2013年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

5年生は第一志望を考える時期です。

そろそろ5年生は第一志望を決めていくと良い時期です。

こんな時期に決めるの?と思われる方がいるかもしれませんが、実際に子どもたちはこれから大変な勉強をします。ということは、やはりモチベーションをしっかり持っていないといけない。この中学に進んでこういうことをやろう、とか、部活でこんな活躍をしよう、とか、そういう夢がないとなかなか大変です。

これまでもいろいろ我慢をしなければならなかったでしょうが、休みとなれば講習があり、その講習も今までとは全然長さが違う。宿題も多いし、模擬試験もある。何かにつけて「受験生でしょ?」と言われることが多いのです。だからこそ、「この学校に行くためにやるんだ」という気持ちを強く持っていないとなかなか続かない。

で、その第一志望について、一応成績は棚上げしておく。

今の成績で入れる学校を選んではいけません。むしろ子どもとしても、親としても、こういう学校に行って、充実した中高生活を送れる、と思えるような学校を選んでください。成績は上げるものです。大事なのはスクールカラー。最近は、管理型の学校が保護者には人気がありますが、中高6年間の生活で大事なのは子どもの可能性を広げることです。何を好きになり、何を得意になるか、を見つける6年間といってもいいかもしれない。日本の大学は学部単位で入試があるので、途中で変えるのは難しい。その分、中高でじっくりどの分野に進むのかを見つけていくべきなのです。

しかし、管理型の学校ではそれこそ塾のように成績が管理される。そうなると「数学ができないから文系にしよう」とか「国語が嫌いだから、理系にしよう」などという選択が生まれてしまう。そういう科目別の得意、不得意を考えるよりも、実際に何が好きなのか、何がやりたいのか、ということを考えるべきなのです。そのためには、中高でいろいろなことができるといい。そういうチャンスが多い学校が本当は子どもの可能性を伸ばしてくれる学校だと私は思います。

文化祭も後半にさしかかってきましたが、説明会もあるので、お子さんの夢になるような学校をいっしょに考えてあげてください。

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帰国子女入試

今から20年ほど前は、帰国子女の入試はほとんどありませんでした。

海外で受験準備はなかなか難しかった。だいたい、日本人学校が海外では少ない時期です。多くの子どもたちが現地校に通う。だから現地のことばを勉強するのがまず最初。中学受験の準備なんてままならない。だから合格するのは大変難しかったのです。

しかし、だんだん学校側が帰国子女の入試を行ってくれるようになりました。

帰国子女の枠をつくった理由は大きく分けて3つあります。

1 英語ができる。

帰国子女が英語ができるとは限らないが、英語ができるなら、大学入試の戦力になるのは間違いないので、他の教科は学校で鍛えれば良いと考えて帰国子女入試をする。

2 いろいろなキャリアの子を入れる。

日本国内で、塾を中心に勉強した子ばかりだと単一化してしまう。いろいろな個性がいれば、子ども同士で影響が大きくなる。

3 枠を埋める

日本国内でなかなか埋まらないので、特別枠を設けて受け入れてしまおう。

ということであったのですが、結局1と2が大きい。特に2は、学校のスクールカラーを多様化させました。慶應湘南、渋谷渋谷などはその好例かもしれません。

この過程で帰国子女の枠を止めてしまう学校もありました。英語の能力がばらばらで対応できない、とか。あるいは国内生と比べれば自由な発想をする子どもたちを管理できないとか。逆にそれを乗り越えてきた学校は帰国子女の対応がしっかりできるノウハウを身につけているので、今は安心して預けられるでしょう。

海外の事情も変わってきました。まず、海外に日本人向けの塾ができた。これはいろいろな都市で見かけます。勿論田舎にはあまりない。大都市ばかりではあるものの、こういうところで受験勉強ができるようになった。インターネットでも動画で勉強できるので、間違いなく便利になったでしょう。

一方。企業側では受験期の子どもを持つ親に対しては赴任させない傾向が出てきました。もしくは単身赴任。家族の行き帰りの費用を考えると、家族で行く赴任はなるべく子どもが小さいうちがいい、と人事部が考えてるのでしょう。だから、帰国子女入試の人数はここのところ、それほど増えていない。

ただ、英語ができるのであれば、無理して中学受験をする必要がないのは事実です。高校受験の場合、私立は英語、数学、国語。数学も大きいが、実は英語も差が出ます。だから私立の帰国枠で受けず、一般枠で受けた方が有利な場合もあります。海外に赴任すると日本人のコミュニティーの力が強く、何となく「受験しなきゃいけないのではないか」と思いがちなのですが、せっかく海外体験ができるのだから、もう少し他の可能性も考えていった方が良いでしょう。

東大も秋入学を決めているので、これから大学は世界レベルで選ぶ時代になっていくかもしれません。そうなると、大学入試もまたいろいろな方法がありますから、まずは現状を良く調べて、中学で戻るのかを考えた方が良いでしょう。

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英語はできるようになったのか?

今から20年ほど前のことです。バブルがはじけて、ゆとり教育が始まり、私立の学校は英語教育の充実を訴えました。

公立に比べて英語の授業時間を増やしたり、あるいは外国人の先生を授業に参加させたり、ヒアリングやディクテーションの施設を充実させたり。

しかし、英語が昔にくらべてできるようになった、と言う実感は私にはまったくありません。大学入試というのは比較的英語で合否が決まりやすいところがあります。文系にしても理系にしても英語は必須であるので、まあ、英語の点数が良くなれば、多少なりとも大学受験の実績が上がってくるのだろうと思うのですが、例えばこの10年で英語が伸びたから大学の実績が伸びた、という学校が思い浮かばないのです。

実際に、TOEICでもTOFELでもいいから、高1か高2の全校の点数を平均して経年で経過を発表してみれば、その学校の生徒の英語力があがったかどうか、わかるのですが、そういう資料を出してくれている学校もあまりない。土台、まだ英検といっている学校が多いのかもしれません。しかし、もはや国際市場になっていて、就職や外国大学の入学にこれらの点数は必須になっているのだから、これらの点数で比較した方がよほど、学習の結果としてはわかりやすいのではないかと思うのです。

で、確かに日本人は英語ができないだろうと思うのです。日本にいる限り、英語ができなくたって何の不便もなく生きていける。ところが同じことは学校に言える。日本語ができれば、日本の学校にいる限り、特に支障はない。だから英語ができるようになかなかならないのです。

この前ある会社が会社の公用語を英語に変えた、というのが話題になりました。日本人同士が英語で話をするばかばかしさ、とあげつらわれた部分もあるのですが、しかし、このくらいしないと英語は使わないでしょう。そのくらい、日本は便利なんです。

これがお父さんの仕事の都合でアメリカの、しかも日本人学校のないところへ行った日には、生きていくために英語を使わなきゃいけなくなるから、英語ができるようになるのです。だったら、学校で英語しか使わない、というのはどうだ?と思うのですが、これには問題があった。

物理の先生が英語で授業ができるか? 日本史の先生は? 国語の先生は日本語でやるしかないのだろうが、数学は? 化学は? と考えると、無理な話です。

慶應湘南という学校は帰国の子も多いので、実は先生に外国人が多い。外国人の先生が担任を務めることもあるが、やはり生徒には一生懸命英語と日本語で話してくれる。(もちろん、気骨をもって英語しか話さないという人がいるかもしれません。それだったら良いなあ。)それでも生徒はやはり日本語と英語がまじって話しています。これがコミュニケーションだろうと思うのです。そういう機会が増えないと、英語を勉強しようという気にはなかなかならない。

10年、20年やった結果として、果たして英語はできるようになったのか?

私学として取り組んだ結果を踏まえて、次に何をやるのか。新たなシステムを進める学校が出てくればいいのにな、と思います。

最近の話はどこもあまり変わり映えしない、という感じです。ここでもクラス分け中心ですから。

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