2026年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

次はできる、と思えるように

この時期になると、そろそろやっている問題はもう、入試まで当たらないという可能性があります。ここでやって、次にお目にかかるのは入試ということになるとすれば、ここでしっかり理解できていればいいが、そうでなければ、やったことがあるなあ、ぐらいで試験を受けることになる。

入試問題を見た後、子どもたちに、

「この問題はやったよね。」というと、

「え、やったっけ?」と言われて、良くがっかりしたものですが、しかし、これはよくあることなのです。

つまり入試で出る問題は塾でも良く研究しているから、確かに塾でやった問題が入試で出る場合はあるわけですが、それができない、ということは非常にもったいない。

だから、今は復習が大事なのです。

一応取り組んだのだから、どうせやるのなら、次にこれが出ても絶対にできる、というような自信をもてるように練習してほしいのです。

復習するときに、これは次にできるかどうか?と自分に問いかけてみる。

まだ充分でないな、と思ったら、もう一回やってみるのも大事でしょう。

そんなことをしていたら、時間が足りなくなるかもしれません。

しかし、全部が中途半端であるよりは、これだけは大丈夫、というようにしていった方が良いのです。

この時期は復習の精度を上げることが大切です。

これをやるのは、もうこれで最後だ、という意識を持っていれば、多少なりとも結果は違ってきます。

次に出されても絶対できる、という自信をぜひ培って行きましょう。


今日の一問(算数オンライン塾から)

10月23日の問題(立体図形の問題)

1週間無料公開されています。


すぐ始めない

過去問をやったり、模擬試験の問題を解いている子どもたちの様子を見ていると・・・。

例えば算数なんか、もう1番の最初の計算からガリガリ始めていることが圧倒的に多いものです。

しかし、本当はまず最初に全体を見回すのが大事。

何番まで出ているのか、最後はどこなのか。

ときどき、解答用紙に問題がでていることがあったり、あるいは冊子をめくってみると、もう一問あった、なんてことはよくある話です。

例えば試験時間が50分であったとして8問出ていればだいたい1問には6分使えることになる。そして、半分の通過時間はだいたい25分。そして問題を見ながら、しるしをつけていきます。

これはできそうだ。これはやれる。取れる問題から先に取る、ということが大事です。さすがにこれまで勉強していると、自分の得意、不得意はわかるから、少し見ただけで解きやすいか、どうかはまあわかるようになっています。

だから、計算はもう少し後がいい。特に入試本番は、緊張しているし、すこし余裕がない。だから計算間違いをしやすいのです。

1行問題で、すぐわかるような問題を1題、2題解いてみて、それから計算をやればいい。そんな作戦を最初に考えていくと良いのです。

作戦を立てて、ミスがないように解き上げる。この問題は、見ただけで、ちょっと面倒だ。だったら、最後に回そうとか。まあ、そういうプランを簡単に頭の中で描いてから、スタートするように練習してください。

これは、入試だけやろうと思ってもなかなかうまくいかない。子どもたちは、やはり1番の計算からガリガリやり始めてしまうことが多いのです。模擬試験や過去問をやりながら、この「作戦をたてる」練習をしてみると、ミスが減り、自分ができる問題を確実に得点できる力が上がっていきます。

ぜひ、実践練習をしてください。


今日の一問(算数オンライン塾から)

10月22日の問題(文章題)

1週間無料公開されています。


この100日間で違いが出る

2月1日までおよそ100日という時期になってきました。

残り100日で何を仕上げていくのか、具体的なイメージはできているでしょうか?

毎週塾に行っていると、なんとなくその宿題や復習だけで時間がたってしまいがちです。明確に残りの時間で何を仕上げるのか、いくつか目標を持つべきでしょう。

私は3つのテーマをよく掲げます。
(1)得点力
これは多くの学校で言えることですが、難しい問題ができて合格するのではなく、みんなができる問題を落とさないから合格するのです。したがってミスをしない、自分ができる問題を確実に得点するためにはどうするか、という戦略が必要です。そのために、模擬試験や過去問演習、類題演習といったことを学習に取り込んでいくわけですが、具体的に何ができるようになればいいのかというイメージを子どもたちにしっかり持ってもらうことです。
①検算はどうするか?
②問題の条件の確認はどうするか?
③自分ができる問題をどう見分けるか?
当然試行錯誤がありますが、その結果として自分なりの方法を見つけていければこれは一つの武器になるでしょう。

(2)知識力
合否は1点で決まります。逆に言えば、なるべく頻出する知識については確実に得点できるようにすべきです。漢字、地名、年号、覚えることはたくさんあります。しかし、それについて何の優先順位もつけなければただ、大変になるだけ。最もよく出ることは何なのか、それを整理する必要があるでしょう。私は全体の知識の中で3割が出題の7割を占めるというお話をよくします。逆に言えば3割を覚えれば、70点とれるということなのです。それは各塾が整理してくれているはずですから、何をやるかを決めて1点集中すべきでしょう。

(3)読解力
何をいまさらと思われるかもしれません。しかし、すべての科目において、題意を汲み取るということが最も重要な課題であり、単に国語だけの問題ではないのです。最近は理科、社会でも多くの資料が含まれているので、それを読みこなすことが必要です。そしてここが大事なことですが、その資料から考えることで答えを出せる問題は案外多いものです。国語を中心に、しっかりと練習を積み重ねていくことが重要でしょう。ただ、これに関しては本当に正確に読み取れているのか、時々チェックしていくことが必要です。子どもは自分勝手に読みとってしまうことがあるので、注意してください。

以上の点について、具体的に何をやるのか、優先順位を決めて実行していくことでしょう。

そして「それ以外のもの」については机の上から片付けてしまうことも大事です。あれば、何かやらなければいけないという気持ちが出てくるでしょう。だから、100日でやるもの以外はすべて片付けてしまってください。

100日はわずかな時間のようでいて、子どもたちの力をもっとも引き出すチャンスを持つ時間です。ぜひ上手に時間を使ってほしいと思います。


今日の一問(算数オンライン塾から)

10月21日の問題(立体図形の問題)

1週間無料公開されています。