日別アーカイブ: 2005年6月18日

第38回 朝鮮半島に関する問題

■こんな問題が中学入試で出題されていました。

■君たちが、君たちのお父さんやお母さんと同じくらいの年齢になるおよそ30年後に、中学生用の歴史の教科書が作られることを想定してください。

その教科書には21世紀はじめの「日本と朝鮮半島の関係」がどのように書かれると思いますか。30年後から現在を振り返ったとき、日本と朝鮮半島の関係にとって今は、良い時代だったといわれるでしょうか、それともそうではないと言われるでしょうか。

■21世紀が始まってから今日までの、具体的な出来事や事柄を折り込みながら、教科書の本文の文章を考えてください。教科書の項目のタイトルは「21世紀初めの日本と朝鮮半島の関係について」です。タイトルを書く必要はありません。

■今、この問題を読むと「小泉総理大臣の靖国神社参拝でこじれた日韓関係」や「北朝鮮の拉致問題」を思い浮かべるので、決して良い話にはならないかもしれません。しかしこの出題は実は2002年の日韓共催のワールドカップを想定していました。また韓国が日本文化の輸入を自由化するなど、太平洋戦争時の問題を前向きに解決しようとする流れも考えていたわけです。ほんの数年で外交の流れが変わってしまう、そのことを子どもたちはどう表現するのでしょうか?

(平成18年6月18日)

第12回 自分で勉強できるように

■6年生になると、もう自分で勉強を進めている子どもたちも少なくないでしょう。言われなくても机に向かう、計画をしっかり実行する、そういう子どもたちも入試が近づくにつれて増えてきます。問題は、その学習内容が充実しているか、効率よく進んでいるかという点です。

■そのためにはいいアドバイスが必要です。私がお父さんやお母さんの役割が大きいのはこの部分だと思っているのです。子どもたちは成長するにつれて、自分でいろいろなことができるようになります。しかし、その内容が充実したレベルであるかどうかはわかりません。それに、本人が勝手に思い込んでしまっている部分もあるもの。例えば本当は算数の力を伸ばさなければならないのに、社会が好きなので、社会ばっかりやってしまう。そういうバランスは、本人にはわからないケースも多いのです。

■いい例かどうかわかりませんが、例えば最近のプロゴルファーはスイングコーチがついている選手が増えてきました。かといってスイングコーチがその選手よりうまいか?といえばそうではないのです。その選手をずーっと見続けているから、「そこはおかしくなっている」「スイングが早くなっている」などのアドバイスができるのです。

■テニスプレーヤーの杉山愛選手のコーチはお母さんです。しかしお母さんはプロの選手ではありません。ただ「私はあなたのプレーをずーっと見続けてきたから、悪いと思うことはわかるわよ」ということでコーチになったそうです。お父さんやお母さんはずーっと、子どもたちの勉強を見てきているわけですから、たとえ算数の解き方を教えられなくても子どもたちが自分の力を発揮できるようにコーチングしてあげることはできるのです。

■つまり私がお父さん、お母さんがいっしょに勉強を楽しみながらやってくださいとお話しているのは、やがて自分で勉強できるように、いいコーチングをしてほしいからなのです。すでに子どもたちにはその力が備わっています。ただそれは引き出していかないと、機会を与えていかないと表に出てこないのです。中学受験はその意味では絶好の機会なので、ぜひ楽しみながら子どもたちの可能性を思い切り引き出してあげてください。

(田中 貴)

(2005年6月18日)