月別アーカイブ: 2005年7月

第16回 学校別対策とは

■学校別対策(2)

■次に、応用問題だけを出題する学校の対策についてお話したいと思います。男子御三家をはじめとして、このタイプの入試問題を最初からスラスラ解ける子はほとんどいません。まずは先週お話したコアの部分をしっかり固めることです。ただ、そればかりをやっているのではこれらの学校に対する対策はなかなかできませんので、平行して応用問題を解いていく時間を作っていくことです。

■練習する問題としては、過去に出題された問題を学習するのが一番です。ですから、過去問を夏休みから解いていくことをおすすめします。ただし、夏休み中はまだそれほど力がついているわけではありませんから、時間をはかってもなかなか満足のいく点数はとれないでしょう。

■ですから、時間をはからず1問1問ていねいに解いていきましょう。図を描いたり、グラフを書いたり、いろいろな方法を試してみることです。それでもできない場合は、解答を読み込んでいきます。そして少し、ヒントがわかったら、もう一度、自分で解きなおしてみる、それを繰り返してください。

■夏休みに10年分の過去問ができれば、上出来だと思います。そして秋になったら2回目に取り組んでください。このときは、時間を計ってみることだと思います。1度解いていますので、初見に比べれば点数がとれると思います。また秋には似た傾向の学校の入試問題もいっしょに取り組んでみると、効果があがります。演習と復習の繰り返しが大事です。できなかったら、解き方を理解する、それを丹念に積み重ねてください。ただし、問題をたくさんこなせばいいというものでもありません。むしろどれだけ深く考えられたかということで、応用力はついていきますから、問題数にこだわらず、ていねいに学習してほしいと思います。

(田中 貴)

(2005年7月16日)

第27回 夏休みの計画

■間もなく夏休みです。夏休みは、1年の中で一番自由に時間が使えるわけですが、40日間はあっという間に過ぎてしまいます。したがってこの40日間を有効に使うためには、学習計画をたてて、なるべく計画にそって学習を進めていくのがいいでしょう。お父さん、お母さんといっしょに夏休みの計画を立てていきましょう。こういうときこそシステム手帳を使いましょう。

■まず40日分のスケジュールを確認しましょう。実はすでにかなりの時間が夏期講習や合宿などで埋まっているはずです。その他学校のイベントや習い事の予定など、いろいろな日程が決まっていると思いますから、まずそれをすべて予定表に書き込んでください。その上で家で勉強できる時間がどのくらいあるか、書き出しましょう。

■先週お話したように、あまり遅くまで勉強していても、効果はあがりません。したがって10時には寝るようにして、なるべく朝早く起きて勉強する計画にしましょう。計画を立てる段階では無理して勉強時間を確保しようとしますが、実際にはなかなか計画通りにはいきませんので、「勉強できるな」と思う時間の8割程度におさえて計画を立てていきましょう。

■次に何をしなければならないかを書き出します。算数、国語、理科、社会、それぞれやらなければならない課題があると思います。塾によっては宿題を出すところもあるでしょうし、それ以外にもこれまでできなかった問題のやり直しや、過去問もあります。したがってやらなければいいけない事項をすべて書き出して、それに優先順位をつけていきましょう。

■優先順位は大きく3つのグループにわけてください。Aグループは絶対にやること、Bグループはできたらやること、Cグループは秋にまわすことの3つです。これらを決めたスケジュールの中にいれていくわけですが、かかる時間を考えながら書き込んでいきましょう。

■だいたいはAグループだけで時間切れになる場合がほとんどです。ですから、確実に終わる計画を立てていくと良いでしょう。できあがった計画は大書して家族みんなの見えるところに張り出しておくといいと思います。そして終わったら赤い線を引いて消していくのです。チェックがつけばつくほど、みなさんに力がついてくるわけですから、自信が出てくると思います。

(平成17年7月11日)

第15回 学校別対策とは

■学校別対策(1)

■6年生では、夏から学校別対策を意識して勉強することになりますが、具体的にどんな対策をしなければならないでしょうか。

■学校の入試問題は大きく分けて2通りあります。基本問題から始まって応用問題まで幅広く出題をする学校と応用問題だけを出題する学校に分かれます。本来入学試験は多数いる応募者の中から合格者を決めなければならないので、差がつく結果になるように出題するものです。したがって平均点が50点前後になるようにして、やさしい問題から難しい問題まで幅広く出して受験生の力量を問う学校がほとんどです。しかし、上位校になるとやさしい問題を出したのでは全員ができてしまってあまり意味がないというので、基本的な問題はやめにして応用問題だけを出題する学校があるのです。

■この類型は算数の出題を見ているとすぐわかります。計算問題や一行問題と呼ばれる問題が最初の方に出題されていれば幅広く出題をする学校になりますし、問題数が4題前後ですべてが文章題のような出題をしている場合には後者ということがいえるでしょう。前者の場合は、したがって難しい問題ができるよりも前半の基本的な問題でミスをしないということに、まず力点が置かれるべきであるし、後者の場合は易しい問題はでないわけですから、応用問題をとにかくとけるようにするということが対策になるわけです。

■とはいっても、基本的なことが理解できていないのに応用問題をとけるはずはありません。したがってたとえ後者の出題傾向の学校を受験する場合であっても、まず夏休みは全体の基礎固めをすることが大事になります。ただ、これは基本問題を何題もこなすことではなく、出題範囲の基本は全部わかっているか、確認する程度でよいのです。実際にはそういうまとめの問題集が販売されているので、まずそれを使って確認すればいいでしょう。

(田中 貴)

(2005年7月9日)