月別アーカイブ: 2005年9月

第36回 得点力

■成績の良い子どもたちのテストの解き方にはいくつか特徴がありますが、私がこの子は絶対合格すると太鼓判を押すのは「ていねいな子」です。ていねいな子というのは、「解けた問題は間違えない子」です。例えば70点という点数は全部手をつけて7割できたという70点もあれば、70点分手をつけてそれが全部できた70点もあります。絶対合格する子というのは後者の子なのです。

■同じ70点だから同じじゃないかと思う人がいるかもしれません。しかし、前者の子は7割はできる子なのです。ということは逆に3割は間違える可能性があります。ところが後者の子は正解率10割なのです。この違いは、独特な緊張感を持つ入試会場で威力を発揮します。3割間違う子は4割間違うかもしれないが、正解率10割の子はそうはくずれません。

■ではこの子たちはどうやって解いているのでしょうか?きっと、バシ、バシ解いているんだろうと思うかもしれませんが、実はそうではないのです。彼らもしょっちゅう間違えます。計算間違いもするし、問題の読み違いもするのです。ただ、途中で気がつくのです。「あ、間違えた。」そして修正するから、試験が終わるころには正解率10割の答案ができているのです。

■ではどうやって自分の間違いに気がついているのでしょうか?ひとつひとつはつまらないことです。計算をもう一度見直す、答えが出たと思ったらもう一度問題文を見直す、解けないなあと思ったら使っていない条件がないか、考える。そして答えが出たらもう一度条件にあてはめてみる、こういう確認作業を成績の良い子どもたちは何らか方法を考えてやっているのです。

■逆にミスの多い子は、先を急ぎます。早くやらなきゃ、早くやらなきゃという気持ちが強くなり、計算間違いをしたり、問題の読み違いをします。しかしあせっていますから、見直しもしないし、問題の読み直しもしない、結果としてミスを繰り返すのです。あとひとつ何か計算をすれば正答だったのに、それをしなかったばかりに全部間違えてしまうことがあるのです。

■残り4ヶ月でみなさんは得点力をつけなければなりません。そのためにはていねいに解く習慣をつけなければならないのです。時間を決められたテストでも、ていねいに考える、計算を確認する、問題文を読み直す、ひとつひとつ確認をすることで、合理的に時間を使うことができるので、結局早く解けたりするのです。自分のミスを振り返って、どうすればミスを見つけられるか考えてみましょう。その力が最大の得点力といえます。

(平成17年9月29日)

第41回 エルフィーキッズ

■久しぶりにcoffee breakを書くのですが、今回はお知らせです。

■私の会社で新たにエルフィーキッズという仕事を始めます。私はトータルチャイルドケアという名前をつけているのですが、要はご両親が働いているご家庭のお子さんを塾でお預かりしようというサービスです。今年のはじめから友人に相談を受け、学童保育の現状を調べたり、夏に試験的にやってみたりしたのですが、まずは私の足元の荻窪で10月1日から始めることにしました。

■学童保育の現状は残念ながら、子どもたちが勉強できる環境ではありません。たくさんの子どもたちが通いながら、指導員の数は限られており、しかもいろいろなニーズがあるのですから、対応は難しいのです。そこで学習や習い事を中心に放課後のスケジュールを決めて、塾で過ごしてもらい、家に帰った後はのんびり過ごしてもらうのはどうだろうかと考えたのです。

■そのためには環境を整えなければなりません。荻窪は私の会社の事務所を兼ねていましたが、先週、事務所部分を動かして模様替えをしました。私のデスクを中心において、デスクから大半の部分が見られるようにしました。そして自習できるスペースや、ゆっくり休める場所を作ったりしました。もとから決して広い空間ではありませんが、それなりに子どもたちがいやすい環境に変わってきました。また子どもたちのケアをするシーダーさんたちの準備も始まりました。

■1・2年生は13時から、3・4年生は15時から、5・6年生は16時からスタートして、算国の勉強をしたり、英語の勉強をしたり、パソコンで遊んだり、あるいはテニスやプールにでかけてみたり、保護者の方と相談しながら、子どもたちにやらせてあげたいことを積極的にやらせてあげられる環境にしたいと思っています。

■本日ホームページがまずは完成しましたので、ぜひご覧になってみてください。荻窪の近くでこのようなニーズをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ご紹介いただければと思っています。ホームページはこちらです。

(平成17年9月27日)

第23回 長期滞在と集団型個別指導

■私が思いついたこと、それは塾に長い時間いさせるということです。今まで、私はなるべく塾には来ない方がいいと考えていました。塾で習って自分で復習する、そのプロセスなくして子どもの力は伸びないと今でも考えています。ただ、家で復習することが難しいのであれば、その時間を確保しなければならないのです。

■フルタイムで働くお母さんは増えています。結果として子どもたちが家でやらなければいけないことを管理する人がいないのです。では、それを塾でやればいいのではないか、これが最初の発想でした。

■そこでスタッフにいろいろ調べてもらった結果、学童保育以外、小学生を預かってくれるところがないこともわかりました。学童保育ではなかなか子どもたちの受験勉強まで面倒は見られない、しかも4年生になると学童では預からないところも多く、子どもたちは家でお母さんが帰ってくるのを待っていなければならないのです。この時間がもっと有効につかえたら、実は夜はゆっくり過ごすことができるのではないかとも考えました。

■とはいっても毎日来るということはどういうことなのか、夏休みにいくつかの教室で実験をしてみました。しかし、これはある意味違和感がないことがわかったのです。夏期講習はみんな毎日来るのですから。問題は、滞在する時間が今までよりもうーんと長くなることです。具合が悪くなることだってあるでしょう。あるいはお母さんの帰りが遅ければ、食事のことを考えなければならないかもしれません。でも、少なくとも無駄になっていた時間を有効に使うことはできそうです。

■問題は、いろいろな子どもたちのニーズをひとりひとり満たしてあげる方法ですが、これも夏の講習時に試してみてやり方ははっきりしてきました。この内容についてはブログに書きましたので、ごらんいただければと思います。 中学受験で子どもと普通に幸せになる方法

■来週から荻窪の教室で、まずは子どもたちと昼間の早い時間から勉強を始めてみようと思っています。そしてなるべく夜は早く寝てもらって、朝、勉強をし、また午後には塾に来てもらう。この繰り返しをすることによって、子どもがもっとも効率よく勉強でき、かつ働くお母さんたちの心配が軽減されればいいと思っているのですが。

(田中 貴)

(2005年9月25日)