閑話休題」カテゴリーアーカイブ

強くない運動部

その学校は、硬式野球部に力を入れていました。

学校の名前を世間に知らしめる、ということで言えば、甲子園に出場することが結構インパクトのあることなので、多くの私立学校が甲子園出場を目指します。甲子園に出場するチームの大半は全国から中学生のときに秀でた成績をもつ選手をスカウトして推薦入試を受けさせ入部させることが多いのです。したがってその学校も、高校の野球部で付属の中学から入ってレギュラーがとれる子はひとりもいません。

じゃあ、中学からの野球部選手はどうするのか?野球を続けるとすれば2つの道がありました。1つは、甲子園組に交じって練習する。しかし、まずレギュラーにはなれないでしょう。それでも、野球を続けたいと思えばそういう道を選ぶ。もうひとつが軟式野球部に入る。中学は軟式ですから、そのまま軟式を続けるということになります。

この学校の軟式野球はしたがって強くない。しかし、学校はこの野球部にもちゃんとグラウンドの使用機会を与えていました。

「硬式から文句は出ないのですか?」
「そんなことは絶対に言わせません。」
と強い口調で校長先生が言われました。
「もちろん、その日も硬式野球部は練習はしていますが、校外のグラウンドを借りています。学校のグラウンドが狭いので、やや遠いがそこでのびのびできればいいでしょう。しかし、それよりも軟式野球部が練習できなければ、学校としては意味がない。」
「・・・・」
「部活は強い、弱いだけではないのです。足の速い子がいれば、頭のいい子がいる。それぞれに子どもには強みがあるわけだが、ただ伸ばせば良いということでもない。下手は下手なりにスポーツは楽しまないと学校生活はおもしろくないでしょう?別に全国大会に出場するために部活動があるわけではないのです。子どもが自分の好きなことを続けられる環境を学校が準備する。当たり前のことです。強くない運動部もなければだめなのですよ。」

軟式野球部の子どもたちも、生き生きと練習するのを見て、なるほどなあ、と思った次第です。

==============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

雑な解き方が直ったのは
==============================================================
中学受験 算数オンライン塾

4月26日の問題
==============================================================
慶應進学オンライン
==============================================================
お知らせ
算数5年前期第14回 算数オンライン塾「数の性質」をリリースしました。
詳しくはこちらから
==============================================================

==============================================================
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村

模擬授業

塾の会社に就職して、教壇に立つ前には当然、いろいろな研修があります。

最初は先輩の授業のビデオを見たり、あるいは見学したり、ということで全体像をつかんでいく。そしてテーマが与えられて、模擬授業になります。

うしろに担当の先生が1人、ないし2人ついて見ている。

子どもたちはいません。だから反応してくれる人はいないが、それでも黙々と説明をする。ジョークも少しは言わないと。まあ、そういう練習を積みます。

しばらくして検定があって、OKがもらえたら、そこからいよいよデビューになるわけですが、すでに学生アルバイトでも塾の講師をしていた人は比較的スムーズに進む、と思われるかもしれません。

ところがそうではない。むしろ、いろいろな塾でアルバイトを経験してしまった人はいろいろ癖がついてしまっている。

塾風というのがやはりあって、例えば良く注意されるのがあだ名。

つい子どもたちにあだ名をつけてしまう。先生がつけるあだ名は、子どもたちには受けることが多いが、本人が楽しいかといえば、そうではない。

ところが先生は子どもたちに受けたので悦に入ってしまい、あだ名を連呼したりする。

そのあだ名が通っている小学校にまで広まったりする、とこれは厄介な話になってくるので、それは絶対にしない、というようなルールがマニュアルの中には書いてあります。

しかし、こういう慣れた新人はマニュアルはあまり読まない。自分でもある程度自信もあるから、つい自分の好きなようになってしまう。

で、結果的に教壇を外される、という場合があるのです。

新人が教壇に立って、実際に受験指導ができるようになるまでには約2年から3年の経験は必要で、その検定に合格しないと6年生の指導はさせない、という塾もあります。

アルバイトが簡単に教壇に立つ塾もあれば、結構手間暇をかけて育てている塾もあるのですが、それはやはり子どもたちが一番良くわかるようです。

==============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

教材をやらない先生
==============================================================
中学受験 算数オンライン塾

4月18日の問題
==============================================================
慶應進学オンライン
==============================================================
お知らせ
算数5年前期第13回 算数オンライン塾「場合の数―組み合わせ―」をリリースしました。
詳しくはこちらから
==============================================================

==============================================================
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村

受験生、がんばれ!!

中学受験でばたばたしていると、横で高校受験部門がそろそろそわそわし始め、高校受験部門と並行して今度は大学受験部門がまた忙しくなる。

この2月は東京、神奈川では中学受験、高校受験、大学受験とばたばた続きます。

塾としては1年に1回の大イベント。

中学受験が終わって、ふーっと息をつく暇もなく、今度は高校受験の結果でいろいろな話を聞き、と思っていると国公立の前期が始まって、さらに後期になだれ込む。

一段落すると、あっという間に桜が咲き、いよいよ入学式かあ、という感じになるわけです。

3年前、6年前受験生だった子どもたちが、いよいよ次の受験になったわけで、またいろいろ緊張したり、不安になったりしているかもしれません。

しかし、これまでがんばってきたのだから、その力を出し切れば良いのです。その心構えは中学受験も高校受験も大学受験も変わらない。

自らを頼め、と良く子どもたちに話をしました。

これまでやった勉強が、自分の力になっているのだから、その力を出すことが一番。結果はおのずとついてくる。

高校受験や大学受験は、浪人があり得るわけだから、さらにプレッシャーは強くなるのだけれど、その分成長もしているわけだから、自分の力を頼りに良い結果をつかみとってほしいと思います。

受験生、がんばれ!! 塾の先生もがんばれ!!

=============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

3連休
==============================================================
今日の慶應義塾進学情報

慶應中等部 二次発表
==============================================================

==============================================================
お知らせ
算数5年前期第3回 算数オンライン塾「多角形の性質」をリリースしました。
詳しくはこちらから
==============================================================

==============================================================
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村