12 7×116+30×5の3つが答えになるでしょう。まず一つ見つける、ここからスタートするのです。

(平成18年6月23日)